チャーリー横山の「宝塚中医推拿院」、あなたの身体の陰陽バランスを整えます...

宝塚中医推拿院
ボーダー
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推拿

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中医推拿中医学(中国伝統医学)漢方・鍼灸と並ぶ三大療法で、あらゆる手技療法の源流です。 薬や器具等は一切使わないといった安全性と苦痛を伴わないのが特徴であり、その適応範囲の広さは、中国各地の中医病院には推拿科が併設されているほどです。 推拿は中国では医師資格であり、中医の治療法の中でもきわめて重要な位置を占めています。 中国では、腰痛などのいわゆる「運動器系疾患」だけでなく、自律神経失調症などの神経系統の疾病をはじめ、消化器系の内臓疾患、感覚器系の疾患、小児疾患、婦人病なども推拿の適応範囲となっています。 これは、わが国の整体や按摩、マッサージなどとはまったく異なり、中医推拿中医学弁証論治に基づいた中国伝統療法として位置付けられています。

残念なことにわが国では、鍼灸治療でさえも「腰痛や肩こり」などが主な適応症となっていますが、これはわが国の鍼灸治療において中医学に基づいた弁証論治が正しく行われていないことが背景にあります。 また、鍼灸や推拿では、実証虚証という「証」に対しては「補虚瀉実」の原則に従って「補法」「瀉法」を正確に適用しなければならないのに、現場では「補虚瀉実」が正しく適用されず、まったく逆効果の施術を受けているという恐ろしい状況も見受けられます。

例えば虚証うつ病患者さんに対しては「補法」を適用しなければならないのに、「瀉法」を適用してしまえばどうなるでしょうか?

この患者さんは気力を失い、うつ症状はさらに加速してしまうでしょう・・・

このように、弁証論治を正しく行うことができなければ、いくら経絡やツボを刺激しても、「充分な施術効果が得られない!」ということになってしまうのです。 まずは、この「証」を正しく見極めることが最も大切なのです。


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中医学(中国伝統医学)のという言葉は、今や日本でも一般的に聞かれるようになりました。 そして、現代医学に対して中医学では、「患者に優しい医療」、「患者をホリスティックに癒す医療」が日本だけでなく世界的に求められています。 そして、代替医療としての中国伝統医学療法に期待されるものには計り知れないものがあります。 今や欧米の医学部・医科大学では代替医療の講座が開かれるようになりました。そして、そのカリキュラムの中心に置かれているのが中医学です。まさに中医学は世界における伝統医学・伝統医療グローバルスタンダードとなっています。 中医学とは中国伝統医学の略称ですが、実はもう一つの意味があり、それは「中庸の医学」といわれています。 「中庸」というのは「ちょうどバランスの取れた状態」を意味し、中医学とは、まさしく「人の心と身体のバランス」を調節する医学なのです。

その中医学における最も基本的概念は整体観念です。 整体観念とは、人体は自然界の一部であって、人体の内的環境は季節、気候、昼夜、地域、風土などの自然界と密接な関係にあり、臓腑などの人体の内的環境もまた単独では成り立たず、それぞれの臓器、器官、精神活動が相互に影響し合って成り立っているという考え方です。 そして、中医学では、この内的環境のバランスを整え強化し、元の完整された人体に戻すことを治療目的としているのです。 痛みのある部位や不具合のある臓器のみを対象とした現代医療の対処療法に対して、中医学は身体全体を観る「ホリスティック療法」なのです。


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テレビのコマーシャルなどでもよく聞く「治未病」

この「治未病」、日本では「病気の予防」といった感覚で解釈されているようですが、中医学での本来の意味とは少し異なるようです。 例えば、『黄帝内経素問』には「聖人不治已病、治未病」と書き記されています。また、『黄帝内経霊枢』には「上工治未病、不治已病」と書き記されています。 これは、未病については治療が可能だが、病に達したものは治療できない」ということが書かれています。 そして、黄帝内経のダイジェスト版といわれている華佗によって書かれた『難経』には「上工治未病、中工治已病」と記されており、その後、中医学では「下工治重病」という言葉が追加されています。 「下工治重病」とは、「下級クラスの医師は重病を治す」という意味で、「中工治已病」とは、「中級クラスの医師は一般的な病を治す」という意味です。 そして、「上工治未病」とは「上級の医師は、まだ病に至っていない未病を治す」という意味です。 すなわち、「最も優れた医師は、まだ病に至っていないが何らかの自覚症状を訴える患者を的確に弁証し治療する」ということが書き記されているのです。

『難経』を書いた華佗と並ぶ伝説的な医師として扁鵲という医師が有名ですが、この扁鵲にまつわるこんな物語があります。

ある村に三人兄弟の医者がおりました。 長男は重病人を治したことで、その名は国中に広がりました。 次男は町のたくさんの病人を治したことで、町中で知られていました。 そして末っ子の扁鵲は、村人の顔を見る度に「あなたは腰を冷やさないように気をつけなさい!」「あなたは山芋を食べなさい!」「あなたは石でお腹を温めなさい!」という風に助言ばかりしていました。 そして、その村からは病人が出ることはなく、末っ子扁鵲の存在は顔見知りの村人以外に知られることはありませんでした・・・

未病(未だ病ならざる)とは、現代風に言うと不定愁訴ということになるでしょうか?

「腰が痛い、肩が凝る、体がだるい」などの自覚症状があるものの、血液検査やMRIなどの科学的検査では何も異常が見つからない患者さんが、この未病に当てはまると思います。 病院やクリニックのお医者さんは、はっきりとした病名の付けられない症状に対しては具体的な治療法や薬の処方はできず「様子をみましょう!」ということになりますが、中医師舌診脈診などの四診を駆使して「証」を導き出し、適切な処置を施し、大事に至る前に対処するのです。

病院やクリニックでは取り合ってくれない体調不良など、早めに対処し、ガンなどの重篤な病を引き起こさないように事前に防ぎたいものです・・・

宝塚中医推拿院を皆様のホームドクターとしても、ぜひご活用ください。


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痛みのある部位や不具合のある臓器のみを対象とした現代医療の対処療法に対して、身体全体を観る中医学の最大の特徴が「弁証論治」です。

弁証論治とは、疾病の本質「証」を弁証的に導き出し、その「証」に基づいて治療方法を定めていくものです。 その「証」を導き出すために、中医学独自の理論により症状と体質を分析し、疾病の原因、性質、部位等を定めますが、その中で「陰陽・虚実・表裏・寒熱」の8つの対立概念に分類し病態を診断する「八綱弁証」という方法があります。 これは、そのときの患者の基礎体力や体質、病気の状態、病気の成り立ち方などを見定める診察法「四診(望、聞、問、切)」を駆使し、患者の「証」を以下のように「陰・陽」、「虚・実」、「寒・熱」、「表・裏」などのタイプに選別するものです。

陰証・陽証 : 患者の体調や生命力の状態、体全体の反応の性質を示す。
虚証・実証 : 慢性病患者などの基礎的な体力や性質を示す。
寒証・熱証 : 体の冷感・悪寒・熱感などを示す。
表証・裏証 : 病気の進行状態などを示す。

実際には、上述の八綱弁証に加え、臓腑弁証経絡弁証陰陽弁証を加えて具体的な「証」を導き出しますが、「うつ病、不眠症」そして「更年期障害」の女性などでよくみられる「証」を中心に、具体的ないくつかの「証」をご紹介しましょう。 中医学では、「肝」は気機の「昇・降・出・入」を主るといわれています。なので、まずは「肝」を正常な状態に戻すことが「うつ病、不眠症」を改善するために最も重要です。



肝気鬱結証

仕事や家庭環境でストレスが多く、性格的にも神経質な人に多い、またストレスで症状が悪化します。 このタイプの人は、ストレスを受けやすく、ストレスを解消することが苦手な人が多いようです。気分転換に、ショッピング、スポーツ、映画、旅行などをして、ストレスの解消につとめることが大切です。


症状

・情緒が安定せず、イライラしたり憂鬱になったりする
・何事も面白くなく、愚痴が多い
・ストレスによって体調が悪くなる
・落ち着きがない、飽きっぽい
・周期や出血量がばらついて一定しない、閉経
・赤紫色の血色でレバー状の塊が混じることがある
・生理前に下腹部や乳房が張って痛む
・生理前になるとイライラしたり落ち込んだりする
・ストレスで生理がなくなることがある
・ささいなことが気になって夜眠れないことがある
・よくため息をつく
・胸がつかえたり、脇腹がはって苦しいことがある


方剤

逍遥散(しょうようさん)

・柴胡、薄荷                  … 気のめぐりをよくして精神症状を取り除く
・当帰、芍薬                  … 血を補って気のめぐりを助ける
・白朮、茯苓、甘草、生姜  … 胃腸を丈夫にして血の補充を助ける

この処方は、気のめぐりを良くしてイライラや憂鬱感などの精神症状を取り除きます。


食養生(食材)

・シソ、セロリ、ハッカ、ゆず、みかん、レモン、らっきょう


配穴(ツボ)

・三陰交、太衝、内関



肝鬱気滞血オ証

情緒が安定せず、イライラしたり憂鬱になったりする、何事もおもしろくなく愚痴が多い、落ち着きがない、飽きっぽい人に多い証です。


症状

・情緒が安定せず、イライラしたり憂鬱になったりする
・何事もおもしろくなく愚痴が多い
・落ち着きがない
・飽きっぽい
・ストレスによって体調が悪くなる
・午後または夜になるとのぼせる
・顔色がどす黒い、口唇や舌が青黒い
・肩こりがひどい
・生理痛がひどく、チクチクと下腹部など決まった場所が痛む
・周期は一定しないか遅れがち、閉経
・えび茶色の出血でレバー状の塊が多く混じる
・生理期間中に発熱や頭痛をおこすことがある
・ぶつけてもいないのによく青あざができる
・静脈瘤がある
・肌に艶がなく汚い
・痛みは暖めても冷やしても楽にならない
・押さえると痛みがひどくなる
・夜中に痛みが強くなって眠れないことがある


方剤

四逆散(しぎゃくさん)

・柴胡                          … 気のめぐりをよくする
・甘草、芍薬                  … 気と血を調えて痛みをとる
・川キュウ、延胡索、桂枝  … 気や血のめぐりをよくする

この処方は、気や血のめぐりをよくし、精神症状や生理痛を治します。


食養生(食材)

・ナス、ニラ、ニンニク、里芋、あずき、クワイ、あわび、かに、酢、紅花油


配穴(ツボ)

・三陰交、合谷、内関、血海



肝鬱気滞痰凝証

胃腸が弱い人や甘いものが好きな人、水太りタイプの人に多い証です。


症状

・情緒が安定せず、イライラしたり憂鬱になったりする
・何事もおもしろくなく愚痴が多い、落ち着きがない、飽きっぽい
・ストレスによって体調が悪くなる
・喉元に何かつかえているような気がする、吐き気がしたり胃がつかえて食欲がない
・体が重だるく、動くのがおっくう
・顔や手足がむくむことがある
・周期は一定しないか遅れぎみ、閉経
・薄紅色の出血で量が多い
・赤紫色の出血でレバー状の塊が混じることがある
・生理前に下腹部や乳房が張って痛む
・生理前になるとイライラしたり落ち込んだりする
・ストレスで生理がなくなることがある
・白くネバネバしたおりものが多い
・頭が重い
・口の中がねばって気分が悪い
・よくつばを吐く
・肥満体質である


方剤

柴朴湯(さいぼくとう)

・柴胡、半夏、生姜、厚朴、蘇葉  … 気のめぐりをよくする
・人参、大棗、炙甘草、茯苓       … 胃腸を丈夫にして水分の代謝を助ける
・黄ゴン                                … 余分な熱を除く

この処方は、気のめぐりをよくし、停滞した不要な水分を取り除きます。


食養生(食材)

・玉ねぎ、春菊、サラダ菜、そば、セロリ、ダイコン、コンブ、のり、わかめ
※脂っこい物、味の濃い物、甘い物、アルコール類は摂らないように注意する!


配穴(ツボ)

・三陰交、豊隆、内関



肝鬱化火証

ささいなことでもすぐカーッとして怒り出し、不満を並べ立てる人、イライラすると顔ののぼせや目の充血がひどくなる人に多い証です。


症状

・いつもイライラしていて怒りっぽい
・顔がのぼせて赤くなる(怒るとひどくなる)
・寝つきが悪い
・肩こりがひどい、筋肉のひきつりやこむらがえりを起こす
・いつも目が充血して赤い
・耳鳴りや頭痛がする
・周期が一定しないか早くなる、閉経
・出血は多く、生理期間が長引くことがある
・深紅色あるいは紫紅色の出血でレバー状の塊が混じる
・生理になると発熱したり、鼻血が出ることがある
・陰部に熱感を感じたり、かゆいことがある
・黄色で匂いのあるおりものがある
・頭痛や耳鳴りがする
・口が苦い
・のどが乾いて冷たいものを飲みたがる
・脇腹張って苦しい


方剤

加味逍遥散(かみしょうようさん)

・柴胡、薄荷                  … 気のめぐりをよくして精神症状を取り除く
・当帰、芍薬                  … 血を補って肝に栄養をもたらす
・白朮、茯苓、甘草、生姜  … 胃腸を丈夫にして血の補充を助ける
・牡丹皮                       … 肝の熱を取り除く

この処方は、肝の熱を取り、イライラや頭痛などの症状を治します。


食養生(食材)

・シソ、ミカン、らっきょう、春菊、サラダ菜、セロリ
※トウガラシ、ニンニク、コショウなどの辛い物は摂らないように注意する!


配穴(ツボ)

・行間、肝兪、肩井、風池



肝陽上亢証

顔ののぼせや頭痛、めまいなどに足腰のだるさを伴うことが多く、疲労や寝不足で症状が悪化します。


症状

・顔がのぼせて赤くなり、汗が出る
・めまいがする
・頭が張るように痛み、ストレスで悪化する
・疲れるとイライラする
・かすみ目、疲れ目、目の充血、不眠
・足腰がだるく力が入らない
・周期が一定しないか遅れぎみになる、閉経
・紅色の出血で少量
・生理になると頭痛やめまいが起こる


方剤

釣藤散(ちょうとうさん)

・釣藤鈎、菊花、防風               … 肝の余分な熱を取り除き、めまいや頭痛を治す
・麦門冬                               … 陰気(いんき)を補い、潤す
・人参、陳皮、半夏、甘草、茯苓  … 胃腸を丈夫にし、水分の代謝をよくする
・石膏                                  … 熱の上昇を押え、のぼせや顔のほてりを治す

この処方は、肝の余分な熱をさまし、のぼせやほてりを取り除き、肝の機能を調えて精神を安定させ、イライラやめまいを治します。


食養生(食材)

・あわび、カニ、イカ、牡蛎、豚足、黒ゴマ、山いも、ほうれんそう、レモン、シソ、ミカン
・らっきょう、そば


配穴(ツボ)

・当泉、腎兪、肝兪、太陽



肝腎陰虚証

疲れや寝不足すると症状が強くなり乾燥症状が多く痩せ型の人に多い証です。


症状

・顔がほてり、頬が赤くなり、汗が出る
・手足がほてって眠れない
・足腰がだるく力が入らない
・口唇が乾燥してのどが乾く
・生理が遅れがちになり、数ヶ月ないこともある
・閉経
・鮮紅色あるいは薄紫色のサラサラした出血
・量が少ない
・生理期間が短かい
・生理が終わってもお腹が痛い
・陰部の乾燥感やかゆみ
・目がかすむ、目が疲れやすい、目が充血する
・寝汗をかく
・脱毛あるいは白髪が増える
・よく物忘れをする
・舌が赤く乾燥している
・耳鳴り、めまい


方剤

六味地黄丸(ろくみぢおうがん)

・地黄、山茱萸、山薬  … 肝と腎の働きを補う
・沢瀉、牡丹皮、茯苓  … 不要な水分や熱を除く

この処方は、肝と腎の働きを補って身体に栄養をもたらして機能を強め、 不要な水分や乾燥による余分な熱を取り除きます。


食養生(食材)

・ほうれんそう、黒ゴマ、うなぎ、どじょう、牡蛎(かき)、かに、山いも、クコ、ゆり根
・きくらげ、松の実、牛乳


配穴(ツボ)

・三陰交、腎兪、湧泉



腎陽虚証

寒がりで冷えると症状が悪化する。 温めたり、手で押えると痛みが楽になり、記憶力減退、白髪、脱毛、歯がもろくなる、また性欲減退などの老化現象が目立つようになる人に多い証です。


症状

・足腰が冷える
・足腰がだるく力が入らない
・元気がない、疲れやすい
・トイレが近い、夜中にトイレに起きる
・物忘れをしやすい
・めまい、耳鳴り
・目が疲れやすい
・生理が遅れがちになり数ヶ月ないこともある、閉経
・薄紅色あるいは暗紅色のサラサラした出血で長引く
・生理期間中に下腹部や腰が冷えて痛む
・時に不正出血、水様の大量のおりもの
・腰痛(冷えると痛み、温めると楽になる)
・顔色が白くさえない
・むくみやすい
・耳鳴り


方剤

八味地黄丸(はちみぢおうがん)

・熟地黄、山茱萸、山薬  … 腎の働きを補う
・沢瀉、牡丹皮、茯苓     … 不要な水分や熱を除く
・桂枝、附子                … 陽気を補い、身体を温める

この処方は、腎の働きを補い、陽気を補って身体を温め、足腰を強くします。


食養生(食材)

・羊肉、山いも、うなぎ、くり、朝鮮人参、シナモン


配穴(ツボ)

・三陰交、腎兪、関元



心脾両虚証

若い頃から胃腸が弱く、体力がないという人、とりあえず眠れるが、夜中に目が覚めてその後なかなか寝つけないという人に多い証です。


症状

・あれこれ不安で取り越し苦労が多い
・よく夢をみて熟睡できない
・夜中に目が覚めて眠れない
・動悸、息切れがする
・疲れやすく、元気がない
・顔色が青白い
・食欲不振
・下痢をしやすい、いつも軟便気味
・食後眠くなる
・周期が短くなる、またはその後閉経
・出血量が多く、だらだらと長引く
・サラサラの薄紅色の出血
・生理が終る頃、あるいは終ってから下腹部がシクシク痛む
・不正出血り


方剤

帰脾湯(きひとう)

・黄ゴン、人参、白朮、茯苓、炙甘草、大棗 … 胃腸を丈夫にして体力をつける
・龍眼肉、酸棗仁、遠志、当帰                … 心に栄養をもたらし不眠や動悸を治す
・生姜、木香                                      … 気をめぐらし、胃腸の働きを助ける

この処方は、胃腸を丈夫にし、不眠や動悸を治します。


食養生(食材)

・ハツ(豚の心臓)、ナツメ、小麦、卵、ゆり根、はちみつ、ハスの実


配穴(ツボ)

・ゲキ門、足三里、ダン中



心腎不交証

疲れると、のぼせや動悸、息切れがひどくなる、いつも手足がほてり、身体に熱感があるという人に多い証です。


症状

・顔がのぼせて赤くなり、汗が出る
・手足がほてり夜眠れない
・寝汗あるいは足腰が冷えてだるい
・よく夢をみて熟睡できない
・動悸、息切れ
・耳鳴り、健忘
・足腰がだるく、力が入らない
・舌炎や口内炎がよくできる、のどが乾く
・周期が長くなる、閉経
・出血が少なく、鮮紅色
・生理になると動悸や耳鳴りがひどくなる


方剤

天王補心丹(てんのうほしんたん)

・地黄                               … 腎の陰気と心の血を補う
・天門冬、麦門冬、玄参、丹参 … 陰気を補い、余分な熱を取り除く

この処方は、陰気を補い、腎水を増やします。


食養生(食材)

・ハスの実、ゆり根、クルミ、黒ゴマ、山いも、あさり、ナマコ、アワビ、イカ、牡蛎


配穴(ツボ)

・腎兪、心兪、湧泉、労宮


経絡とは

経絡とは、身体のエネルギーである「気」の通り道です。身体の経穴(ツボ)と内臓は経絡でつながっているので、刺激することで気や血を整えることができます。気血の通り道で、全身を網目状に走り内臓、組織、器官を結びつけます。縦に走る幹線を経脈、横に走る支線を絡脈といいます。 臓腑と全身の各組織を連絡、調節する通路です。気血津液が人体を上下内外に通行する道です。西洋医学における血管、神経、内分泌の構造および機能の一部を含みます。 経絡の通過性という生理機能は大切で、経絡の流れが悪くなると、病気が発生しやすくなり、痛み、しびれ、腫瘍、出血などが現れます。 経絡は、人体の気・血・津液が運行する通路で、全身くまなく分布していて各部を密接に連絡し、全体を統一体として機能させるものとされています。現代医学にない中医学独得の認識です。 経絡とは、経脈と絡脈からなり、経脈は経絡の主幹で大部分は体深部を走り一定の経路があります。絡脈は経脈の分枝で、縦横に交差さして全身に網状に分布します。経絡には、正経と呼ばれる十二経脈と、奇経と呼ばれる八経脈があり、気血は必ず正経を通り、奇経がこれを補助すると考えられています。 「十二経脈は川のごとく、八経脈は池のごとく」と云われており、十二経脈である川が水で一杯になれば、奇経八脈である池に水は流れ込んで蓄えられ、川の水が不足すると、この池から不足した水をもらって全体のバランスをとります。

経絡については「郭林気功宝塚-手技療法(推拿)」ページで「自分で施術できる主要36経穴(ツボ)」を紹介しておりますので参考にしてください。

では、この十二経脈奇経八脈を詳しくご紹介しましょう。


手技療法(推拿)/経絡図 手技療法(推拿)/経絡図 手技療法(推拿)/経絡図 手技療法(推拿)/経絡図 手技療法(推拿)/経絡図 手技療法(推拿)/経絡図


 

手太陰肺経国際表示:(LU)
中府(ちゅうふ)肺経の募穴国際表示:(LU1)
中(ちゅう)は、あたると言う意味です。府(ふ)は、くら。朝廷の文書、または財貨を貯める蔵。転じて人または物の集まる所の意味です。 漢方鍼灸では肺兪(はいゆ)と共に重要な臨床的意義を持っています。このツボは、肺からくる病気には、経気の集まる部にあたる(中)ツボという意味になります。
筋肉:大胸筋 血管:腋窩動脈の枝 神経:鎖骨上神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨の下1寸、前正中線の外側6寸 気管支炎、肺炎、喘息、肺結核 外上方へ向けて、5分〜1寸斜刺
雲門(うんもん)国際表示:(LU2)
雲の門の意味です。すなわち、天の気が人身に出入りする所の意味です。肺は天の生気を人身に取り入れる門であるから雲門という意味になっています。 東洋医学では、鎖骨より上を天部、鎖骨からヘソまでを人部、ヘソから下を地部と呼んでいます。天と地の間に生物がいて、自然界が成立しているところから、これを小自然である人間に当てはめて、こうした名前が付けられたといわれています。
筋肉:大胸筋と三角筋の間 血管:腋窩動脈 神経:鎖骨上神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨の下縁で、前正中線の外側6寸 咳嗽、喘息、胸痛、肩背痛、胸内苦悶 斜刺5〜1寸
天府(てんぷ)国際表示:(LU3)
天は、生気を人身に取り入れる場所で、その部位は上焦といわれ、その臓は肺を意味しています。府は集まるところの意味です。肺の病気になると、特に経気の集まるツボという意味があります。 経絡治療において、肺疾患の反応点であり、治療点として重要視されています。
筋肉:上腕二頭筋 血管:上腕動脈 神経:上腕内側皮神経、筋皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前腋窩横紋頭の下3寸、上腕二頭筋の外側縁 喘息、鼻出血、上腕内側痛 直刺1〜2寸
きょうはく(きょうはく)国際表示:(LU4)
きょうは、はさむという意味があります。白は、肺を表す色を意味しています。きょう白の白は金で肺を表し、肺をはさむツボという意味があります。 東洋医学では、人体を自然界の小自然に例えていて、臓腑といわれる胸や腹の内臓のうち、肝と胆は木を指し、色を青で表しています。心と心包は火を指し、色を赤で表しています。脾と胃は土を指し、色を黄で表しています。肺と大腸は金を指し、色を白で表しています。腎と膀胱は水を指し、色を黒で表しています。
筋肉:上腕二頭筋 血管:上腕動脈 神経:内側上腕皮神経、筋皮神経、正中神経深部

取穴法

主 治

鍼灸法

上腕骨の前外側、天府穴の直下1寸 咳嗽、呼吸促迫、胸痛、上腕内側痛 直刺1〜2寸
尺沢(しゃくたく)合穴国際表示:(LU5)
尺は曲がるところ、肘を意味しています。沢は水と草の交わるところという意味があります。これは、合穴を表す意味でもあります。古典の鍼灸甲乙経に「手の太陰の入るところ、合となす」とあり、経絡の流れが入るところです。 尺沢には別名があり、鬼堂とか鬼受といいます。古典の千金方に、すべて鬼の字のつくツボは重要で、精神を鎮静する治効があると説いています。
筋肉:上腕二頭筋腱と腕橈骨筋間 血管:橈骨動脈 神経:外側前腕皮神経、筋皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肘窩横紋の中央からやや外側、上腕二頭筋腱の橈側 咳嗽、喘息、喀血、咽喉腫痛、上肢腫痛 直刺1〜1.5寸
孔最(こうさい)国際表示:(LU6)
孔は孔(こうげき)の意味です。最は集まる意味です。肺経の邪気が集まりやすい所のツボという意味があります。 このツボは、肺経の(げきけつ)で、呼吸器系の急性症の症状を取るツボです。(げき)とは骨と肉との間という意味と、争うという意味があり、急性の病気の治療に使う意味があります。
筋肉:腕橈骨筋 血管:橈骨動脈 神経:外側前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前腕の橈側、手関節横紋の上7寸 咳嗽、喘息、喀血、扁桃炎、上肢痛で屈伸不能 直刺1〜1.5寸
列缺(れっけつ)絡穴国際表示:(LU7)
列は、わかつ・わかる(分解)・つらなる・ならぶ・くちる等の意味があります。缺は、かく・やぶる・不足するなどの意味があります。転じて、一部分を失い少なくなる、足らないの意味になります。 このツボは、肺経の絡穴で、この本経の経気このツボより別れて、一部は絡となって陽明大腸経に行く故に一部失って少なくなる事を意味しているのです。
筋肉:腕橈骨筋 血管:橈骨動脈 神経:外側前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

橈骨茎状突起の上方、手関節横紋の上方へ1.5寸で、両手の母指と示指とを交叉したとき、示指の先端が触れるところの凹陥部 頭痛、頸項の強ばり痛み、咳嗽、顔面神経麻痺 上方に向けて1〜1.5寸斜刺
経渠(けいきょ)経穴国際表示:(LU8)
経は、五兪経金穴を表しています。渠は、溝を意味しています。経脈が勢いよく流れる溝状のツボという意味があります。 このツボは、肺経の経穴で、経穴は経絡のめぐるところであり、五行(木・火・土・金・水)の金にあり、肺を意味していることにもつながっています。
筋肉:腕橈骨筋 血管:橈骨動脈 神経:外側前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

橈骨茎状突起の内縁で、手関節横紋(太淵穴)の直下1寸のところ 咳嗽、喘息、胸痛、咽喉腫痛、手腕痛 橈骨動脈を避けて5分〜1寸直刺あるいは斜刺
太淵(たいえん)兪穴・原穴国際表示:(LU9)
太は、重要と意味があります。淵は、ふちという意味があります。手首のふちにある重要なツボという意味です。 このツボは、肺経の原穴(五臓六腑の経絡で源ととなるツボ)で、太という字が重要を現しています。この原穴は、原気(生命力)を伺う重要なツボで、治療効果の大きいツボです。
筋肉:屈筋支帯中 血管:橈骨動脈 神経:外側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

手関節の橈側よりの凹陥部 喘息、胸痛、肩背痛 橈骨動脈を避けて5分直刺
魚際(ぎょさい)栄穴国際表示:(LU10)
魚は、魚腹の意味で、手のひらを広げ、親指の付け根、手の母指と手根関節との間の筋が魚の腹に見立てところから発しています。際は、親指の頭のきわにある意味です。 このツボは、肺経の栄穴です。
筋肉:短母指外転筋 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、正中神経

取穴法

主 治

鍼灸法

掌側の第一中手骨骨端の肌目部 咳嗽、喘息、喀血、咽喉腫痛、発熱疾患 直刺5分〜1寸
少商(しょうしょう)井穴国際表示:(LU11)
少は、小さい、末の意味です。商は、五行の金にあたり、肺とか大腸と関係していることを意味しています。このツボは、肺経の末端を意味しています。 五音は、角・微・宮・商・羽の五つの音階です。音階はアエイオウに相当し、商音はオ音にあたります。洋式の音階では、角=ミ・微=ソ・宮=ド・商=レ・羽=ラになります。商は、五音階の四番目の音にあたり、これは五行の金にあたり、肺を指しています。
筋肉: 血管:橈側拇指掌側動脈 神経:橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

母指の橈側で爪甲角から約1分のところ 咳嗽、咽喉腫痛、脳卒中 直刺1分、あるいは瀉血

 

手陽明大腸経国際表示:(LI)
商陽(しょうよう)井穴国際表示:(LI1)
このツボの意味は、肺経が親指の先の少商で終わり、陽経に移ることを指しています。肺経の少商が、陽経の大腸経に移り転じていくところにあるツボという意味があります。 東洋医学では、五臓六腑の腑は陽であり、臓は陰に当たります。大腸は陽に、肺は陰に属しています。従って肺経の少商が、陽経の大腸経に移り転じていくところにあるツボであることを現しています。商陽は、大腸経の中でも特に、腸の調子が悪くて下痢気味の時、非常によく効くツボです。
筋肉: 血管:橈骨動脈の枝 神経:橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

示指橈側の爪甲角から約1分のところ 聾、歯痛、咽喉腫痛、嗄声、手指の運動麻痺、発熱疾患、喘息 2〜3分直刺あるいは斜刺、または瀉血
二間(じかん)栄穴国際表示:(LI2)
このツボの意味は、示指末端より数えて二節目にあるところのツボという意味です。  
筋肉:第1背側骨間筋腱 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

示指の中手指節関節の橈側前凹陥部、拳をつくってとる 鼻出血、歯痛、咽喉腫痛、肩背痛、顔面神経麻痺、発熱疾患 直刺2〜5分
三間(さんかん)兪穴国際表示:(LI3)
このツボの意味は、示指末端より数えて三節目にあるところのツボという意味です。  
筋肉:第1背側骨間筋腱 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

橈側で第二中手骨頭の後方凹陥部、拳をつくってとる 眼痛、下歯痛、三叉神経痛、咽喉腫痛、手指の手背の発赤 直刺5分〜1寸
合谷(ごうこく)原穴国際表示:(LI4)
第1と第2中手骨の谷合にあるツボという意味です。 このツボの別名を虎口といいます。ちょうど親指と人差し指の二本の指を広げて影絵にすると、虎が口を広げたように見えるためです。このツボは、大腸経の原穴で、大腸に病気があるかどうかはこのツボで判断します。もし大腸に何か症状があるときには、この合谷に痛みを感じます。そしてまた、この合谷と自分のお腹の柔らかさが同じかどうか、もし同じなら胃や腸の調子は良く、柔らかさが違えば調子が悪い証拠です。東洋医学では、お腹が固ければ実証、柔らかければ虚証と区別しています。
筋肉:第1背側骨間筋腱 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

母指と示指を開き、中手骨接合部の中央のやや示指のところにとる 頭痛、歯痛、鼻炎、咽喉腫痛、聾唖、眼科疾患、顔面神経麻痺、外感発熱、上肢関節痛、片麻痺、ノイローゼ 直刺あるいは斜刺5分〜1寸
陽谿(ようけい)経穴国際表示:(LI5)
陽は、商陽の陽と同じ意味で、大腸経の一つに属していることを示しているほかに、このツボが手の甲にあることも示しています。谿は、けわしい山に囲まれた渓谷のようであるという意味です。 一般に手の甲が陽、手のひらが陰とされています。親指の付け根のところに、二本の固い筋があります。この二本の筋の間の深いくぼみがこのツボです。
筋肉:長母指伸筋、短母指伸筋腱 血管: 神経:

取穴法

主 治

鍼灸法

手関節背部横紋の橈側端の凹陥部、母指を上に挙げたとき長母指伸筋腱と短母指伸筋腱との間の凹陥部 頭痛、眼痛、聾、耳鳴、歯痛、手腕痛、小児の消化不良 直刺3〜5分
偏歴(へんれき)絡穴国際表示:(LI6)
偏は、かたよる、半分などの意味があります。歴は、すぎる、うつる、めぐるなどの意味があります。 このツボは、手首から肘までの間で、手首から約1/3のところにあるツボで、絡脈と経脈が会合するツボです。絡脈と経脈がめぐり、腕の半分くらいのところにあるツボです。
筋肉:長母指外転筋 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、外側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

陽谿穴の上3寸 扁桃炎、顔面神経麻痺、前腕神経痛、鼻出血、水腫 直刺あるいは斜刺5分〜1寸
温溜(おんる)国際表示:(LI7)
このツボの意味は、身体の中の邪気が熱を持って、ここに溜まってしまうという意味です。 邪気とは、風邪のような病気を起こすもととなるものです。どのような症状に効くかというと、昔から大腸の表熱といって、急性腸カタルや、お腹をこわして熱がある下痢をして熱っぽいなどという症状の時によく使われるツボです。
筋肉:長・短橈側手根伸筋の間 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、外側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

陽谿穴の上5寸、陽谿穴と曲池穴を結ぶ線上にある 口腔炎、耳下腺炎、舌炎、肩・上肢のけだるい痛み 直刺1〜2寸
下廉(げれん)国際表示:(LI8)
下は、上廉に対して、下にあるツボの意味です。廉は、盛り上がっているという意味です。下廉とは、筋肉の盛り上がった上廉の下にあるツボの意味です。  
筋肉:短橈側手根伸筋の間 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、外側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

曲池穴の下4寸 上肢痛、腹痛、乳腺炎 直刺1〜2寸
上廉(じょうれん)国際表示:(LI9)
上は、下廉に対して、上にあるツボの意味です。廉は、盛り上がっているという意味です。上廉とは、筋肉の盛り上がった下廉の上にあるツボの意味です。  
筋肉:長・短橈側手根伸筋の間 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、外側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

曲池穴の下3寸 肩・腕のけだるい痛み、上肢麻痺、腹鳴、腹痛 直刺1〜2寸
三里(さんり)国際表示:(LI10)
このツボは、同じ経路に、下廉、上廉というツボがあり、三つの村里が同じ道筋に並んでいて、その三番目にあるツボという意味です。 三里というツボは足にもあります。そこでこのツボを区別して、手の三里とか上の三里と呼ばれています。別名を鬼邪といい、精神の高ぶりを抑えるほか、イライラを鎮めるのに効果があるツボです。
筋肉:長・短橈側手根伸筋の間 血管:橈骨動脈 神経:橈骨神経、外側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

曲池穴の下2寸 肩腕痛、上肢麻痺、腹痛、下痢 直刺1〜2寸
曲池(きょくち)合穴国際表示:(LI11)
曲は、肘の曲がり目にあるという意味です。池は、身体の中の邪気が、池のように溜まるという意味です。 この池に邪気が溜まるということは、この場合だと大腸に、何らかの故障があるということになります。この邪気の溜まり具合が、大腸の調子を伺い知ることのできる大切なツボです。この流れに滞りのない様にすることによって、大腸の症状を取り除くことができるのです。症状の中でもこのツボは、下痢・頭痛・頭重・身体のほてり・熱っぽいなどの症状に効き目があります。
筋肉:腕橈骨筋、長橈側手根伸筋 血管:橈側反回動脈 神経:外側上腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肘を直角に曲げたとき、肘窩横紋の橈側端のやや外側 上肢の関節痛、・麻痺、片麻痺、肩背痛、咽喉腫痛、解熱、高血圧、甲状腺肥大、蕁麻疹 直刺1〜2寸あるいは少海へ透刺
(ちゅうりょう)国際表示:(LI12)
肘は、肘の関節部を意味しています。rib.jpg (751 バイト)は、角すみという意味です。肘の角にあるツボという意味です。  
筋肉:上腕三頭筋、腕橈骨筋 血管:橈側反回動脈 神経:橈骨神経、外側上腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肘を曲げたとき、曲池穴の斜め外上方1寸で、上腕骨縁に近いところ 上肢痙攣・運動麻痺・疼痛 直刺1〜2寸
五里(ごり)国際表示:(LI13)
このツボの意味はハッキリしていません。 一名を尺の五里といいます。
筋肉:上腕三頭筋、上腕筋 血管:上腕深動脈 神経:外側上腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

曲池穴の上3寸、肘を曲げてとる 肺炎、腹膜炎、上肢疼痛、頸部リンパ節結核 血管を避けて直刺1〜2寸
臂臑(ひじゅ)国際表示:(LI14)
臂は、肘から手首までの前腕の意味です。臑は、肩から肘までの上腕の意味です。 東洋医学では、前腕を臂、上腕を臑と呼んでいます。この臂臑というツボは、腕全般の色々な病気に効果があるツボということなのです。別名を、頭衝、または、頸衝ともいいます。
筋肉:三角筋、上腕二頭筋 血管:腋窩動脈 神経:内側上腕皮神経、腋窩神経

取穴法

主 治

鍼灸法

上腕外側で、三角筋停止部のやや前方 上肢痛、片麻痺、眼科疾患 直刺1〜2寸
(けんぐう)国際表示:(LI15)
とは、肩のすみの意味です。  
筋肉:三角筋起始部 血管:腋窩動脈の枝 神経:鎖骨上神経、腋窩神経

取穴法

主 治

鍼灸法

腕を水平に上げてると、肩関節に二つの凹みが現れる。そのうちの前方の凹みが本穴。あるいは腕を下げたとき、鎖骨の肩峰端の直下2寸の骨結合部にとる 肩腕痛、上肢の関節痛、片麻痺、しびれ 関節中に斜刺1〜1.5寸
巨骨(ここつ)国際表示:(LI16)
巨骨とは、鎖骨の意味です。鎖骨の際にあるツボの意味を指しています。  
筋肉:僧帽筋 血管:腋窩動脈の枝 神経:鎖骨上神経、副神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨肩峰端と肩甲棘との凹陥部 屈伸不能の肩臂痛、吐血、頸部リンパ節結核 直刺1〜1.5寸
天鼎(てんてい)国際表示:(LI17)
天は、首より上の意味です。鼎は、三角の頂点という意味があります。 東洋医学では、人の身体を上・中・下と三分にし、それぞれ、天・地・人と分け、首より上を天部とします。天の生気(自然界のエネルギー)が入る経路を指しています。鼎(かなえ)とは、「徒然草」の一節に、仁和寺の法師が頭にかぶってとれなくなったという行がありますが、三つの足のある香をたく器です。これは三角の頂点にあるという意味で、鎖骨と僧帽筋、そして胸鎖乳突筋でちょうど三角形を形作っています。この三角形のくぼみの頂点に近く、胸鎖乳突筋の後ろにあるのが天鼎というツボです。非常に大切なツボであるという意味が含まれています。
筋肉:広頭筋、胸鎖乳突筋 血管:頸横動脈 神経:鎖骨上神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

頸側部の扶突穴の下約1寸、胸鎖乳突筋後縁 咽喉腫痛、扁桃炎、頸部リンパ節結核 直刺5分〜1寸
扶突(ふとつ)国際表示:(LI18)
扶とは、指を四本並べた長さのことを意味しています。突とは、喉仏の一番突き出たところを指している意味です。 中国では、指を四本(小指・薬指・中指・人差し指)並べた長さのことを、扶といいます。扶突というツボの意味は、喉仏の一番突き出たところから、小指・薬指・中指・人差し指と、指四本を横に並べて、その一番外側の指のあたる、胸鎖乳突筋の中にあたるツボという意味があります。
筋肉:広頭筋、胸鎖乳突筋 血管:頸横動脈 神経:大耳介神経、顔面神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

喉頭隆起の外側3寸、胸鎖乳突筋の胸骨頭との間 咳嗽、多痰、咽喉腫痛 直刺5分〜1寸
(かりょう)国際表示:(LI19)
禾とは、稲の穂を意味しています。とは、角すみを意味しています。 中医学の中に五臓の色体表より、五腑の胆・小腸・胃・大腸・膀胱を、それぞれ五穀と照らし合わせると麦・黍・粟・稲・豆となります。稲は、色体表によると大腸を指しています。故に、大腸経(稲経)の(角すみ)にあたるツボを意味しています。
筋肉:口輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水溝穴の外側5分 顔面神経麻痺、鼻出血、鼻閉 斜刺3〜5分
迎香(げいこう)国際表示:(LI20)
迎とは、迎える意味です。香とは、香りの意味です。迎香とは香りを迎えるツボという意味です。 中国医学の中の陰陽五行という思想の中に、「五香」というものがあります。これは様々な臭いの中から、五つの代表的な臭いを定め、それを五行や五臓の形や色に合わせたものです。五つの臭いとは陰陽五行の考え方では、「油臭い」「焦げ臭い」「芳しい」「生臭い」「腐れ臭い」の五つとされています。これを五行と五臓に当てはめると、「油臭い」は肝と胆に当たり、「焦げ臭い」は心と小腸に当たり、「芳ばしい」は脾と胃に当たり、「生臭い」は肺と大腸に当たり、「腐れ臭い」は腎と膀胱に当たります。つまり五臓六腑の色や形でいくと、胃と脾は「芳ばしい」ということになります。迎香とは、この「芳ばしい」香りを迎えることを意味し、これから胃・脾経のツボを迎え大腸経が終わり、新しく胃経へ移っていく切り替え点であることを示しています。胃の芳ばしい香りを迎えるツボということで、迎香という名が付いているのです。
筋肉:上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鼻翼外縁中央から外側5分、鼻唇溝中にある 鼻閉、鼻炎、副鼻腔炎、顔面神経麻痺 内上方に向け3〜5分斜刺

足陽明胃経国際表示:(ST)
承泣(しょうきゅう)国際表示:(ST1)
承は、受けるという意味です。泣は、なくという意味です。承泣とは、涙を受けるツボの意味です。 眼疾患に良く効くツボという意味が含まれています。
筋肉:眼輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水平視の状態で瞳孔の直下、眼窩下縁の上 急・慢性結膜炎、涙管閉塞、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障 左手の示指で下眼瞼をやや上方におして眼球を上方に固定し、鍼先を眼窩下縁に沿って、眼底の方向へ5分〜1.5寸ゆるやかに刺入する。
四白(しはく)国際表示:(ST2)
四は、四方、周囲の意味です。白は、白色眼輪筋の腱白部の意味です。 指で目の下の下縁をたどっていくと皮膚の下に硬い骨があり、そこから約3cm下がった鼻のわきの所を圧すと、ズンとした痛さが目の中まで響くところがあります。そこが四白と呼ばれるツボです。
筋肉:眼輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水平視の状態で瞳孔の直下1寸、やや内側、眼窩下孔の位置に当たる 顔面神経麻痺、三叉神経痛、眼科疾患 直刺あるいは斜刺3〜5分
(こりょう)国際表示:(ST3)
巨は巨分で、巨分とは鼻唇溝の意味です。は、角すみの意味です。 鼻の天気の出入りするところ、天の分。口は地気の入るところ、地の分。これらの境にあって大きく分かれるところ、鼻唇溝の角すみにある故にこの名が付いています。
筋肉:小頬骨筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水平視の状態で瞳孔の直下、鼻翼下縁の水平線との交点 顔面神経麻痺、歯痛、鼻出血、唇頬腫痛 斜刺3〜5分
地倉(ちそう)国際表示:(ST4)
地は、天地の地、地の気の意味です。倉は、くらの意味で、胃を意味です。 東洋医学では、鼻から吸い込んで、鼻から出す大切な気、今で言うなら空気のことですが、これを天の気と言います。これに対して、地の気というのは、地に実る五種の穀物、米・麦・黍・粟・稗を表しています。これらの地の気は、口から取り入れられ、そして胃に入ります。胃は東洋医学では大倉と呼んでいますから、地の気は、口を通って大倉に通じるわけです。「地の気、大倉に通る」こんな事から、口の際にあるツボを地倉というのです。このツボが健康のバロメーターであることは、現代医学でも証明されていて、地倉というツボが荒れてくると、必ず口臭が強くなってきます。
筋肉:口輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

口角の外側から4分 流涎(よだれ)、顔面神経麻痺 斜刺3〜5分
大迎(だいげい)国際表示:(ST5)
大は、重要なツボを意味しています。迎は、むかえる、めぐり合う、二者相会する事などの意味です。 このツボは、下顎角部、下顎枝と下顎体との縁の相会する場所に当たります。
筋肉:広頭筋、咬筋 血管:顔面動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

下顎角前方の凹陥部で、頬車穴の前方5分、口を閉じてくいしばったとき、下顎骨縁にあらわれる溝のところ 牙関緊急、歯痛、顔面神経麻痺 動脈を避けて、前あるいは後ろに向け5分〜1寸斜刺
(きょうしゃ)国際表示:(ST6)
は、ツボの位置を表しています。車は、下顎関節を意味しています。 東洋医学では車というのは牙車を意味していて、歯が車のように動くところ、つまり下顎の関節のことを指しています。口を大きく開けて、顎を上下に動かすと、耳のすぐ前の所が、際だって盛り上がってきます。ここより少し耳の方に寄ったところ、つまり頬にあって顎が動くところに、この車というツボがあるのです。
筋肉:広頭筋、咬筋 血管:浅側頭動脈 神経:大耳介神経、耳介側頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

下顎角前方上方約1横指で、咀嚼するときに筋肉の隆起するところ 歯痛、耳下腺炎、顔面神経麻痺 直刺あるいは斜刺5分〜1寸
下関(げかん)国際表示:(ST7)
下は、したの意味です。関は、隔てる意味です。 このツボは、頬骨が頬と額とを隔てる境で、この頬骨弓の下にあるツボであることから下関という意味です。別名を牙関といいます。
筋肉:咬筋 血管:浅側頭動脈 神経:顔面神経、三叉神経

取穴法

主 治

鍼灸法

下顎骨の前方で、頬骨弓の後下縁の凹陥部、口を閉じてとる 歯痛、聾、耳鳴、下顎関節炎、顔面神経麻痺 直刺5分〜1寸
頭維(ずい)国際表示:(ST8)
頭は、あたまの意味です。維は、つなぐ、大網の意味で、転じて角すみなどの意味です。 頭部の角すみにあるツボの意味です。
筋肉:前頭筋 血管:浅側頭動脈 神経:前頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前髪際外角のところで、神庭穴の外側4.5寸 片頭痛、眩暈、眼痛、涙流過多 斜刺5分〜1寸
人迎(じんげい)国際表示:(ST9)
人迎の脈診部。 別名を五会または天五会といいます。すなわち、胃経と胆経の交互するところです。
筋肉:広頭筋 血管:総頸動脈 神経:頸横神経

取穴法

主 治

鍼灸法

喉頭隆起の外側で、胸鎖乳突筋の前縁、動脈の触れるところ 高血圧、喘息、咽喉腫痛、発声困難 動脈に刺鍼しないように特に注意する。直刺で1〜1.5寸
水突(すいとつ)国際表示:(ST10)
水は、水毒の意味です。突は、突出部の意味です。 別名を水門といい、水毒が突き上がってくるところの意味があります。
筋肉:広頭筋、胸鎖乳突筋 血管:総頸動脈 神経:頸横神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

胸鎖乳突筋の前縁で、人迎穴と気舎穴を結ぶ線の中点 咽喉腫痛、喘息 外側からやや内側に向けて、5分〜1寸斜刺
気舎(きしゃ)国際表示:(ST11)
気は、天気・地気・正気など気を意味しています。舎は、宿る意味です。 気舎というツボは、邪気の宿るところと言う意味です。胃や腸の臓器と頸とは、非常に密接な関係があります。内臓の故障には「痛い」という感じがするものと、痛くはないが何とも言えないイヤな感じがするものとがあります。イヤな感じというのは、例えば吐き気とか、何となく空腹な感じ、膀胱に尿が溜まったような重苦しい感じをいいます。これらは臓器感覚と呼ばれます。この臓器感覚は、頭から出て頸横の胸鎖入突筋という太い筋肉を経て内臓にまでめぐっている迷走神経で感じるのです。気舎というツボは、これらの臓器感覚を調整するのに有効なツボです。
筋肉:広頸筋 血管:総頸動脈 神経:鎖骨上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

人迎穴の直下で、鎖骨上縁と交わるところ 咽喉腫痛、喘息、項頸部のこり 直刺3〜5分
缺盆(けつぼん)国際表示:(ST12)
元来鎖骨上窩のことをいい、盆状にくぼんでいるツボの意味です。 別名を天蓋といいます。
筋肉:広頸筋、前斜角筋 血管:鎖骨下動脈 神経:鎖骨上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨上窩の中央で、ほぼ乳糖と相対するところ 咽喉腫痛、喘息、胸膜炎、肋間神経痛 血管を避けて3〜5分直刺
気戸(きこ)国際表示:(ST13)
気は、天気・地気・正気など気を意味しています。戸は、門戸の意味です。 肺は・気の入るところ、五臓の華蓋のなって、諸臓に配布散布するのです。気戸は、肺の門戸の意味です。
筋肉:大胸筋、鎖骨下筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨下縁で穴の外側4寸 喘息、気管支炎、胸背痛、呼吸困難、吃逆(きつぎゃく:しゃっくり) 斜刺5〜8分
庫房(こぼう)国際表示:(ST14)
庫は、倉の意味です。房は、部屋の意味です。 五臓の華蓋たる肺、君主の官たる心を蔵する部位である、というところからこのツボの名が付けられています。
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第一肋間で華蓋穴の外側4寸 気管支炎、胸脇苦悶 斜刺5〜8分
屋翳(おくえい)国際表示:(ST15)
屋は、屋根・家・すみか・住まい・棟などの意味です。翳は、かげの意味です。 心肺の位置するところを、翳といいます。
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二肋間で紫宮穴の外側4寸 気管支炎、胸脇苦悶、喘息 斜刺5〜8分
膺窓(ようそう)国際表示:(ST16)
膺は、前胸部の意味です。窓は、まどを意味しています。 古典「十四経発揮」に、『胸の両旁、高きところを膺となす』とあります。これは前胸部を指しています。このツボは胸の窓という意味があります。
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第三肋間で玉堂穴の外側4寸 咳嗽、喘息、脇痛、腹鳴、下痢、乳腺炎 斜刺5〜8分
乳中(にゅうちゅう)国際表示:(ST17)
乳頭上にあるツボの意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

乳頭の中央で、鎖骨中央線第四肋間の下方   鍼灸は行わない
乳根(にゅうこん)国際表示:(ST18)
乳房の下部基底にあるツボの意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

乳頭直下で乳房下方の凹陥部で、第五肋間にある 乳汁分泌不足、乳腺炎 斜刺5分〜1寸
不容(ふよう)国際表示:(ST19)
不は、丕に通じ、大いなる、はじめ、もと、受くなどの意味です。容は、容器、入れる、入れ物、入れ物のはじめ、胃のはじめ、胃の上部の意味です。 不容というツボは、胃の色々な症状をとるのにもっとも即効性のあるツボです。例えば何となくみぞおちからの胃のあたりにかけてシクシク痛む、時々キリキリした痛みがくる、ゲップが出る、胸やけがする、胃がもたれる、胃がいつも圧されたように重苦しい、胃のあたりが水が溜まったような音がする。つまり、胃弱、慢性胃炎、胃アトニー、胃下垂症などといわれる症状には、このツボを圧すだけで気分が良くなります。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の上6寸で、巨闕穴の外側2寸 胃アトニー、肋間神経痛 直刺5〜8分
承満(しょうまん)国際表示:(ST20)
承は、うける、受け継ぐの意味です。満は、みたされる意味です。 腹満の証、腹腔の臓器に邪気が充満していることを指す意味です。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の上5寸で、上穴の外側2寸 急・慢性胃炎、胃痛、腹直筋痙攣 斜刺1〜2寸
梁門(りょうもん)国際表示:(ST21)
梁は、はり、家屋の家蓋を支える重要なという意味です。門は、病邪の入るところ、出るところの意味です。 病症反応の現れるツボの意味があります。腹部胃の上部に当たる重要な治療点のツボの意味があります。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の上4寸で、中穴の外側2寸 潰瘍一般、急・慢性胃炎、胃神経症 直刺1〜2寸
関門(かんもん)国際表示:(ST22)
関は、閂、ふさぐ、閉ざすなどの意味です。門は、病邪の入るところ、出るところの意味です。 胃疾患におけるツボの重要性を強調した意味があります。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の上3寸で建里穴の外側2寸 腹痛、腹部膨満、食欲不振、腹鳴、下痢、水腫 直刺1〜2寸
太乙(たいいつ)国際表示:(ST23)
太は、ツボの重要性を強調した意味です。乙は、とどまる、終わるの意味です。 胃部の終わりにあるツボを意味しています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の上2寸で下穴の外側2寸 胃痛、腸脱出、遺尿、精神科疾患 直刺1〜2寸
滑肉門(かつにくもん)国際表示:(ST24)
滑は、骨の意味で腎との関係を表した意味です。肉は、脾との関係を表した意味です。門は、病邪の出入りする門の意味です。 古典の鍼灸抜粋には、骨肉門とあります。骨肉門は、骨と肉との門、腎と脾に関係していることを意味しています。故にこのツボは腎脾の主治穴を意味しています。天の寒気風門より、膈・肝・脾・腎に入るときは滑肉門に現れるとあります。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の上1寸で水分穴の外側2寸 嘔吐、胃痛、精神科疾患 直刺1〜2寸
天枢(てんすう)大腸経の募穴国際表示:(ST25)
天は、天部の意味です。枢は、枢要の意味です。 東洋医学では、ヘソを境にして、上半身を天、下半身を地という分け方をします。つまり、ヘソの高さが、天地の分かれる枢要な所を意味しています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神闕穴の外側2寸 急・慢性胃腸炎、下痢症、便秘、腸麻痺 直刺1.5〜2.5寸
外陵(がいりょう)国際表示:(ST26)
外は、外側の意味です。陵は、大いなる丘の意味です。 このツボのあたりは、腹直筋の筋腹の著名に現れるところで、その外側にあるところよりこのツボの名が付いたのです。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下1寸で陰交穴の外側2寸 腹痛、月経困難症 直刺1〜2寸
大巨(だいこ)国際表示:(ST27)
大も巨も、重要という意味です。 人身におけるヘソ以下の病気の現れるところで、一名を腋門とも呼ばれています。天枢とこの大巨、左右四つのツボを四霊のツボとされ、腹部にいくつかあるツボの中でも非常に重要なツボです。左側の大巨は、昔から婦人の(おけつ)があるかどうかを見極めるのに重要なツボであるのと同時にの証を取り除くのにも使われます。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下2寸で石門穴の外側2寸 膀胱炎、腹痛、下痢症、遺精 直刺1〜2寸
水道(すいど)国際表示:(ST28)
水は、みずの意味です。道は、みちの意味です。 水道は水の道を意味していて、腎・膀胱の諸症状を治すツボで、腎と膀胱と相関するツボです。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下3寸で関元穴の外側2寸 腎炎、膀胱炎、排尿困難、睾丸炎 直刺1.5〜2.5寸
帰来(きらい)国際表示:(ST29)
帰は、かえる意味です。来は、くる意味です。 経絡流注では、分枝が胃の幽門部より起こり本経と分かれて腹部を下り、このツボで、本経と枝経が再び相会して髀関に行きます。このツボは、枝経の本経に帰り来るツボという意味があります。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨下腹神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下4寸で中極穴の外側2寸 睾丸炎、子宮内膜症、月経不順 直刺1〜2寸
気衝(きしょう)国際表示:(ST30)
気は、天気・地気・正気など気を意味しています。衝は、脈の起こるところの意味です。 古典の奇経八脈に、衝脈の起こる所なので、気衝の名があるとあります。古典の素問に、三里・上巨虚・下巨虚と共に胃中熱の瀉穴とあります。
筋肉:鼠径靱帯 血管:外腸骨動脈 神経:腸骨鼠径神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下5寸で曲骨穴の外側2寸 生殖器系疾患 直刺1〜2寸
髀関(ひかん)国際表示:(ST31)
髀は、股の総称の意味です。関は、関節の意味です。 髀関は、ももの付け根、股関節部の意味を表しています。
筋肉:大腿直筋 血管:外側大腿回旋動脈 神経:外側大腿皮神経、大腿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

伏兎穴の直上6寸で、会陰穴に水平な線との交わるところ 下肢麻痺、片麻痺、腰痛、鼠径リンパ腺炎 直刺1〜3寸
伏兎(ふくと)国際表示:(ST32)
伏は、ふせるの意味です。兎は、ウサギの意味です。 古典の鍼灸甲乙経・鍼灸約説に、膝上六寸、起肉伏兎の如きにありとあります。ウサギが伏せた様な筋隆起中にあるツボという意味があります。
筋肉:大腿直筋と外側広筋の間 血管:外側大腿回旋動脈 神経:外側大腿皮神経、大腿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝蓋骨外上縁の直上6寸 下肢の片麻痺、膝関節炎、蕁麻疹 直刺1〜3寸
陰市(いんし)国際表示:(ST33)
陰は、陰陽の陰の意味です。市は、集まる意味です。 このツボは、陰の集まるところの意味です。陽明経の陰性症状の治療ツボを指す意味があります。一名を陰鼎ともいいます。
筋肉:外側広筋 血管:外側大腿回旋動脈 神経:外側大腿皮神経、大腿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝蓋骨外上縁の上3寸 下腿麻痺とけだるい痛み 直刺1〜3寸
梁丘(りょうきゅう)国際表示:(ST34)
梁は、はり、家屋の家蓋を支える重要なという意味です。丘は、おか、高まりの意味です。 膝を真っ直ぐに伸ばすと、膝のお皿の外側の所に、溝が出てきます。この溝の上に溝の終わるところで、膝蓋の上縁約6,5cmの筋の高まりにある重要なツボを指した意味があります。このツボは、膝の痛みや足のむくみを取るのにも、直接的に効果のあるツボですが、激しい胃の痛みを止めるのに大変効果があります。東洋医学では、症状を重要視し、その症状を止めるのにはどのようにしたら良いかを問題にします。現代医学では考えられない部位を治療点として選ぶツボが多くあります。
筋肉:外側広筋 血管:外側上膝動脈 神経:外側大腿皮神経、大腿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝蓋骨外上縁の上3寸 胃痛、下痢、乳腺炎、膝関節痛 直刺1〜3寸
犢鼻(とくび)国際表示:(ST35)
犢は、大いなるくぼみの意味です。鼻は、人の両眼の下の正中に鼻があるが如き位置の意味です。 このツボは、内・外膝眼(膝蓋靱帯の内外両側)にあり、人の顔の両眼の下にある鼻のように見え、くぼんだ所にあるツボを指した意味があります。
筋肉:膝蓋靱帯 血管:膝関節動脈網 神経:外側腓腹皮神経、大腿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝を曲げたとき、膝蓋骨の下で、膝蓋靱帯の外側凹陥部 膝関節炎 やや内側に向け5分〜1寸斜刺
足三里(あしのさんり)合穴国際表示:(ST36)
三は、数字の3の意味です。里は、長さの意味です。 三里とは、無病長寿のツボとして、昔から珍重されています。三里に灸をすえると三里(12km)歩くことができるとか、長生きできるとされています。古典の素問に、胃は三里に合す。大腸の合は巨虚上廉に入り、小腸の合は巨虚下廉に入るとあります。古典の九鍼十二原に、陰に陽疾あるものは之を下陵三里に取るとあります。別名に、下陵、鬼邪、足三里などがあります。この三里というツボは、まず消化器の症状、胃の調子が悪いときや、肝臓、胆嚢の症状、そして糖尿病からくる色々な症状に、また下肢全体の症状にも効果があるツボです。
筋肉:前脛骨筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹神経、深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外膝眼(犢鼻穴)の下3寸で、脛骨の外側1横指 胃炎、潰瘍一般、下痢、腹部膨満感、便秘、消化不良、高血圧、片麻痺、癲癇、ノイローゼ 直刺1.5〜3寸
上巨虚(じょうこきょ)国際表示:(ST37)
上は、うえの意味です。巨は、おおし、大いなるなどの意味です。虚は、くぼみの意味です。 下巨虚の上にあることを意味していて、巨虚は大いなる骨肉の陥凹にあることを意味しています。古典の鍼灸甲乙経に、足の陽明と大腸の合とあります。また、大腸の合は巨虚上廉とあります。上巨虚は大腸に属し、大腸兪・大巨・上巨虚の三つのツボは相関関係を持ちます。別名を巨虚上廉ともいいます。
筋肉:前脛骨筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹神経、深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足三里穴の下3寸 腹痛、腹部膨満感、下痢、片麻痺 直刺1〜2.5寸
条口(じょうこう)国際表示:(ST38)
条は、脈絡の意味。口は、ツボの意味です。 胃経の枝別は三里より別れて豊隆に下り、足の中指の外側に入ります。
筋肉:前脛骨筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹神経、深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

上巨虚穴の下2寸で、犢鼻穴の下8寸 膝関節炎、下肢のしびれ 直刺1〜2.5寸
下巨虚(げこきょ)国際表示:(ST39)
巨とは、大いなり、おおし、なに、なんぞの意味です。虚とは、無なし、くぼみ、虚ろの意味です。 巨虚は大いなる骨肉の陥凹の意味です。別名を巨虚下廉と言い、下廉、上廉は脛骨の前廉にあるところより名がつく。
筋肉:前脛骨筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹神経、深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

上巨虚穴の下3寸で、犢鼻穴の下9寸 急・慢性腸炎、下肢の片麻痺、肋間神経痛 直刺1〜2.5寸
豊隆(ほうりゅう)絡穴国際表示:(ST40)
豊は、ゆたかの意味です。隆は、もりあがる意味です。 前脛骨筋の盛り上がったところを指した意味があり、筋腹にあるツボという意味です。
筋肉:長指伸筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹神経、深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の上8寸で、脛骨前縁の外側2横指のところ、脛骨と腓骨の間 咳嗽、多痰、片麻痺、咽喉腫痛 やや内に向け1.5〜3寸斜刺
解谿(かいけい)経穴国際表示:(ST41)
解は、とく、ほどく意味です。谿は、くぼんだ所の意味です。 解谿とは、履き物(草鞋<わらじ>)のひもを、結んだり解いたりするくぼんだ所(足首の甲の部)を意味しています。
筋肉:前脛骨筋腱、長拇指伸筋腱、長指伸筋腱、下伸筋支帯 血管:前脛骨動脈 神経:浅・深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足関節前横紋の中央で、外果先端と水平なところ 足関節痛、尖足、頭痛 直刺5分〜1寸
衝陽(しょうよう)原穴国際表示:(ST42)
衝は、脈の起こるところの意味です。陽は、陽明経の意味です。 陽明経の脈の起こるところを指す意味です。アレルギー体質で神経質な人、どうも胃の調子が優れないといった人。このような体質の人は足背(足の甲)にこりが出やすいのです。その際に、足の第二指と第三指の間に、その兆候が現れてきます。アレルギー体質で、特に胃腸の調子が悪い人は、先の三里から衝陽にかけての胃経の経絡に、強くて固い筋状のしこりがあります。この経絡を良く指圧し、小さな輪をえがくように親指で揉んでいきますと、気分が楽になり、胃の重苦しい症状も取れてきます。
筋肉:長指伸筋 血管:足背動脈 神経:浅・深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

解谿穴の下1.5寸で、足背の最後部で、動脈の手に触れるところ 足背痛、下肢の片麻痺、歯痛、歯齦炎、癲癇 血管を避け、3〜5分直刺
陥谷(かんこく)兪穴国際表示:(ST43)
陥は、凹部の意味です。谷は、骨と骨の間の谷間の意味です。 骨間の陥凹状の凹陥部にあるツボの意味があります。
筋肉:背側骨間筋、(短指伸筋) 血管:第2背側中足動脈 神経:深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二・三中足骨の接合部の前方の凹陥部 顔面浮腫、水腫、腹鳴、腹痛、足背腫痛 直刺5分〜1寸
内庭(ないてい)栄穴国際表示:(ST44)
内は、内側の意味です。庭は、門内の地、役所、家の中などの意味です。 第二指と第三中足指節関節の筋間を指している意味があります。
筋肉:背側骨間筋 血管:背側指動脈 神経:浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足背で第二・三趾接合部の間で、指間肌目の後5分 胃痛、頭痛、歯痛、扁桃炎、下痢症 5分〜1寸直刺あるいは斜刺
児[(れいだ)井穴国際表示:(ST45)
獅ヘ、進む、励ますの意味です。 兌は、変わるの意味です。つまり児[は、胃の働きを高めると同時に、ここから次の経脈に変わるツボという意味があります。 足先などのツボが胃などの内臓に効くということは、重要な意味を持っています。ツボどころというのは、長年の経験で体系付けられたものですが、現代循環生理学の原則から言っても、手先、足先の血液の巡りは大変デリケートで、この部分の血液の巡りが順調であれば、手足も暖かく、またこのツボの刺激によって身体全体、特に胸やお腹の血液の巡りが整い、色々な症状を取り除くことができるのです。昔からこのツボは、糖尿病に効くといわれていますが、その他にも、上歯の痛みや胃腸障害にも用いて効果があります。胃の症状の中でも特に、胃神経症といわれる神経性のものに効き目を発揮します。この場合には、実際に胃に障害があるわけではなく、イライラした時とか、緊張したりする時に、胃腸が重苦しく痛んだり、吐き気がしたり、気持ちが悪くなったという症状をいい、このような症状を取るのに効果があります。
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二趾爪甲角の外側1分のところ 顔面神経麻痺、鼻出血、歯痛、扁桃炎、肝炎、消化不良、ノイローゼ 直刺3〜5分

足太陰脾経国際表示:(SP)
隠白(いんぱく)井穴国際表示:(SP1)
隠は、陰を意味し、足の内側の意味です。白は、足の土踏まずを白肉と呼ぶところの意味です。足の親指の内側で爪の生え際にあるツボを指した意味です。 別名を、鬼塁または鬼眼といいます。子供が引き付けを起こしたときや、気がいらだったときによく使われ効果を発揮するツボです。昔から、鬼という字の付いたツボは、精神を安定させるのに大変効果があるとされています。「鬼」は元来、「霊」という意味ですから、現代風に言えば精神のことで、その精神に通じる場という意味で、この別名が付けられたというわけです。
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:内側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足の母趾内側で、爪甲角から約1分 腹部膨満感、不正子宮出血、多夢症、小児のひきつけ、精神科疾患 直刺1〜3分
大都(だいと)栄穴国際表示:(SP2)
太は、大に同じで、重要、尊ぶなどの意味です。都は、みやこのいみです。太も都も、大事で重要なツボの意味です。  
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:内側足底動脈

取穴法

主 治

鍼灸法

足の母趾内側で、第一基節関節の前下方、肌目にとる 腹部膨満感、腹痛、高熱性疾患、無汗症 直刺3〜5分
太白(たいはく)兪穴・原穴国際表示:(SP3)
太は、元来尊称で、「大将」「大臣」などの「大」の意味です。白は、杯の意味です。 このツボは、大きな杯のことで、大きく杯状にくぼんでいるところから付けられた名です。土踏まずを白肉といいますが、太白は白肉の際にあるツボの中でも、大変重要なツボであることを表しています。足が冷えたり、お腹の調子が悪いときに、太白を軽く圧すか揉むだけでも、鋭い痛みを感じるはずです。このツボが大切であるもう一つの理由は、脾の臓や脾経に異常があるかどうかを調べる原穴だからです。東洋医学の治療原則に「五臓は四関に出ず」とあります。すべてツボは、手足の指の関節の前後、手首、足首、肘、膝にあるものが大切です。ここで五臓の病気が治せるとまでいわれているのです。また別節では、肺は脾の子、肺の色は白、脾と肺は母子関係に置かれるので、肺疾患にあたって現れる脾経の反応点、ということからこのツボの名が付いたという節もあります。
筋肉:母趾外転筋 血管:第1背側中足動脈 神経:内側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足の内側で、第一中足骨小頭の後下方、肌目にとる 胃痛、腹部膨満感、下痢症、便秘、吐瀉 直刺3〜5分
公孫(こうそん)絡穴国際表示:(SP4)
公は、おおやけ、正しいこと、重要という意味です。孫は、王孫、公子の称、へりくだる、したがう、ゆずるという意味です。 このツボは貴重なツボの意味も含まれています。
筋肉:前脛骨筋腱 血管:足背動脈 神経:内側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足の内側で、第一中足骨基底の前下縁凹陥部、肌目にとる 胃痛、消化不良、嘔吐、下痢、月経痛 直刺1〜1.5寸
商丘(しょうきゅう)経穴国際表示:(SP5)
商は、あきない、あきらか、つよい、つね等の意味と、五音(角・微・宮・商・羽)の商に当たり、五行の金に属す意味です。丘は、四方が高く中央のくぼめるおか、陵より小さいおか、大いなる、集まるなどの意味で、明らかに四方が高く、中央のくぼめるおかの意味です。 五行説に当てはめると、金は肺に関係していて、肺経の重要なツボ、少商と同じ様な意味を持ち、肺を病んだときに起こる症状に効果があるツボです。このツボは「脾経肺金穴」といわれ、脾の病と、肺の病を兼ねている場合に用いるのが原則です。昔から、「裏急後重」といって、大腸が病むと、便意はあるのに排便が思うようにならない症状があります。これは、お腹の中は大変急いでいるのに、後ろかが重い状態を表していて、俗に「渋りバラ」とも言われるものです。この「渋りバラ」に効くのが、商丘というツボです。このツボを、軽く圧すだけでお腹の調子を元通りにすることができます。また、子供の引き付けを起こしたときなどにも、商丘はよく使われます。
筋肉:下伸筋支帯 血管:前内果動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の前下方凹陥部で、舟状骨突起部と内果先端を結ぶ線の中点 胃炎、腸炎、消化不良、足関節部の疼痛 直刺3〜5分
三陰交(さんいんこう)国際表示:(SP6)
三は、三つの数の意味です。陰は、陰陽の陰と足の内側の意味です。交は、まじわる意味です。 古典の鍼灸甲乙経に、太陰「脾」、・陰「肝」、少陰「腎」の会とあり、三陰の交会するところなるが故に三陰交というとあります。昔から、女三里とも呼ばれ、婦人病に良く効くツボなのです。足とか膝の疲れ、太りすぎ、痩せすぎに効くツボとされています。この他に、気持ちの高ぶり、腰の痛みにも使われます。またこのツボは、避妊のツボとしても使われます。
筋肉:後脛骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の先端の上3寸で、脛骨後縁 月経不順、月経痛、白帯、不正子宮出血、遺精、陰茎、早漏、骨盤腔炎、睾丸炎、遺尿、頻尿、閉尿、腹痛、下痢、消化不良、片麻痺、ノイローゼ 1.5〜2寸直刺あるいは懸鐘穴に透刺する
漏谷(ろうこく)国際表示:(SP7)
漏は、もる、もらす、水がもれる、より転化して穴隙の意味です。谷は、水が川に注ぐを谿というとあり、谿に注ぐ谷の意味です。骨肉の隙間にあるツボを意味しています。  
筋肉:後脛骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

脛骨後縁で、三陰交穴の上3寸の凹陥部 腹部膨満感、腹鳴、下肢の冷え、麻痺 直刺1〜1.5寸
地機(ちき)国際表示:(SP8)
地は、土を指し、脾の意味です。機は、からくり、しかけ、かなめ、主要を指し、機密の機の意味です。 五行の色体表より、肝・心・脾・肺・腎と木・火・土・金・水により、脾は土を指し土は地を意味しています。食が進まない、足がむくむ、小便の出が悪い、お腹が張るといった症状は、すべて脾臓に関係があります。地機というツボは、これらの急性症状を取るのに大変効果のあるツボとして、昔からよく使われています。
筋肉:後脛骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

陰陵泉穴の下3寸で、脛骨の後縁 腰痛、腹部膨満感、月経痛、月経過多、遺精 直刺1〜2寸
陰陵泉(いんりょうせん)合穴国際表示:(SP9)
陰は、足の内側の意味です。陵は、大いなる丘、けわしい等の意味です。泉は、いずみ、みなもと、経脈の流出するところの意味です。 古典の「霊枢」に、「病高くして内なるものは、これを陰の陵泉に取り、病高くして外なるものは、これを陽の陵泉に取る」と記載されています。「高い病」とは、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、咳、動悸、息切れなど、ヘソから上に現れる症状をいいます。「内なるもの」とは、冷えが主となる症状です。「外なるもの」とは、熱や腫れが主となる症状です。したがって、上半身の症状でも、寝冷えしてお腹が痛んだときなどは、陰陵泉の反対側の陽陵泉のツボを使います。
筋肉:腓腹筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝を曲げ、脛骨内側顆下縁の凹陥部で脛骨祖面の隆起部と水平 腹痛、水腫、排尿困難、遺尿、遺精、月経不順、下痢症 1.5〜2寸直刺あるいは陽陵泉穴に透刺する
血海(けっかい)国際表示:(SP10)
血は、血の意味です。海は、海を表した意味です。 昔から、脾は血を司ると言われていて、血海というツボは、血の滞りを取り、流れを良くするツボといわれています。特に血の下る道、つまり、女性特有の生理から起こる様々な症状に大変効果のあるツボです。生理不順や美容のためなどに使われるツボでもあります。また、生理が整わないために起こる膝の痛み、腰の痛み、下腹の張り、肩のこり、頭痛などの症状に効き目があるツボです。これらの症状は(おけつ)の証と呼ばれていて、の証は血海で取れとまで言われています。また、血海は血に関し、気海(任脈)は気を司るといわれています。股関節を60°に開いたとき、気海と左右の血海は正三角形をなし、東洋医学では、経脈に血と気が流れているしていて、その血と気の滞りを取るのが、血海と気海の三つのツボとされています。
筋肉:内側広筋 血管:内側上膝動脈 神経:大腿神経前皮枝、大腿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

正座して膝を曲げ、膝蓋骨内上縁の上2寸で、(大腿)内側広筋の内側縁にあたる 月経不順、機能性子宮出血、蕁麻疹 1.5〜3寸直刺、あるいはやや上に向けて斜刺
箕門(きもん)国際表示:(SP11)
箕は、穀物に混じる塵の意味です。門は、かぜの神に通じる意味です。脾経の経脈に混じる異物を分け去るツボの意味です。  
筋肉:大腿直筋、縫工筋 血管:内側上膝動脈 神経:大腿神経前皮枝、大腿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝蓋骨内上縁の直上8寸で、血海穴の上6寸 排尿困難、遺尿、鼠径リンパ腺炎 直刺1〜2寸
衝門(しょうもん)国際表示:(SP12)
衝は、脈動部の意味です。門は、気の出入り口の意味です。 更年期に見られる症状で、ヘソからみぞおちにかけて、グッと突き上げるような痛みは、自律神経の失調で、急に頭に血が上るために起こるのです。東洋医学ではこれらを上衝と呼んでいますが、衝門というツボの名も、ここから由来しています。古くより、「のぼせの症状」に特に効果があるといわれています。衝門は、のぼせのほか、冷えが原因でくるお腹の痛み、シコリなどを取るのにも効果があります。さらに妊娠中、胎児が動いてみぞおちの当たりが「グッ」と突き上げられて息もできないような状態になったときにも、よく効くといわれています。
筋肉:鼠径靱帯 血管:大腿動脈 神経:大腿神経、腸骨鼠径神経

取穴法

主 治

鍼灸法

恥骨結合上縁、正中線の外側約3.5寸 睾丸炎、精索痛、子宮内膜炎、疝気(ヘルニア=腹部内臓のものが脱出する疾患) 血管を避けて、7分〜1寸直刺
府舎(ふしゃ)国際表示:(SP13)
府は、蔵、役所、都、集まるなどの意味です。舎は、家、小屋、めぐるなどの意味です。脾経がこの部より腹部内臓(腸・脾・胃)にめぐり宿る意味です。 府は邪気の集まるところとされていて、脾経、肝経などが交わるところであり、これらの経脈の様々な症状を取るのに極めて効果的です。
筋肉:外腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:大腿神経、腸骨鼠径神経

取穴法

主 治

鍼灸法

衝門穴の斜め上方7分で、前正中線の外側4寸 腹痛、疝気、虫垂炎、便秘 直刺1〜2寸
腹結(ふっけつ)国際表示:(SP14)
腹は、お腹の意味です。結は、むすぶ、ふさがる、まとめる、こりがたまる意味です。 腸にガスがたまったり、下腹部がはったり、ヘソの当たりのシコリのようにかたくなるようなとき、このツボを軽くおさえると楽になります。胃腸カタルの典型的な症状で、ヘソの当たりがゴロゴロして下痢気味なときは、小腸カタルです。また、お腹が渋って便が出ないのは、大腸カタルです。そしてまた、吐き気がして胃が痛むときは、胃カタルの症状です。これらの症状にこのツボは大変効果があります。
筋肉:外腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大横穴の下1.3寸で、前正中線の外側4寸 臍周囲痛、疝痛、下痢 直刺1〜2.5寸
大横(だいおう)国際表示:(SP15)
大は、重要の意味です。横は、よこの意味です。ヘソの傍らにある重要なツボの意味です。 昔からヘソは、神闕(しんけつ)といわれ、人体の中でも極めて重要なところとされています。古人は両手を万歳したとき、人体を上下に二分するのがヘソの高さだと考えていました。その真横4cmの両側にある大切なツボがこの大横というツボです。このツボは、人間の上半身と下半身の機能が、良くバランスを保っているかどうかを知る大切なツボドコロとされています。特に下痢、便秘など、腸の働きが鈍ったときなどに現れる症状には、大変効き目のあるツボです。
筋肉:外腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神闕穴の外側4寸 腹部膨満感、便秘、腸麻痺、下痢、下腹痛、腸寄生虫症 直刺1〜2.5寸
腹哀(ふくあい)国際表示:(SP16)
腹は、はらの意味です。哀は、かなし、かなしむ、憂い思う、あわれ、いつくしむ、痛むの意味です。腹哀は、腹傷または腹痛に効果があるツボの意味です。  
筋肉:外腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大横穴の上3寸で、前正中線の外側4寸 腹痛、消化不良、便秘、下痢症 直刺1.5〜2寸
食竇(しょくとく)国際表示:(SP17)
食は、食べ物、人の口、腹を養うもの、まどわす、やしなわる、もちうるの意味です。竇は、あな、くぐり、門傍らの小戸、あなぐら、水の道の意味です。このツボは、腹を養う孔穴、経気の通う溝の意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第五肋間で前正中線の外側6寸 胸脇苦悶 斜刺5〜8分
天谿(てんけい)国際表示:(SP18)
天は、天部つまり上半身の意味です。谿は、大きな谷の道の意味です。このツボは、天の気を取り入れて五臓に灌漑する臓器である肺に通じる渓谷のようなくぼみの意味です。 このツボは特に、女性の乳房のはれに大変効果があります。出産後、乳房がはれ、ひどいときには高熱を出すことがありますが、この様なときには、乳房を揉むのではなく、乳房のわきにあるこのツボを良くなでるようにすることです。そのほかに。肺(循環器)や、心臓(循環系)の症状にもよく使われます。現代医学でも乳房を含む帯状の部分を第四胸椎断区の皮膚節といって、循環器の病気の時に、皮膚にチカチカした痛みや、軽く圧しても痛いシコリやこりができるところです。
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:前胸神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四肋間で前正中線の外側6寸 胸痛、咳嗽、乳腺炎、乳汁分泌不足 斜刺5〜8分
胸郷(きょうきょう)国際表示:(SP19)
胸は、むねの意味です。郷は、さと、ふるさと、村里、所の意味です。このツボは、胸の症状に効くツボの意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:前胸神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第三肋間で前正中線の外側6寸 胸脇苦悶 斜刺5〜8分
周栄(しゅうえい)国際表示:(SP20)
周は、めぐる、めぐらす、あまねし、広く行き渡る、こまか、そこなわる、きびし、まことの意味です。栄は、水の微かに流れる形の意味です。このツボは、経脈のめぐり流れるツボの意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:前胸神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二肋間で前正中線の外側6寸 胸脇苦悶、喘息 斜刺5〜8分
大包(だいほう)国際表示:(SP21)
大は、重要、尊称の意味です。包は、つつむ、あらまき、めぐり絡に通じる意味です。このツボは、脾の大絡を表現したツボの意味です。  
筋肉:前鋸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経、長胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

側正中線の直下で、第六肋間 胸脇痛、喘息、全身疼痛、四肢無力感 斜刺5〜8分

手少陰心経国際表示:(HT)
極泉(きょくせん)国際表示:(HT1)
極は、むね、むなぎ(屋棟)、きわみ、物事の最上または最終、最も正しい道の意味です。泉は、いずみの意味です。心経の最も上にある経脈流れ出づるツボであるという意味です。 つまり、本経から別れた経脈は、このツボから流れ出し、上腕から前腕へと注いでいきます。このツボは、胸から脇腹にかけての痛み、腋臭に効くツボです。この他に、みぞおちの痛み、あるいは胸苦しくて動悸がおさまらない、何となく心配事があって、胸騒ぎするといったようなときに効果があります。
筋肉:前鋸筋、肩甲下筋の間 血管:腋窩動脈 神経:肋間神経、長胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

腋窩正中で、腋窩動脈の内側 脇肋部痛、心部痛、上肢の冷痛 直刺5分〜1寸
青霊(せいれい)国際表示:(HT2)
青は、五行の色体表では、五色の一つで、東、春、肝に当たる意味です。霊は、魂魄、鬼神のみたまの意味です。五行の母子関係よりきたる意味といわれています。 このツボは、鍼灸甲乙経、千金方、外台秘要などの書には記載がないツボです。
筋肉:上腕三頭筋、上腕二頭筋の間 血管:上腕動脈 神経:内側上腕皮神経、筋皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

少海穴の上3寸 胸脇痛、肩腕痛 直刺5分〜1寸
少海(しょうかい)国際表示:(HT3)
少は、ちいさい、せまいの意味です。海は、水流合して海に入るの意味です。このツボは、心経の合水穴の意味です。 古典に「肘の大骨の内廉。肘の端を去ること五分にあり」とあります。つまり、肘の大きな骨、肘頭の小指側の一番内角にあるのが、この少海というツボです。肘を曲げると、横紋というシワができます。その内側、小指側に静かに手を触れて、動悸のあるところにこのツボを取ります。本来ツボの取り方は、三陰は動悸の際に、三陽は骨際に取るという決まりがあります。また手のひら側は全部陰で、手の甲は全部陽になります。手のひら側にあるツボはできるだけ動脈の触れる際に取ります。経脈の流れというのは、水の流れにたとえられます。泉のように湧き出るところのツボは井穴(せいけつ)。谷川を思わす小さな流れは栄穴(えいけつ)。池などのように淀んでいるところは兪穴(ゆけつ)と呼ばれています。最終的に肘や膝の所で大きな流れ、海に注ぐというわけです。ここを合穴(ごけつ)といいます。手の少陰心経が大きな流れ、つまり本経に入るところにある少海は、少陰の海に入るツボという意味です。
筋肉:円回内筋、橈側手根屈筋の間 血管:尺側反回動脈 神経:内側前腕皮神経、尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肘を屈し、肘顆横紋の尺側端と上腕骨内側上顆との間 肋間神経痛、尺骨神経痛 直刺5分〜1寸
霊道(れいどう)経穴国際表示:(HT4)
霊は、心霊の宿るところの意味で、心臓を指します。道は、通じるの意味です。このツボは、霊(心臓)に通じるツボの意味です。 心臓疾患に効果のあるツボで、霊台、霊墟、共に相関します。
筋肉:尺側手根屈筋腱の橈側 血管:尺骨動脈 神経:尺骨神経、内側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

尺側で、神門穴の上1.5寸 心部痛、尺骨神経痛、関節痛、ヒステリー 直刺5〜8分
通里(つうり)絡穴国際表示:(HT5)
心臓を虚里といい、このツボは、虚里に通じるが故に通里といいます。  
筋肉:尺側手根屈筋腱の橈側 血管:尺骨動脈 神経:尺骨神経、内側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神門穴の上1寸 ヒステリー性失語症、心部痛、上肢の痛み、ノイローゼ 直刺5分〜1寸
(いんげき)国際表示:(HT6)
は、少陰心経のという意味です。とは、骨と肉の間という意味と、争うという意味があり、急性病の特効穴を指しています。このツボは、心臓をめぐるエネルギー系の経脈の中の経水が、非常に滞りやすいという意味です。 ですから、ここを圧したりなでたりして、刺激を与え経脈に詰まっている経水の流れを良くして、心臓の病や、心経からくる様々な症状を取り除くことができます。心臓血管の硬化等によって起こる、急性心臓麻痺の原因となる狭心症の発作は、左側の腋の下から小指側にかけて、心経の経路にツーンとした鋭い痛みが響きますが、この様なときに、この陰と、次に出てくる神門、背中の心兪、左右乳頭の間の中をグッと圧すと、不思議と痛みが楽になります。
筋肉:屈筋支帯、尺側手根屈筋腱の橈側 血管:尺骨動脈 神経:尺骨動脈、内側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神門穴の上5分 ノイローゼ、心部痛、心悸亢進、盗汗、肺結核 直刺5分〜1寸
神門(しんもん)兪穴・原穴国際表示:(HT7)
神は、心臓の意味です。門は、気の出入り口の意味です。このツボは、神(心臓)の門の意味です。 このツボの名は、精神とか情緒が、頭ではなく五臓六腑、ことに心臓から発しているという東洋医学の考え方からきています。心臓は、霊長類である人間にとって最も霊妙な、いわゆる精神の座であって、その心臓に通じるところにあるということから、神門という名が付いているのです。このツボは心経の原穴とされていて、心臓に何か症状があるかどうかは、経脈全体ではなく、このツボで調べます。このツボは昔から、婦人が妊娠しているか否かを判断するのに使われていました。妊娠しているときには、この脈は絶えず大きく打っているというわけです。
筋肉:屈筋支帯、尺側手根屈筋腱 血管:尺骨動脈 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

掌を上にして、腕関節横紋の尺側先端やや上方の凹陥部 多夢症、不眠症、恐怖症、心悸亢進、ヒステリー 5〜8分直刺あるいは斜刺
少府(しょうふ)栄穴国際表示:(HT8)
少は、少陰の意味です。府は、くら、みやこ、はらわた、肉の隆起、集まり、ふくらみの意味です。このツボは、少陰(心)の府(肉の隆起)の意味です。 肘が曲がらないとか、薬指から小指にかけてしびれる、また手のひらがほてるというような時には、このツボが効果的です。本来手がほてるというのは「掌中熱痛す」と言って、過労の証、非常に疲れている証拠とされています。また手だけに汗をかくのは、精神が非常に緊張しているときです。この様なときは、無理をせず、ゆっくりと気分を休めて、小指の下のふくらみを軽く揉みながら休養して下さい。
筋肉:小指対立筋 血管:総掌側指動脈 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

拳状に指を折るとき、小指と薬指の指先の掌。第四・五中手骨の間 心悸亢進、胸部痛、排尿困難、遺尿、掌中の熱感、陰部掻痒 直刺5分
少衝(しょうしょう)井穴国際表示:(HT9)
少は、少陰の意味です。衝は、衝脈で脈の打っているところの意味です。このツボは、少陰の衝脈、小指突端のツボの意味です。 別名を経始といいます。
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

小指の橈側で、爪甲部の角より1分 心悸亢進、胸部痛、脳卒中に伴う意識障害 直刺2〜3分

手太陽小腸経国際表示:(SI)
少沢(しょうたく)井穴国際表示:(SI1)
少は、末端、その経脈の最初を表す意味です。沢は、水と草の交わるところの意味です。 このツボは昔から、「目翳を治す、かすかに血を出す。」といわれ、今で言う白内障とか緑内障に効くとされています。目翳とは目の影のことで、白内障・緑内障・目の星などは、少沢からかすかに血を取ると良いと言うことです。血を取るというと半身不随になったときにも、このツボをよく使います。「手足の五本の指の先のツボは、共に半身不随を治す。」といわれ、手足の爪際にあるそれぞれ十の部位からわずか日を取ると、大変効果があるといわれています。これを漢方では、十井穴瀉血と言い、左がしびれるときには左の手足から、右がしびれるときには右の手足から取ります。それで効果のない時は、左のしびれを右で、右のしびれを左でという鍼の原則があります。少沢というツボは、胸苦しい、肘が痛い、咳が出る、頭からうなじにかけて痛む、目がかすむ、頭痛がするといった症状によく使われます。
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

小指の尺側で、爪甲角から約1分 腰痛、眼科疾患、乳腺炎、乳汁分泌不足 直刺1分
前谷(ぜんこく)栄穴国際表示:(SI2)
小指外側、本節の前の陥中(谷)にあるという意味です。 古典に言う外側とは手指の中指を基準として内・外をいいます。本節を中心として前・後を言います。
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第五中手指節関節の尺即のせ゜゛んぽうおうかんぶで、拳状に指を折るとき、中手指節関節前の横紋頭、肌目にとる 前腕痛、手指の運動麻痺、熱疾患、白内障、耳鳴、咽頭麻痺 直刺3〜5分
後谿(こうけい)兪穴国際表示:(SI3)
前谷に対する意味です。  
筋肉: 血管:背側中手動脈 神経:尺骨神経、内側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

かるく拳をつくり、第五中手骨小頭後方の掌側横紋頭 肩背痛、頭頂部痛、聾唖、肋間神経痛、腰痛 5分〜1寸直刺、あるいは上に向けて斜刺
腕骨(わんこつ)原穴国際表示:(SI4)
腕前、起骨を腕骨という意味です。 鈎骨を腕前起骨といいます。骨は鈎骨と第5掌骨基底の関節部に当たります。
筋肉:小指外転筋 血管:尺骨動脈の背側手根枝 神経:尺骨神経、内側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

手背の尺側で、第五中手骨と有鈎骨の間の凹陥部 腕・肘および指の関節炎、頭痛、耳鳴、嘔吐、胆嚢炎 直刺3〜5分
陽谷ようこく)経穴国際表示:(SI5)
陽は、太陽経のツボの意味です。谷は、谷間の意味です。陽谷は、手の陽明の陽谿穴に相対します。 陽明と太陽、陽谿と陽谷、相対し治療効果も相関関係にあります。
筋肉:伸筋支帯、尺側手根伸筋腱 血管:尺骨動脈の背側手根枝 神経:尺骨神経、内側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

腕の背側横紋の尺側先端の凹陥部 前腕外側痛、頸顎腫痛、手腕痛、精神科疾患、発熱疾患、聾、耳鳴 直刺3〜五分
養老(ようろう)国際表示:(SI6)
養は、やしなう意味です。老は、老い、衰えの意味です。養老と言うツボは、老いや衰えを養うという意味があります。 年寄りの養生灸の一つです。背中や顔にできものができて苦しいときには、この養生を指圧するだけでなく、灸をすえるとより一層効果があります。
筋肉:伸筋支帯、尺側手根伸筋腱 血管:尺骨動脈の背側手根枝 神経:尺骨神経、内側前腕皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肘を曲げて掌を胸に当て、尺側頭の橈側縁の上2分の骨接合部 上肢関節痛、肩背痛、後頭部痛、ねちがい、片麻痺 内関穴の方に向けて1〜1.5寸斜刺
支正(しせい)経穴国際表示:(SI7)
支は、ささえる、別れる意味です。正は、真ん中の意味です。 このツボは前腕の正中、しかも枝が分かれる意味があります。
筋肉:尺側手根伸筋と尺側手根屈筋の間 血管:尺骨動脈 神経:内側前腕皮神経、尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前腕背側横紋の尺側先端の上五寸で、陽谷穴と少海穴とを結ぶ線上 頸こり、肘・腕・手指痛、精神科疾患 直刺5〜8分
小海(しょうかい)合穴国際表示:(SI8)
小は、小腸経の意味です。海は、川流が海に会合する意味です。 少陰心経の少海、太陽小腸経の小海は共に相関関係を持っています。
筋肉:尺側手根屈筋 血管:肘関節動脈網 神経:内側上腕皮神経、尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肘関節の後方で、肘を曲げ、尺骨頭と上腕骨内側上顆の間 頸項・肩背痛、頬の腫脹、癲癇 直刺3〜5分
肩貞(けんてい)国際表示:(SI9)
肩は、肩の曲胛の下の意味です。貞は、ただしい、定まる意味です。正しく定まりて惑わず、肩の正穴という意味です。 このツボは、初老の人によくみられる、肩こり、肩が痛むといった症状、いわゆる五十肩に大変効果があります。なお、次にあるツボの臑兪から背骨に向かって真横に引いた線と、肩甲棘と中央部からの垂線が交わるところにある天宗(てんそう)、後頭部の天柱(てんちゅう)、肩甲骨の内側の上隅にある曲垣(きょくえん)、肩先の肩(けんりょう)、同じく肩先の筋肉のくぼみの中にある肩(けんぐう)、雲門(うんもん)、といったツボが、五十肩の治療を行うツボです。
筋肉:三角筋 血管:後上腕回旋動脈 神経:腋窩神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

腕を下げたときできる、後腋窩横紋頭の上1寸 肩甲痛、挙上不能、耳鳴、聾 直刺1〜2寸
臑兪(じゅゆ)国際表示:(SI10)
臑は、上腕の意味です。兪は、ツボの意味です。このツボは、上腕にあるツボという意味です。 腕がうずいて上がらないとき、鎖骨上窩へかけて痛むとき、耳鳴りがするとき、手足がしびれるときなどにも効果があるツボです。
筋肉:三角筋 血管:後上腕回旋動脈 神経:腋窩神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩貞穴の直上で、肩甲骨の肩峰突起の後下縁にある凹陥部 肩・上腕のけだるい痛みを伴う無力感 直刺1〜2寸
天宋(てんそう)国際表示:(SI11)
天は、万物の主宰者、正義、上、生まれつき、顔などの意味です。宋は、むね、もと(本原)、の意味です。 一つの本源より分かれ出た流脈の意味です。
筋肉:棘下筋 血管:肩甲回旋動脈 神経:肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩甲棘下窩の中央で、臑兪穴・肩貞穴とほぼ正三角形をつくる 肩背痛、上腕痛 直刺5分〜1寸
秉風(へいふう)国際表示:(SI12)
秉は、いなたば、一握りの稲の束、とる、手に握る、心にしっかりととりまもる意味です。風は、身体の一部がマヒして自由にならない病(中風)、風邪ひき、風を秉るツボの意味です。  
筋肉:僧帽筋、棘上筋 血管:肩甲上動脈 神経:肩甲上神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩甲棘上窩の中央で、天宗穴の直上、腕を上げたときにできる凹陥部 肩甲部の疼痛、上肢のけだるい痛みと麻痺 斜刺5分〜1寸
曲垣(きょくえん)国際表示:(SI13)
曲は、かたはしの意味です。垣は、かき、肩甲棘(垣)の片端(曲)にあるツボの意味です。  
筋肉:僧帽筋、棘上筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩甲棘上窩の内側端で、臑兪穴と第二胸椎の棘突起とを結ぶ線の中点 肩甲部の拘攣・疼痛 斜刺5分〜1寸
肩外兪(けんがいゆ)国際表示:(SI14)
肩外は、位置を表示している意味です。兪は、ツボの意味です。 肩の部分の治療に使うツボの意味です。
筋肉:僧帽筋、棘上筋 血管:頸横動脈 神経:肩甲上神経、肩甲背神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第一胸椎の棘突起の下、外側3寸 肩甲部痛 斜刺5分〜1寸
肩中兪(けんちゅうゆ)国際表示:(SI15)
肩中は、位置を表示している意味です。兪は、ツボの意味です。 肩の部分の治療に使うツボの意味です。
筋肉:僧帽筋、棘上筋 血管:頸横動脈 神経:肩甲上神経、肩甲背神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大椎穴の外側2寸 肩背痛、ねちがい、気管支炎、喘息 斜刺5分〜1寸
天窓(てんそう)国際表示:(SI16)
天は、天部、頭部の意味です。窓は、まどの意味です。  
筋肉:胸鎖乳突筋 血管:上行頸動脈 神経:大耳介神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

喉頭隆起の外側3.5寸で、胸鎖乳突筋の後縁にある扶突穴の後方5分にある 聾、耳鳴、咽喉腫痛、項頸の強ばり痛み 直刺5分〜1寸
天容(てんよう)国際表示:(SI17)
天は、頸から上の天部の意味です。容は、物を入れる、包む、盛る、用いる意味です。 このツボは、天部の色々な症状、例えば、喉の痛みの他、頭、胸、歯の痛みや耳鳴りなどをとるツボでもあります。頸にあるツボは、「天」という字が付いていて、この頸から頭にかけての天部に、七つの竅(アナ)「骨にあるツボ」があると言われています。二つの眼、二つの耳、二つの鼻の穴、一つの口の事を指しています。そしてこれを自然界の「天に輝く星」にたとえ、これらがそれぞれ、ところを得て輝いていると、小自然界ある人間も健康だということになり、どれか一つの星に故障があると、健康が損なわれているというのです。これらの七つの竅の病を取り除くことが、天容をはじめ、天という字を冠にしたツボなのです。
筋肉:胸鎖乳突筋 血管:外頸動脈 神経:大耳介神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

耳垂の下で、下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前縁 扁桃炎、咽喉腫痛、発声困難 血管を避けて1.5〜2寸直刺
(けんりょう)国際表示:(SI18)
顴は、頬骨の意味です。は、骨の角すみの意味です。このツボは、頬骨隆起の骨の角すみの意味です。 そしてこのツボは、三叉神経痛などの顔の痛みの他、頬の腫れ、眼の疲れ、上歯の痛みを取るときのツボです。
筋肉:大・小頬骨筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

目の外眼角の直下で、頬骨下縁の凹陥部 顔面神経麻痺、歯痛 斜刺5分〜1寸
聴宮(ちょうきゅう)国際表示:(SI19)
聴は、耳の意味です。宮は、皇居や御所などの極めて大事で大切な意味です。 このツボは、すべての耳の病気に効く、大変重要なツボであることを意味しています。
筋肉:外側翼突筋 血管:浅側頭動脈 神経:大耳介神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

耳珠中央の前縁と下顎関節との間凹陥部、やや口を開けてとる 聾。、耳鳴、中耳炎、外耳道炎 直刺1〜2寸

手太陽膀胱経国際表示:(BL)
睛明(せいめい)国際表示:(BL1)
睛は、晴れる意味です。明は、明らかな意味です。このツボは、「翳(かげ)晴れて、物、明らかなる状」の意味です。 眼の様々な疾患に効くツボの意味です。
筋肉:内側眼輪靱帯 血管:眼角動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内眼角の内側1分で、これよりさらに上方に向け約1分 急・慢性結膜炎、涙流過多、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障 内眼角の内方1分。眼瞼内縁に沿ってゆるやかに
攅竹(さんちく)国際表示:(BL2)
攅は、杖から転じ、集まるとか集めるの意味です。竹は、竹杖を指している意味です。 このツボは、眼に邪気が集まり、眼が悪くて杖をついて歩かなければならないような状態の時に効くツボという意味があります。別名を、始光、夜光、明光、始元、元柱、員柱、眉本、小竹等があります。
筋肉:前頭筋、皺眉筋 血管:滑車上動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

まゆの内側の凹陥部 頭痛、涙流結膜炎、などの充血、かすみ目、角膜白斑 斜刺3〜5分
眉衝(びしょう)国際表示:(BL3)教科書的には載っていない
眉はまゆ、衝はあたるの意味  
筋肉:前頭筋 血管:浅側頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

攅竹穴の直上で、前髪際に5分入る 頭痛、めまい、眼科疾患、癲癇 斜刺3〜5分
曲差(きょくさ)国際表示:(BL4)
曲は、まげる、まがる、直の反対、ゆがむ、よこしま、かたはし、くま(隅)の意味です。差は、たがい、違うの意味です。 このツボは、額から髪の毛の生え際、違う部分へ移るところ、そして額から頭に曲がる角にあることからこの名が付いたのです。顔と頭の境目にあることを表しています。このツボは、頭が痛い、鼻が詰まるなど、風邪をひいたときの症状によく使われます。
筋肉:前頭筋 血管:浅側頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神庭穴の外側1.5寸で、前髪際に5分入る 前頭痛、目眩、鼻閉、鼻出血 斜刺3〜5分
五処(ごしょ)国際表示:(BL5)
五は、いつつで五番目の意味です。処は、さだむ、さだまる、わかちさだまるところの意味です。 この経絡は、正確には攅竹の次に眉衝(びしょう)というツボがあり、このツボが五番目に当たります。
筋肉:前頭筋 血管:浅側頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

曲差穴の後方5分 頭痛、目眩、癲癇 斜刺3〜5分
承光(しょうこう)国際表示:(BL6)
承は、うけたまわる、受けるの意味です。光は、ひかる、ひかり、明らか、輝く、こらす、大いなりの意味です。このツボは、光を承るツボの意味です。 眼の疾患に効くツボを意味しています。
筋肉:帽伏腱膜 血管:浅側頭動脈 神経:顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

五処穴の後方1.5寸 頭痛、目眩、角膜白斑、感冒 斜刺3〜5分
通天(つうてん)国際表示:(BL7)
通は、つうじる、貫く意味です。天は、脳天、頭頂の意味です。経脈がここから脳のてっぺんに通じ、脳の中を循環するという意味です。 この膀胱経の通る経路の頭痛を、漢方では「太陽の頭痛」といいます。今日で言うところの偏頭痛のことです。太陽の頭痛は、膀胱経の頭にあるツボで治療するのですが、「遠道判」という鍼の原則では、「足の外果でとる」といい、崑崙が併用されます。
筋肉:帽伏腱膜 血管:浅側頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

承光穴の後方1.5寸 頭項痛、副鼻腔炎、鼻炎 斜刺3〜5分
絡却(らっきゃく)国際表示:(BL8)
絡は、経絡の意味です。却は、返るの意味です。このツボは、経脈の経路をたどると、一度通天から頭の中に入って一巡りし、この絡却のところで再び頭の左右両側にある膀胱経に戻るという意味があります。 いわゆる、経脈と経脈をつなぐ絡脈を通って一巡りし、また経脈に返るところにあるツボというわけです。高血圧や過労で神経が極度に興奮し、それが元で出現してくる耳鳴りは、この絡客というツボが非常に効果があります。
筋肉:帽伏腱膜 血管:浅側頭動脈 神経:大後頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

通天穴の後方1.5寸 鼻炎、鼻閉、鼻出血、頭頂痛、慢性気管支炎 斜刺3〜5分
玉枕(ぎょくちん)国際表示:(BL9)
玉は、宝玉の意味です。枕は、仰向けに寝て、枕の当たるところの意味です。このツボは、枕骨の当たりが痛むときに素晴らしい効き目を発揮する、宝玉のようなツボという意味があります。 外後頭隆起といわれる骨は、枕骨といわれています。また、曲差、通天、絡却と合わせて玉枕を使用すると、大変効き目があります。
筋肉:後頭筋 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

絡却穴の後下方4寸で、脳戸穴の外側1.3寸 目眩、頭頂痛、近視 斜刺3〜5分
天柱(てんちゅう)国際表示:(BL10)
天は、頸から上、つまり頭の意味です。柱は、大黒柱、最も大切なところの意味です。 古典「霊枢」に、(熱病みて頭、頸に始まるものはうなじの太陽を刺す、汗いでて止む)とあります。これは熱が出て、頭や頸が痛むときは、後頭の太陽膀胱経の天柱を治療して汗が出れば必ず治るというのです。昔から、「気、頭にあるものはこれを天柱、大杼にとる」と言われ、すべて頭の病気は、天柱と大杼で治療せよとなっています。
筋肉:僧帽筋、頭半棘筋 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

門穴の外側1.3寸で、後髪際から5分入った凹陥部 喉頭痛、頸項部の強ばり痛み、咽喉炎、ノイローゼ、ヒステリー 直刺5分〜1寸
大杼(だいじょ)八会穴の骨会国際表示:(BL11)
は、尊称で重要、大事、大切の意味です。杼は、もともと機織り機械で、これが転じて、水を良くくみ出す、排除する意味です。このツボは、骨の髄に溜まった邪気をくみ出す大切なツボの意味です。 古典「素問」によれば、「うなじの後ろ、第一椎の下、背を挟む両の傍ら、おのおの一寸半にあり」とあります。また古典の「難経」には「大杼は骨会なり、骨は髄を養うところ、髄は脳より下って大杼に注ぐ。大杼より背の真に参入して尾骨を貫き全身の骨、節に参る。故に骨の気はみなここに会す」と記載されています。このツボは、骨の髄を養う大切なツボとされています。特に肩、背、腰の痛み、五臓の乱れのために起こる頭痛、リウマチのように節々が痛むと言ったときには、効き目のあるツボです。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第一胸椎棘突起の下で外側1.5寸 気管支炎、肺炎、胸膜炎、ねちがい、肩背痛、カリエス、関節炎、肢体の運動麻痺 斜刺5分〜1寸
風門(ふうもん)国際表示:(BL12)
風の門の意味で、風邪の予防や治療に関するツボの意味です。 漢方では、五臓六腑が病気になった時を風(ふう)といい、外から入ってくる風のもとを風邪(ふうじゃ)と呼んでいます。風の方向には、東・西・南・北の四つの方向と、東南・南西・西北・北東から吹く合計八つの種類があり、これが邪気となって身体に入り、身体の機能を弱めると言われています。この様に身体の機能が弱る症状を虚風と言います。これとは逆に熱や痛み、腫れといった症状を起こす時を実風と言っています。風邪は風門というツボから入ってくると言われ、風邪の引きはじめに、風門で治療しなければ、風池(胆経)というツボに集まって、後頭部から、後頸部、背中にかけて痛みが出てきます。これが更に進行すると、風府(督脈)というツボに集まり、更に脳の中に入って脳の髄を病むようになると言われ、髄(神経)は、足の節々に通じていますから、痛みが全身の節々に及び、熱が出るのだと解しています。従って、風邪をひいて頭が痛い、後ろ頸がこるといったときには、まず風門、次に風池、風府のツボを処置するのが治療の原則です。また、寝違い、後頭神経痛、乗り物酔い、めまい、疲れ眼なども、このツボで治療します。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二胸椎棘突起の下で外側1.5寸 感冒、気管支炎、蕁麻疹 斜刺5分〜1寸
肺兪(はいゆ)肺経の兪穴(肺兪の募穴=中府)国際表示:(BL13)
肺は、肺臓の意味です。兪は、邪気の注ぐところの意味です。 自然界にあるすべての邪気は、これらのツボから身体の中に入り、臓腑を侵して病を起こすのだといわれています。そして、これらの邪気はやがて、胸から腹にかけて規則正しく並んでいる募穴に集まるのだといいます。このように、兪穴と募穴は密接な関係にあり、兪穴と募穴を同時に活用することによって、臓腑の異常を発見することができるのです。肺兪は中府というツボの募穴の兪穴です。この場所に軽い痛みやこりがあると、肺の機能に異常があります。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第三胸椎棘突起の下で外側1.5寸 気管支炎、肺炎、肺結核、背腰痛、感冒、咳嗽 斜刺5分〜1寸
厥陰兪(けついんゆ)心包経の兪穴国際表示:(BL14)
厥陰の厥とは、のぼせる病気、また、冷え症を意味します。兪穴というのは、脊柱起立筋の中に現れる色々な症状群をうまく捉えたものです。 このツボもそうした兪穴の一つで、このツボは特に陰証といって、生体の機能の衰えにより、病状が内にこもるときに使われます。そしてまた、血のめぐりが悪く、冷え性の人、この様な人は仕事への根気もなく、意欲が衰えがちです。この様な人にこのツボは有効な効き目を発揮します。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四胸椎棘突起の下で外側1.5寸 ノイローゼ、胸脇苦悶、胸痛、頭頂痛、心膜炎、吃逆 斜刺5分〜1寸
心兪(しんゆ)心経の兪穴(心兪の募穴=巨闕)国際表示:(BL15)
心兪は、心臓に邪気の注ぐところの意味です。 このツボの部分が痛むときは、必ずといって良いほど、左手の手のひら側、そして小指側の経路にかけて痛みが放散します。動悸がして、頭が重く痛む、上半身がのぼせているのに、下半身が冷えやすい、すぐカーッとする、時々背中から胸にかけて、クーンと抜けるような痛みを感じる、この様な症状は、心臓に異常があることを示しています。この様なときには直接のツボ、心兪と合わせて、左右の乳頭の真ん中にある|中、募穴に当たる巨闕、手のひらの小指側にあるツボを、ゆっくりやや強めに指圧すると効果が出てきます。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第五胸椎棘突起の下で外側1.5寸 不整脈、心悸亢進、ノイローゼ、ヒステリー 斜刺5分〜1寸
督兪(とくゆ)国際表示:(BL16)教科書的には載っていない
督にはただす、ひきいるの意味があります。  
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第六胸椎棘突起の下で外側1.5寸 心内膜炎、腹鳴、腹痛、吃逆、脱毛、 斜刺5分〜1寸
膈兪(かくゆ)八会穴の血会国際表示:(BL17)
膈は、横隔膜の意味です。 東洋医学では、人間の身体を上焦・中焦・下焦の三つに分け、上焦は頸からみぞおちまで、中焦はみぞおちからヘソまで、下焦はヘソからしたの恥毛の生え際まで、つまり、上焦で呼吸と循環をつかさどり、中焦で食べ物を消化吸収し、下焦では泌尿・排泄をつかさどり、いらないものをどんどん外へ出していく働きをしているわけです。これらを合わせて三焦といい、三つの熱源、エネルギーのもととしているのです。膈兪は上焦と中焦の境目にあります。したがって、上焦と中焦の両方の病気、呼吸・循環・消化・吸収といった疾患に利用価値があるツボといえます。具体的には、中焦の症状である胃のもたれの他、ゲップが出る、お腹がはる。上焦の症状では咳が出て息苦しい、胸や腋が痛む、上半身がのぼせて気分が悪いなどといったときに使うと効き目のあるツボです。
筋肉:僧帽筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第七胸椎棘突起の下で外側1.5寸 慢性出血性疾患、貧血、吃逆、神経性嘔吐、蕁麻疹 斜刺5分〜1寸
肝兪(かんゆ)肝経の兪穴(肝兪の募穴=期門)国際表示:(BL18)
このツボは、肝臓の機能を調べるところとして重要なツボです。 肝臓の状態を知るには、肝兪とその募穴に当たる期門の二つのツボを使いますが、この二つのツボは現代医学でいう肝臓の位置と一致しいるのです。ニキビ、喘息、乗り物酔い、胸や脇腹の痛み、不眠症、足のむくみなどの治療には欠くことのできないツボです。東洋医学では、肝には魂が宿るとして、身体の筋の重要な中枢器官であると共に、精神情緒の座とみなしています。したがって、背骨の間にある筋縮(督脈)というツボと、左右にある肝兪、肝兪の両外側にある魂門(膀胱経)という五つのツボが、肝臓の位置に横に並び、肝臓の機能を支配し、人間の情緒をつかさどっています。
筋肉:僧帽筋、広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第九胸椎棘突起の下で外側1.5寸 肝臓疾患、胃疾患、眼科疾患、ノイローゼ、肋間神経痛 斜刺5分〜1寸
胆兪(たんゆ)胆経の兪穴(胆兪の募穴=日月)国際表示:(BL19)
このツボは、胆嚢の機能を調べるところとして重要なツボです。 東洋医学では「肝胆相照らす」といい、臓の肝と腑の胆は、いつも表裏して相助け、相補って機能を営むものとされています。したがって肝兪で効く病気は、胆兪でも効くわけです。肝臓・胆嚢の病気、特に慢性の胆嚢炎には大変効き目のあるツボです。口が苦い、口が乾く、みぞおちから脇腹にかけて、つかえて苦しく、圧すと固いしこりに触れる、物の飲み下しが悪い、この様な症状に効くツボです。
筋肉:広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十胸椎棘突起の下で外側1.5寸 胆嚢炎、肝炎、 斜刺5分〜1寸
脾兪(ひゆ)脾経の兪穴(脾兪の募穴=章門)国際表示:(BL20)
このツボは、脾臓に邪気の注ぐところの意味です。 糖尿病からくる黄疸、身体の怠さ、疲れやすさ、目立って身体が痩せてくる、のどが乾きやすい時によく効くツボです。さらに慢性胃病、食欲減退、気持ちの高ぶり、吹き出物の治療には欠くことのできないツボです。脾には「意が宿る」といわれ脾兪は精神をつかさどり、気持ちの高ぶりなどにも非常に効果があります。脾は、現代医学でいう膵臓を指しています。
筋肉:広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十一胸椎棘突起の下で外側1.5寸 胃炎、潰瘍一般、肝炎、腸炎、浮腫、蕁麻疹、慢性出血性疾患、無力性体質、 斜刺5分〜1寸
胃兪(いゆ)胃経の兪穴(胃兪の募穴=中国際表示:(BL21)
このツボは、胃に邪気の注ぐところの意味です。 胃の悪いときの色々な症状、例えば、胸やけがする、胃が何となく重苦しい、痛む、ゲップが出る、吐き気がする、お腹がはるというようなときなどに使われます。肩から背中にかけての「肩こり」は、胃弱などの時出る特徴のある症状だけに、昔から胃兪は、胆兪・脾兪と共に、「胃の六つ灸」といって灸治療が良く行われています。胃経の募穴である中は、腹大動脈から分かれて、胃・膵臓・肝臓に行く血管の分かれるところ、またその血管にまつわりついて、これらの内臓の機能を調節する大切な自律神経の出ているところに当たります。胃兪、中で、胃の症状を判断し、そのうえで胃経のツボを適当に選び、治療していくのが、東洋医学の原則です。
筋肉:広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十二胸椎棘突起の下で外側1.5寸 胃炎、潰瘍一般、肝炎、腸炎、消化不良、胃下垂症 斜刺5分〜1寸
三焦兪(さんしょうゆ)三焦経の兪穴(三焦兪の募穴=石門)国際表示:(BL22)
このツボは、三焦に邪気の注ぐところの意味です。 人間の熱エネルギーの源になっているのが三焦です。過労から熱が出た、消化が悪くて腸がゴロゴロ鳴る、腰が痛む、背中がこわばる、原因がないのに吹き出物が出る、精力が減退しているといった症状や、ぎっくり腰の時などに使われます。
筋肉:広背筋、胸腰筋膜 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第一腰椎棘突起の下で外側1.5寸 胃痛、消化不良、腸炎、腎炎、ノイローゼ、腰痛、遺尿 直刺1〜1.5寸
腎兪(じんゆ)腎経の兪穴(腎兪の募穴=京門)国際表示:(BL23)
このツボは、腎臓に邪気の注ぐところの意味です。 腎というのは東洋医学では、先天の気、生まれながら人間に備わっている生命力の宿るところとされています。現代医学でいう副腎のことで、ここで身体の調子を見るのです。この部位の筋肉が固くこわばったり、軽く圧して痛みがあったり、石のような塊状のしこりがあると、過労の証拠です。この様なときには、血圧が上がり、精力が減退し、足がむくみ、不眠症になり、吹き出物が出たり、生理不順になったり腰が痛み、足が冷えるといった症状が出てきます。身体が痩せて、いつも貧血気味で胃腸の調子が悪く、風邪をひきやすいという人は、この腎兪に合わせて、命門、関元というツボを使うと非常に効果が出てきます。
筋肉:胸腰筋膜 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第二腰椎棘突起の下で外側1.5寸 腰痛、遺精、遺尿、陰茎、月経不順、慢性骨盤腔炎、腎炎、ノイローゼ 直刺1〜1.5寸
気海兪(きかいゆ)国際表示:(BL24)教科書的には載っていない
   
筋肉:胸腰筋膜 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第三腰椎棘突起の下で外側1.5寸 腰痛、痔疾 直刺1〜1.5寸
大腸兪(だいちょうゆ)大腸経の兪穴(大腸兪の募穴=天枢)国際表示:(BL25)
このツボは、大腸に邪気の注ぐところの意味です。 大腸兪につかさどっている機能障害の症状は、お腹の中がゴロゴロと鳴ったり、下腹の痛みや、下痢とか便秘です。そして背がこわばり、腰痛を訴えがちです。大腸を整えるほか、じんましん、足や膝の疲れ、ぎっくり腰などに効果があります。
筋肉:胸腰筋膜 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第四腰椎棘突起の下で外側1.5寸 腸炎、下痢症、便秘、腰痛 直刺1〜1.5寸
関元兪(かんげんゆ)国際表示:(BL26)教科書的には載っていない
   
筋肉:胸腰筋膜 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第五腰椎棘突起の下で外側1.5寸 腰痛、腸炎、膀胱炎、遺尿 直刺1〜1.5寸
小腸兪(しょうちょうゆ)小腸経の兪穴(小腸兪の募穴=関元)国際表示:(BL27)
このツボは、小腸に邪気の注ぐところの意味です。 下腹がはって痛む、足がむくむ、大便の中に膿が出ると言った症状に効果があります。また、女性の場合、おりものが多すぎると言うときによく使われます。小腸の場合には、ヘソを中心に痛みが起こり、激しい下痢を伴います。特に下腹の症状からくる腰の痛みには効果があります。
筋肉:胸腰筋膜、大殿筋 血管:上殿動脈 神経:上殿皮神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第一後仙骨孔と水平で、後正中線の外側1.5寸のところそして、上後腸骨棘内縁と仙骨との間の凹陥部 坐骨神経痛、腰痛、遺精、遺尿、腸炎、便秘、骨盤腔炎 直刺5分〜1寸
膀胱兪(ぼうこうゆ)膀胱経の兪穴(膀胱兪の募穴=中極)国際表示:(BL28)
このツボは、膀胱に邪気の注ぐところの意味です。 寝小便、夜尿症などには大変効くツボです。また、女性の冷えからくる膀胱炎にも効果があります。
筋肉:大殿筋 血管:上殿動脈 神経:上殿皮神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二後仙骨孔と水平で、後正中線の外側1.5寸 便秘、膀胱炎、腰仙痛、坐骨神経痛、下痢、糖尿病 直刺5分〜1寸
中膂兪(ちゅうりょゆ)国際表示:(BL29)
このツボは、中膂に邪気の注ぐところの意味です。膂は、脊中両側の筋隆起の意味です。 脊中両側の筋中にあるツボです。別名を中膂内兪、膂内兪といいます。
筋肉:大殿筋 血管:下殿動脈 神経:中殿神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第三後仙骨孔と水平で、後正中線の外側1.5寸 腰仙痛、坐骨神経痛、腸炎 直刺1〜1.5寸
白環兪(はくかんゆ)国際表示:(BL30)
白は明らか、環は環状陥凹の部。仙骨部で環状に明らかに陥凹する部です。  
筋肉:大殿筋 血管:下殿動脈 神経:中殿神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四後仙骨孔と水平で、後正中線の外側1.5寸 坐骨神経痛、仙骨神経痛、子宮内膜炎 直刺5分〜1寸
(じょうりょう)国際表示:(BL31)
このツボは、椎管孔を指し、第一仙骨孔の意味です。古典に、「骨の第一室、背を挟んで両の傍らにあり」とあります。 上の方から尾骨に向かって順に、第一仙骨孔、第二仙骨孔、第三仙骨孔、第四仙骨孔と呼んでいます。
筋肉:大殿筋 血管:下殿動脈 神経:中殿神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第一後仙骨孔に当たる 睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔疾、ノイローゼ 直刺1.5〜3寸
(じりょう)国際表示:(BL32)
このツボは、上の次位の骨質の椎管孔を指し、第二仙骨孔の意味です。  
筋肉:大殿筋 血管:下殿動脈 神経:中殿神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二後仙骨孔に当たる 睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔疾、ノイローゼ 直刺1.5〜3寸
(ちゅうりょう)国際表示:(BL33)
このツボは、第三・第四骨質の中を挟む意味です。 足の厥陰の支別は太陰小腸と腰果の下に結んで腰の第3・第4骨質の中を挟む。ツボは中、下なり、と古典の素問次註にあります。また、中・下は肝経、胆経、脾経、膀胱経との交合する所である。このツボは、次の補穴として使われます。
筋肉:大殿筋 血管:下殿動脈 神経:中殿神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第三後仙骨孔に当たる 睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔疾、ノイローゼ 直刺1.5〜3寸
(げりょう)国際表示:(BL34)
このツボは、第四仙骨孔の意味です。 古典に、足の太陽、厥陰、小腸の会とあり、また足の太陰の絡脾より陽明に合し、上がって尾骨中を貫き、厥陰、小腸と下に結するとあります。すなわち、膀胱経と肝経、胆経の交合するところです。
筋肉:大殿筋 血管:下殿動脈 神経:中殿神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四後仙骨孔に当たる 睾丸炎、月経不順、排尿困難等の泌尿生殖器疾患、下腿痛、坐骨神経痛、痔疾、ノイローゼ 直刺1.5〜3寸
会陽(えよう)国際表示:(BL35)
会陽は陽脈の海(督脈)で、気の発するところ。このツボは、太陽経(膀胱)と督脈の会の意味です。 別名を利機といい、利は、とし、するどし、はやし、こころよし、滑らか、通るなどの意味です。機とは、這ったときに股と腰との屈するところをいいます。
筋肉:胸腰筋膜、大殿筋 血管:下直腸動脈 神経:会陰神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

尾骨下端で正中線の外側約5分 月経時の腰痛、白帯過多、陰茎、下痢、痔疾 直刺1〜1.5寸
承扶(しょうふ)国際表示:(BL36)
承は、うく、うけたまわる、うけつぐ、とどむ、たすく、すくうの意味です。扶は、助ける、力を貸して支える、まもる、支えて保護するの意味です。 承扶は坐骨神経が初めて骨盤の中から外へ出てくる大切なツボどころです。このツボで坐骨神経痛の痛みを取ることができます。また、腰から膝にかけての痛み、痔の痛み、臀部のむくみや便秘、夜尿症、生理痛に効き目があります。
筋肉:大殿筋 血管:下殿動脈 神経:後大腿皮神経、下殿神経

取穴法

主 治

鍼灸法

殿溝(横紋)の中央 腰背痛、坐骨神経痛、痔疾、便秘 直刺1〜3寸
殷門(いんもん)国際表示:(BL37)
殷は、盛んなり、おおし、もろもろ、正しい、当たる、真ん中の意味です。門は、出入りするところの意味です。大腿中央にあるツボの意味です。  
筋肉:大腿二頭筋、半腱様筋の間 血管:下殿動脈 神経:後大腿皮神経、坐骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

承扶穴と委中穴とを結ぶ中点の上1.5寸 腰背痛、坐骨神経痛、下肢麻痺、片麻痺 直刺1.5〜3寸
(ふげき)国際表示:(BL38)
浮は、うかぶ、うく、さまよう、あふれる、虚にして実らざるもの意味です。は、骨肉の交、孔の意味です。  
筋肉:大腿二頭筋 血管:外側上膝動脈 神経:後大腿皮神経、総腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

委陽穴の上1寸 膀胱炎、便秘、閉尿、下肢外側麻痺 直刺1〜2寸
委陽(いよう)国際表示:(BL39)
委は、ゆだねる、まかす、なりゆきにまかす、つく、したがう、曲の意味です。陽は、陽分、外側の意味です。膝関節部(委)の外側(陽)にあるツボの意味です。 膝の関節の骨が変形し、そのために膝の周りの筋や筋肉が引きつったり、ゆるんだり、血のめぐりが悪くなったために起こる現象で、変形性膝関節症と言われる症状に、このツボは効き目があります。
筋肉:大腿二頭筋、腓腹筋外側頭 血管:腓骨動脈 神経:後大腿皮神経、総腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

微を屈して、膝窩横紋外端で大腿二頭筋腱の内側 腓腹筋痙攣、腰背痛 直刺1〜2寸
委中(いちゅう)合穴国際表示:(BL40)
委は、ゆだねる、まかす、なりゆきにまかす、つく、したがう、曲の意味です。中は、中央の意味です。膝関節部(委)の中央(中)にあるツボの意味です。 膝の後ろ側にある横じわの真ん中にあり、熱病、悪性の病気や急性の病気でふくらはぎが引きつったとに、昔は血をとって痛みを和らげたといわれています。
筋肉: 血管:膝窩動脈 神経:脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝窩中央 腰背痛、大腿痛、坐骨神経痛、片麻痺 直刺1.5〜2寸
附分(ふぶん)国際表示:(BL41)
附分は、上肢に分布する神経を分派するところよりこの名称がついたのです。大杼より、附分は脊髄から上肢に行く神経を分派するところに当たる意味です。 年をとると硬直性脊髄炎で、背骨を後ろへそらせなくなったり、横を向くのが苦しくなったりします。そのめに円背になり、胸が圧迫されて、胸苦しさ、息切れ、動悸が激しくなるといった症状が起こります。この様なときの症状を取るのに使われるのがこのツボです。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二胸椎棘突起の下で外側3寸 肩項の強ばり痛み、肋間神経痛、上肢の運動麻痺 斜刺5〜8分
魄戸(はくこ)国際表示:(BL42)
魄は、肺に通じる精気の意味です。戸は、入口の意味です。魄戸は肺に通じる入口の意味です。 古典の素問水熱穴論に、「五臓の兪の傍ら五、此の十は、以て五臓の熱を瀉する也」とあります。兪の傍ら五とは、魄戸、神堂、魂門、意舎、志室の五つのツボをいいます。すなわち、肺兪のそばの魄戸、心兪のそばの神堂、肝兪のわきの魂門、脾兪のわきの意舎、腎兪のそばの志室、これら左右のツボを合わせた十のツボのことをいっています。肺の病からくる情緒不安、特に暗く沈みがちで何事にも根が続かない、この様な症状には、肺兪と魄戸のツボで治します。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第三胸椎棘突起の下で外側3寸 気管支炎、喘息、胸膜炎、嘔吐、肩甲部痛、肺結核 斜刺5分〜1寸
膏肓(こうこう)国際表示:(BL43)
膏は、不治の難病の意味です。肓は、兪穴の意味です。このツボは、不治の難病を治療するときのツボの意味です。 このツボは、古典の千金方に初めて記載されたツボです。身体に精気がなく痩せてくる、疲れるといった症状によく使われるツボです。また、胸苦しい、動悸、息切れ、みぞおちの差し込むような痛み、肩から背中、肘にかけての痛みがあるときなどには、このツボへの灸は効果があります。そしてまた、慢性の冷え症にも効果があります。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四胸椎棘突起の下で外側3寸 肺結核、気管支炎、胸膜炎、ノイローゼ、長患いの衰弱 斜刺5分〜1寸
神堂(しんどう)国際表示:(BL44)
神は、心に蔵する精気の意味です。堂は、宮殿の意味です。このツボは、心臓にとって大切なという意味です。  
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第五胸椎棘突起の下で外側3寸 気管支炎、心臓疾患、喘息、肩背痛 斜刺5分〜1寸
(いき)国際表示:(BL45)
は、おくび(胃の中から出てくるガス、ゲップのこと)さらに転じて、嘆声、ため息の意味です。は、痛んで叫ぶ声の意味です。このツボを圧したり、針灸治療をすると、自然に「ウッ、ウッ」というような声を出すところの意味です。 漢方の古典には、「大風汗出ずればこのツボに灸す」とあり、外の風に当てられて、熱が出て汗がどんどん出るような時には、このツボに灸をすると良いとされています。
筋肉:僧帽筋 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第六胸椎棘突起の下で外側3寸 心膜炎、肋間神経痛、吃逆、嘔吐、眩暈、喘息 斜刺5分〜1寸
膈関(かくかん)国際表示:(BL46)
膈は、横隔膜、腹膜の意味です。膈関というツボは、胸と腹を隔てる関門の意味です。 故事では、膈の病といった場合、食物がどうも下らない、つかえるという表現をします。これは今日で言うところのガンのような症状のことを指しています。
筋肉:僧帽筋、広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、副神経、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第七胸椎棘突起の下で外側3寸 吃逆、嘔吐、肋間神経痛、脊背の強ばり 斜刺5分〜1寸
魂門(こんもん)国際表示:(BL47)
魂は、肝臓に蓋する精気の意味です。魂門というツボは、肝臓の門の意味です。 五臓兪傍らのツボの一つで、肝臓疾患の反応ツボであり、治療のツボです。
筋肉: 血管: 神経:

取穴法

主 治

鍼灸法

第九胸椎棘突起の下で外側3寸 肝臓疾患、胸膜炎、心内膜炎、胃痛、消化不良 斜刺5分〜1寸
陽綱(ようこう)国際表示:(BL48)
陽は、陽分の意味です。綱は、おおづなの意味です。太陽経における重要なツボの意味です。  
筋肉:広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十胸椎棘突起の下で外側3寸 下痢、腹鳴、腹痛、黄疸 斜刺5分〜1寸
意舎(いしゃ)国際表示:(BL49)
意は、脾に蔵する精気の意味です。舎は、宿るの意味です。このツボは、脾臓(現代医学の膵臓を指す)の精気の宿るところの意味です。 脾と胃は、東洋医学では表裏する臓腑として、相助け、相補って働いていて、脾は意志をつかさどっているといい、胃を病むような人は、意志が弱く、人の言うこと一つ一つが気になって思いわずらい、クヨクヨすると言われています。確かに神経質な人には胃病が多く、精神的なストレスと胃の調子とは密接な関係にあります。このツボは、「意志を丈夫にする」ツボで、指圧をすることで胃の具合も良くなってきます。
筋肉:広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十一胸椎棘突起の下で外側3寸 背痛、腹部膨満感、消化不良、肝臓疾患、嘔吐 斜刺5分〜1寸
胃倉(いそう)国際表示:(BL50)
胃は、胃の意味です。倉は、穀物を蔵する建物の意味です。中国では胃のことを大蒼といいます。胃倉とは、穀物の容器の意味です。 古典内経に、「脾胃は蒼稟の官」とあります。
筋肉:広背筋 血管:肋間動脈 神経:胸神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十二胸椎棘突起の下で外側3寸 胃痛、嘔吐、腹部膨満感、便秘、脊背痛 斜刺5分〜1寸
肓門(こうもん)国際表示:(BL51)
肓は、兪穴の意味です。肓門は、兪穴の門の意味です。 膏肓、胞肓などの肓の字を有するツボと総合関係があります。
筋肉:広背筋 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第一腰椎棘突起の下で外側3寸 上腹痛、便秘、乳腺炎、肝・脾臓肥大 直刺1〜1.5寸
志室(ししつ)国際表示:(BL52)
志は、心をその方向に向ける、心が何かに向かって進んで行くの意味です。室は、部屋の意味です。古典に、「腎には志が宿る」と説かれています。 生まれながらに持った、その人の体力の強弱が解るツボが志室です。「志」が宿るので、腎を病めば、人としの望み、願い事が弱まると言うことになります。つまり「腎虚」といわれる病気がそれで、、これになると、疲れやすく、精力が弱まり、身体にはりがなくなり、冬になると病気にかかりやすく、仕事への意欲も消失します。この様な症状の時に使用されるのがこのツボです。別名を精室といい、精力増強のツボでもあります。
筋肉:広背筋 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二腰椎棘突起の下で外側3寸 遺精、陰茎、排尿困難、水腫 直刺1〜1.5寸
胞肓(ほうこう)国際表示:(BL53)
胞は、こぶくろに順じ、子宮の意味です。肓は、兪穴の意味です。このツボは、子宮へつながるツボの意味です。 子宮疾患の主治穴です。子宮をつかさどるこのツボは、婦人病特有の、頭重や肩こり、腰のだるさ、下腹のはり、おりもの、足の冷えなどの症状を取るのに非常に効果があるツボです。
筋肉:大殿筋 血管:大殿動脈 神経:下殿神経、中殿皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第二仙椎棘突起の下で外側3寸 腸炎、排尿困難、 直刺1〜1.5寸
秩辺(ちつぺん)国際表示:(BL54)
秩は、穀物を積み重ねることで、すき間なく順次に積み重ねる、秩序の意味です。辺は、ほとり、きし、かたいなか、くぎり、大地の末端を歩く、遠くの国境の意味です。背部のツボはここで終わるの意味です。  
筋肉:大殿筋 血管:大殿動脈 神経:下殿神経、中殿皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四仙椎棘突起の下で外側3寸 膀胱炎、痔疾、下腰痛、坐骨神経痛、下肢の運動麻痺 直刺2〜3寸
合陽(ごうよう)国際表示:(BL55)
合は、あうの意味です。陽は、太陽経の意味です。このツボは、秩辺のツボより太陽本経に合して流注するツボの意味です。  
筋肉:腓腹筋 血管:後脛骨動脈 神経:内側腓腹皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

委中穴の直下2寸で、委中穴と承山穴とを結ぶ線上 腰腿痛、下肢の運動麻痺 直刺1〜2寸
承筋(しょうきん)国際表示:(BL56)
承は、うける、つかさどるの意味です。筋は、筋肉の意味です。このツボは、筋をつかさどるの意味です。  
筋肉:腓腹筋 血管:後脛骨動脈 神経:内側腓腹皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

合陽穴と承山穴とを結ぶ線の中点で、腓腹筋の筋腹中 下腿痛、痔疾、腰背の強ばり 直刺1〜2寸
承山(しょうざん)国際表示:(BL57)
承は、うける、つかさどるの意味です。山は、こんもりとした丘陵、小高い山の意味です。このツボは、ふくらはぎのこんもりした部分で、その部分の症状を取り除くツボの意味です。 このツボは、足、膝の疲れ、ふくらはぎのむくみ、こむら返り、便秘などによく使われます。また長時間腰掛けたままでいてふくらはぎや足がむくんだり、だるさの時に効果的なツボです。
筋肉:腓腹筋 血管:後脛骨動脈 神経:内側腓腹皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

力を入れて足を伸ばし、委中穴と昆侖穴とを結ぶ線の中央にとる 腓腹筋痙攣、腰背痛、下肢痛、脱肛、痔疾 直刺1〜2寸
飛陽(ひよう)絡穴国際表示:(BL58)
飛は、高い、飛ぶの意味です。陽は、太陽の分で、陽に対して高位にあるツボの意味です。このツボは、足の甲より高いところにあるの意味です。 古典の「経脈編」に、「足の太陽の別を名付けて飛陽という、実するときは鼻が詰まる、頭が痛む、背中が痛む、虚するときは鼻が詰まって鼻血が出る、これを別れるところにとる」と説明があります。本来、東洋医学では、「病上にあればこれを下に取り、病下にあればこれを上に取る」という原則があります。これは、ヘソより上にある病気であれば、ヘソより下のツボで対処し、ヘソより下の病気であれば、ヘソより上のツボで対処せよというわけです。
筋肉:腓腹筋 血管:腓骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の後ろで昆侖穴の上7寸 眼痛、目眩、腰腿痛、腎炎、膀胱炎、下腿無力感 直刺1〜2寸
(ふよう)国際表示:(BL59)
は、足のかかと、花のがく、うてな(屋根のない高いたてもの)、ものをのせる台の意味です。陽は、太陽の分での意味です。このツボは、足のかかとの陽分にあるツボの意味です。  
筋肉:ヒラメ筋 血管:腓骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の後で昆侖穴の上3寸 頭痛、腰仙痛 直刺1〜2寸
崑崙(こんろん)経穴国際表示:(BL60)
崑崙は、中国の崑崙山の意味です。外果の大きな骨隆起の下、直後にあるところのツボです。  
筋肉:アキレス腱、短腓骨筋の間 血管:腓骨動脈 神経:腓腹神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の先端とアキレス腱とを結ぶ線の中点 踵の痛み、下肢の運動麻痺、坐骨神経痛、背腰痛、頸の強ばり 直刺1〜1.5寸
僕参(ぼくしん)国際表示:(BL61)
僕は、しもべ、付き従うの意味です。参は、道程の意味です。崑崙のツボへの経路の意味です。  
筋肉:下伸筋支帯 血管:腓骨動脈 神経:腓腹神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の後下方で、昆侖穴の直下1.5寸、踵骨の、傍らの凹陥部 踵部の疼痛、下肢の萎縮による無力感 直刺3〜5分
申脈(しんみゃく)国際表示:(BL62)
申は、あきらかの意味です。脈は、拍動の意味です。明らかに脈の触れる場所の意味です。  
筋肉:下伸筋支帯、短腓骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果下縁の下5分の凹陥部 足関節痛、腰腿痛、下肢無力感、頭痛、目眩、メニエル症候群 直刺3〜5分
金門(きんもん)国際表示:(BL63)
金は、黄金のように貴重なものの意味です。門は、入るところの意味です。このツボは、経脈の流れの一つで重要な関門のツボの意味です。  
筋肉:短腓骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の前下方で、第五中足骨祖面部の後方の凹陥部 足関節痛、腰腿痛、小児の引きつけ、癲癇 直刺3〜5分
京骨(けいこつ)原穴国際表示:(BL64)
京は、みやこ、帝王の居城のあるところの意味です。骨は、ほねの意味です。このツボは、非常に重要なという意味です。 古典に「足の太陽、脈の過ぐるところ原となす」といって、この太陽の膀胱経全体を通して、異常があるかどうかを調べるツボです。
筋肉:短腓骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第五中足骨の祖面部の外側の凹陥部 頭痛、頸の強ばり、目眩、腰腿痛、癲癇 直刺3〜5分
束骨(そっこつ)兪穴国際表示:(BL65)
束は、とりかこむ、たばねるの意味です。骨は、ほねの意味です。このツボは、膀胱経の経脈を束ねる大事なツボという意味です。 古典の鍼灸甲乙経に、「足の太陽の注ぐところ也、兪となす」とあり、膀胱経の命穴です。
筋肉:小趾外転筋 血管:外側足底動脈 神経:外側足背皮神経、外側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第五中足骨頭の後外側の凹陥部 頭痛、頸の強ばり、目眩、腰腿痛、癲癇 直刺3〜5分
足通谷(あしつうこく)栄穴国際表示:(BL66)
通は、とおるの意味です。谷は、谷川の意味です。このツボは、谷川を通る極めて少ない水の流れの意味です。  
筋肉: 血管:外側足底動脈 神経:外側足背皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第五中足趾節関節の前外側の凹陥部 頭痛、頸の強ばり、目眩、鼻出血、消化不良 直刺2〜3分
至陰(しいん)井穴国際表示:(BL67)
至は、いたるの意味です。陰は、陰陽の陰の意味です。このツボは、経絡はこれより陰に至るの意味です。 足の太陽膀胱経の経絡はここで終わり、次の足の少陰腎経の湧泉のツボに至ることを指しています。
筋肉: 血管:外側足底動脈 神経:外側足背皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

小趾外側で爪甲角から約1分 胎位異常、難産 約1分直刺、あるいは灸法を用いる

手少陰腎経国際表示: (KI)
湧泉(ゆうせん)井穴国際表示:(KI1)
湧は、水がわき上がる意味。泉は、水が穴から流れ出ている意味。泉より経水が湧き出ずる意味です。 人間が生まれながらに持った生命力の泉が湧き出るツボです。土踏まずは、神気の流れ注ぐところとして、昔から大切にされてきました。熟練した者でなければ、ここに鍼や灸をしてはならないといわれていました。それだけに効き目も抜群で、特に婦人科の疾患、腰、下腹部、足にかけての冷えや痛み、のぼせに効き、また全身的に体力の衰えているのを防いでスタミナを付けるのに効果が大きいツボです。腎虚といって体力が著しく衰えているときの症状の時は、このツボにこりや痛みが出てきます。
筋肉:足底筋膜 血管:足底中足動脈 神経:内側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足底(足趾を含まない)の前方、1/3のところ、第二・三中足趾節関節の後方で足の指を屈したときに現れる凹陥部 頭頂痛、小児のひきつけ、日(熱)射病、脳出血、ヒステリー 直刺5分〜1寸
然谷(ねんこく)栄穴国際表示:(KI2)
然は、もやす、たくの意味。谷は、たにの意味。このツボは、栄火のツボで、火は然に通じる意味です。 この栄穴は、井穴(湧泉)より湧き出した経水が微かに谷川を流れる意味を持っています。然谷は腎経栄火のツボの意味を表しています。
筋肉:下伸筋支帯、長拇指屈筋腱 血管:内側足底動脈 神経:内側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の前下方で、舟状骨前下方の凹陥部 膀胱炎、月経不順、糖尿病、咽喉腫痛 直刺1〜1.5寸
太谿(たいけい)(兪穴)(原穴)国際表示:(KI3)
太は、重要なツボの意味です。谿は、谿谷の意味です。このツボは、腎経の原穴で、腎経の調子を調べ整えるツボです。 古典には、「足の少陰(腎)の脈の注ぐところなり、原となす」とあり、腎経の経脈の原穴であり、経水の注ぐところだと明記されています。つまり、人間が、先天の元気として、生まれながらに持った生命力が強いか弱いかを調べる大切なツボであり、非常に弱いと言うことが明らかになった場合は、このツボを中心に治療することになります。腎虚に総称される症状が現れたときには、身体が弱くすぐ疲れる、精力的に弱い、身体にはりがない、手足が冷える、腰がだるい、時々土踏まずがほてって怠いなどという症状が出てきます。この様なときに、このツボにこりや痛みが現れます。またこのツボは、気持ちが高ぶって落ち着かない、ふくらはぎが痛む、原因もないのにじんましんができる、生理異常などの症状の時にも効き目のあるツボです。
筋肉:上伸筋支帯 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の先端とアキレス腱とを結ぶ線の中央 腎炎、膀胱炎、遺尿、月経不順、下肢麻痺 直刺1〜1.5寸、あるいは昆侖穴に透刺
大鐘(だいしょう)絡穴国際表示:(KI4)
大は、重要なツボの意味です。鐘については、その理解が良くされていません。  
筋肉:上伸筋支帯、アキレス腱 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の後下方で、アキレス腱付着部の内側、太谿穴の下5分のやや後方 ノイローゼ、ヒステリー、喘息、排尿困難、便秘、踵痛 直刺3〜5分
水泉(すいせん)国際表示:(KI5)
水は、腎は五行(木・火・土・金・水)の水に当たり、腎の意味です。泉は、腎経の経水の泉の意味です。このツボは、腎の泉の意味です。湧泉とよく似たツボの名の由来があります。 このツボは、先天的な体質の強弱がよく現れるところです。そして、足の少陰腎経のといわれ、腎の急性症状の時に効き目のあるツボです。また、疲れ目で目がくらんだり、遠くがぼんやりとしてよく見えないときや、生理不順、動悸がして疲れやすい、下腹がはって気分が重いなどの症状に効果があるツボです。
筋肉:屈筋支帯 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大谿穴の真下1寸で、踵骨結節の内側前上部の凹陥部 月経不順、子宮脱、排尿困難、近視 直刺3〜5分
照海(しょうかい)国際表示:(KI6)
照は、てらす、光の及ぶところ、日がさす、輝くの意味です。海は、うみの意味です。物事の集まり来るところの意味です。 腎経の病の明らかに邪気の集まるところです。
筋肉:屈筋支帯、後脛骨筋腱 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果先端の直下1寸 月経不順、子宮脱、扁桃炎、ノイローゼ、癲癇 直刺5分〜1寸
復溜(ふくりゅう)経穴国際表示:(KI7)
復は、かえる、もどる、こたえる、かさなるの意味です。溜は、たまる、とどこおるの意味です。このツボは、腎経の経水が滞り、渋滞するツボという意味があります。 このツボは、古くからの経絡説でも、腎の経脈の中で大切なツボとされています。お腹がはって困る、手や足がむくむ、身体がだるい、小便が出ないなどの症状の時に効果ががあります。また、腰から背中の痛み、歯痛などを止めるツボとしも有名です。手術や薬で治りにくい婦人科の病気や精力の衰え、高血圧や腰痛にも効き目のあるツボです。
筋肉:ヒラメ筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大谿穴の直上2寸 腎炎、睾丸炎、盗汗、下痢、腰痛 直刺1〜1.5寸
交信(こうしん)国際表示:(KI8)
交は、まじわるの意味です。信は、まこと、あきらか、きわまる、もちうる、おとずれの意味です。このツボを経て、三陰交を通り交わるツボという意味があります。  
筋肉:長趾屈筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果先端の上2寸で、脛骨内側縁の後方 月経不順、不正子宮出血、下痢、便秘、睾丸腫痛 直刺5分〜1寸
築賓(ちくひん)国際表示:(KI9)
築は、きずくの意味です。賓は、濱(浜)に通じる意味です。 つまり腓腹筋の筋肉がだんだん低くなり、経脈を流れる経水が、波立つような平たい浜になっているツボという意味があります。
筋肉:腓腹筋、ヒラメ筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大谿穴の直上5寸で、脛骨内側縁の後方約2寸 腓腹筋痙攣、精神科疾患、癲癇 直刺1〜2寸
陰谷(いんこく)合穴国際表示:(KI10)
陰は、少陰、または膝部の陰側(内側)の意味です。谷は、分肉の間、膝部の凹陥部の意味です。 婦人科の病気では、特にお腹がはる、こしけがひどいといったとき、男性の場合には、インポテンツなど男女の性器の病気によく使われるツボです。陰谷というこのツボは、「足の少陰腎経」の谷を意味し、腎経の合穴で経脈が合流して本流になるところを指しています。したがって、下腹から陰部、大腿部の内側にかけてひどい痛みを伴う、腰腹神経痛にもよく効くツボです。そしてまた、肝経の「曲泉」とこの「陰谷」とは、身体の疲れ、精力減退からくる膝のガタツキなど、膝に関わる症状を和らげる肝腎なツボドコロなのです。あまり驚いたりすると、身体の力が抜けて、ヘナヘナと崩れるように座り込む事がありますが、この現象は、膝の力が抜けてしまうために起こるのですが、この様なときにも、大変効き目のあるツボです。
筋肉:半腱様筋腱と半膜様筋腱の間 血管:膝関節動脈網 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝を屈して正座し、膝窩横紋の内側端、半膜様筋腱と半膜様筋腱の間 膝痛、下腹部腫脹、生殖器系の疾患 直刺1〜2寸
横骨(おうこつ)国際表示:(KI11)
横骨は、恥骨弓のことを指す意味です。恥骨弓の上部にある故に横骨といいます。 気衝、衝門、曲骨、横骨の四つのツボは水平に並んでいます。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下5寸で、曲骨穴の外側5分 排尿困難、仙痛、遺尿、遺精 直刺1〜2寸
大赫(だいかく)国際表示:(KI12)
大は、尊称、重要、大切の意味です。赫は、赤、火の赤く、輝き、光、光明を発するの意味です。  
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上1寸で、中極穴の外側5分 陰部痛、白帯過多 直刺1〜2寸
気穴(きけつ)国際表示:(KI13)
気は、万物生成の根元の意味です。穴は、ツボの意味です。 別名、胞門、子戸などがあり、共に子宮のことを指しています。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上2寸で、関元穴の外側5分 月経不順、下痢 直刺1〜2寸
四満(しまん)国際表示:(KI14)
四は、陰の数の意味です。満は、みたす、いっぱい、ほこる、おごるが転じて、もたれる、わずらうの意味です。 陰性症における腹満の証に効果があります。別名を、髄府といいます。髄は腎に通じる意味があります。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上3寸で、石門穴の外側5分 不正子宮出血、産後の腹痛、下痢 直刺1〜2寸
中注(ちゅうちゅう)国際表示:(KI15)
中は、なかの意味です。注は、そそぐの意味です。このツボは、中に注ぐの意味があります。 本経は、中注より肓兪に於いて腎に属します。経脈は、このツボより腎に注ぐ故にこの名が付いています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下1寸で陰交穴の外側5分 月経不順、下腹部痛、便秘 直刺1〜2寸
肓兪(こうゆ)国際表示:(KI16)
肓は、ツボの意味です。兪は、邪気の注ぐところの意味です。このツボは、腎経の邪気の注ぐところの意味があります。 このツボは、腎の虚実を整える、つまり腎虚証に効くツボです。動悸がする、みぞおちが痛む、胃腸が弱くて下痢しやすいといった症状にもよく使われるツボです。この他に、精力が減退してきた、何となくのぼせる、足が冷えるなど、身体の調子や疲れているかどうかを調べるのにき欠かせないツボです。仰向けに寝て、脚を伸ばし、左右両方の肓兪を軽く触れ、足の方に向かって圧した際、強い痛みが走ると、腎虚証の症状です。この様なときには湧泉にシコリや痛み、軽い腰痛があるはずです。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神闕穴の外側5分 黄疸、胃痛、仙痛、月経痛 直刺1〜2寸
商曲(しょうきょく)国際表示:(KI17)
商は、五行の色体表の五音(角・微・宮・商・羽)の一つで肺金の意味です。曲は、まがるの意味です。 本経は肓兪に於いて腎に属し、再び上行して肺に向かう(商)経路をたどるという意味で、商曲のツボの名が付いています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上2寸で、下穴の外側5分 胃痛、仙痛、腹膜炎、食欲不振 直刺1〜2寸
石関(せきかん)国際表示:(KI18)
石は、かんぬき、門を閉じる横木、しめくくり、しきり、つらぬく、ふさぐの意味です。関は、かかわるの意味です。  
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上3寸で、建里穴の外側5分 胃痛、吃逆、便秘、産後の腹痛 直刺1〜2寸
陰都(いんと)国際表示:(KI19)
陰は、足の少陰の意味です。都は、大勢集まるところの意味です。少陰の邪気が集まるところの意味です。 このツボは、みぞおちがつかえ、わき腹がはって胸苦しい、動悸がする、食物の消化が悪い、胃が重苦しい、寝付きが悪いなどの症状に効き目があります。特に、胃下垂症などで悩んでいる人は、背中にある、肝兪、脾兪、胃兪と共に使うと効果抜群です。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上4寸で、中穴の外側5分 腹鳴、腹部膨満感、腹痛 直刺1〜2寸
通谷(つうこく)国際表示:(KI20)
通谷は一名、通穀とも言い、穀の通路に当たる意味です。  
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上5寸で、上穴の外側5分 嘔吐、下痢、腹部膨満感、腹痛 直刺1〜2寸
幽門(ゆうもん)国際表示:(KI21)
幽は、幽霊などのように、隠れる、潜むなどの意味です。門は、邪気ので入りする門の意味です。したがって、少陰の邪気の出入りする門という意味です。 このツボには、血液のめぐりが悪いために起こる冷え症や、さらにそれからくる胃腸障害などの治療にとって背中の、厥陰兪、心兪、と共に大切なツボとされています。
筋肉:大胸筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上6寸で、巨闕穴の外側5分 胸痛、嘔吐、下痢 直刺1寸
歩廊(ほろう)国際表示:(KI22)
歩は、あゆむの意味です。廊は、ひさし、堂の下の東西に立てた部屋の意味です。したがって、腎経が胸骨縁に沿って上がる経絡の第一のツボという意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:内胸動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

中庭穴の外側2寸で第五肋間 肋間神経痛、胸膜炎、気管支炎 斜刺5分〜1寸
神封(しんぷう)国際表示:(KI23)
神封とは、神を封ずるという意味です。 東洋医学では、神は大切な心の臓に宿るといい、ここは心の臓の冷気を封ずるツボということになります。昔から、心臓病、ことに狭心症がもとで起こる様々な症状に効くところとして知られています。この他に、のぼせる、胸苦しい、息切れがする、咳が出る、胸からわき腹にかけてつかえる、吐き気がする、動悸がして時々胸から背中にかけて抜けるような痛みが走る、この様な症状にもよく使われます。そしてまた、左右の乳頭の胸、わき腹、背中にかけてぐるっと線を引いてみると、背中に厥陰兪、肓兪、わきの下の胆経の淵腋、さらに乳の外側に脾経の天谿、心包経の天池、乳頭に乳中、乳中の内側に神封、任脈の中といったツボが並んでいます。これらはいずれも、心臓や全身の血液の循環に関係が深いツボです。
筋肉:大胸筋 血管:内胸動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

中穴の外側2寸で、第四肋間 肋間神経痛、胸膜炎、気管支炎、乳腺炎 斜刺5分〜1寸
霊墟(れいきょ)国際表示:(KI24)
霊は、心の蔵する精気の意味です。墟は、丘の意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:内胸動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

玉堂穴の外側2寸で、第三肋間 胸肋痛、咳喘、嘔吐、乳腺炎 斜刺5分〜1寸
神蔵(しんぞう)国際表示:(KI25)
神は、心に通ずる意味です。蔵は、くらの意味です。 神封、神蔵の二つのツボは、督脈の神道、膀胱経の神堂、心経の神門と相応するツボです。腎経の枝別は神蔵より別れ出て心をめぐり、中に注いで手の厥陰に交わります。
筋肉:大胸筋 血管:内胸動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

紫宮穴の外側2寸で、第二肋間 咳喘、嘔吐、肋間神経痛 斜刺5分〜1寸
ケ中(いくちゅう)国際表示:(KI26)
ケは、あるいわ、あるもの、ある、あり、うたがう、まどうの意味です。中は、あたるの意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:内胸動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

華蓋穴の外側2寸で、第一肋間 咳喘、嘔吐、胸痛 斜刺5分〜1寸
兪府(ゆふ)国際表示:(KI27)
兪は、邪気の注ぐところの意味です。府は、物の集まるところの意味です。  
筋肉:大胸筋 血管:内胸動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

穴の外側2寸で、鎖骨内側端、下縁の凹陥部 咳喘、嘔吐、胸痛 斜刺5分〜1寸

手厥陰心包経国際表示:(PC)
天池(てんち)国際表示:(PC1)
天は、上、神の座、人身では上半身のことを意味します。池は、邪気の滞るところの意味です。このツボは、上半身の邪気が宿るところという意味です。またこ天池は、心包の邪気のすべてが集まり、経脈が滞って池のようになるという意味を持っています。 胸からみぞおち、お腹にかけて、、何となくはって苦しい、熱があっても汗が出ない、頭が痛い、喉が痛い、わきの下がはれる、のぼせる、寒気がするといった症状の時に、この天池というツボは大変効果があります。東洋医学では、「胸中声あり」といって、胸の中に何かザワザワと音がしたり、喉が鳴ったりする様な気がするときに効き目があるとしています。また、天泉、天谿などは、天池と同じような効き目のあるツボです。
筋肉:大胸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

乳頭外側1寸で、第四肋間 胸脇痛、腋窩腫痛 直刺5分
天泉(てんせん)国際表示:(PC2)
天は、上、神の座、神の精気のことを意味します。泉は、水の湧き出るところの意味です。このツボは、経水の流れに関係を持つという意味です。  
筋肉:上腕二頭筋、烏口腕筋 血管:上腕動脈 神経:内側上腕皮神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前腋窩横紋端の下2寸のところで、上腕二頭筋の両頭の間 胸脇痛、咳嗽、上腕内側痛 直刺1〜2寸
曲沢(きょくたく)合穴国際表示:(PC3)
曲は、まがる、腕のまがるところ、つまり肘の所の意味です。沢は、水と草の交わるところで、くぼみの意味です。正確には、肘を曲げたときにできる横しわの中ほどにあるツボです。 このツボは昔から、前腕から肘、腕から手の当たりの神経痛に効くツボとして知られています。この他にも、みぞおちが痛む、熱がある、どうものぼせるといった症状に効きます。この曲沢は、心包の合穴といって、肘から経脈が大きくなり、経水の流れが本流になるところです。ここには、大腸経、肺経、心経、小腸経、三焦経のそれぞれの経絡と、経穴(ツボ)が肘を取り巻いています。
筋肉:上腕二頭筋、上腕筋 血管:上腕動脈 神経:内側前腕皮神経、筋皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肘横紋の上、上腕二頭筋腱の尺側縁 心悸、心痛、肘腕痛、手のふるえ 直刺1〜2寸
(げきもん)国際表示:(PC4)
は、急性症状に効く意味です。門は、邪気の出入りする門の意味です。手の心主の、心包経のの意味です。門のツボの名は、そのまま心包のの意味です。  
筋肉:橈側手根屈筋と長掌筋の間 血管:前骨間動脈 神経:内側前腕皮神経、正中神経

取穴法

主 治

鍼灸法

手関節横紋正中の直上5寸で、長掌筋と腕側手根屈筋との間 数脈、心紋痛、胸膜炎、乳腺炎、ノイローゼ 直刺1〜2寸
間使(かんし)経穴国際表示:(PC5)
間は、あいだ、なか(中央)、すきまの意味です。使は、つかう、用いる、費やすの意味です。腕橈骨筋と、長掌筋の陥中にあり、手を使うときに動く筋の意味です。 一名を鬼路といいます。
筋肉:橈側手根屈筋と長掌筋の間 血管:前骨間動脈 神経:内側前腕皮神経、正中神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内関穴の上1寸で、長掌筋腱と腕側手根屈筋腱との間 恐怖症、心悸亢進、胃痛、嘔吐、熱病、間歇熱を伴う疾患、癲癇、臂痛 直刺1〜1.5寸
内関(ないかん)絡穴国際表示:(PC6)
手の心主の別を名付けて内関といいます。 肘から前腕にかけての筋肉の麻痺、あるいは、急に狭心症のような心臓発作で失神を起こしたときなどによく効くツボとされています。この他に、みぞおちのあたりが痛い、目が充血する、頭痛がする、肘から腕にかけて痛む、しびれるといった症状にも、このツボは効果があります。
筋肉:橈側手根屈筋と長掌筋の間 血管:前骨間動脈 神経:内側前腕皮神経、正中神経

取穴法

主 治

鍼灸法

手関節横紋正中の直上2寸で、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱との間 胸脇痛、胃痛、恐怖症、心悸亢進、吃逆、悪心、嘔吐、喘息、ヒステリー、癲癇 5分〜1寸直刺、あるいは外関穴に透刺
大陵(だいりょう)原穴国際表示:(PC7)
大は、最も大切なツボの意味で、心包経の原穴となっています。陵は、みさぎのことで大きな丘の意味です。このツボは、大きな筋の際にある大切なツボの意味です。 肘の痛みとか、しびれの治療に効果のあるツボです。古典にも「陽中の太陽は心なり、その原は大陵に出ず」とあり、心包に関わる症状は必ず、ここに痛みやこりが出るといわれています。熱があっても汗が出ない、手のひらがほてる、わきの下がはれる、みぞおちが痛む、喉が腫れる、口が乾くといった症状はすべて、心臓に関係していますから、この大陵というツボに軽く触れるだけで、こりや痛みを感じるはずです。
筋肉:屈筋支帯、橈骨手根屈筋と長掌筋腱の間 血管:掌側手根動脈網 神経:正中神経

取穴法

主 治

鍼灸法

手関節の掌側横紋の正中で、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間 心筋炎、肋間神経痛、扁桃炎、精神科疾患 直刺5〜8分
労宮(ろうきゅう)栄穴国際表示:(PC8)
労は、労働の意味です。宮は、御宮の意味です。このツボは、過労の症状が現れる大事なツボの意味です。 この他、関節リウマチのような痛みに効くとされています。関節リウマチは東洋医学では歴節風といって外界の風にあたることによって、節々に痛みが駆けめぐる病気ということになっています。リウマチとまでいかなくとも、どうも身体の節々が痛いときなど、この労宮のツボを圧せば、痛みも和らぎます。口の中がどうも熱っぽい、手がしびれるといったときなどにもよく使われるツボです。
筋肉:虫様筋、浅指屈筋腱 血管:掌側中手動脈 神経:正中神経

取穴法

主 治

鍼灸法

指を屈して拳をつくり、中指と薬指の先端の間が掌に接するところ 脇痛、卒中に伴う意識混迷、(日)熱射病、小児のひきつけ、精神病一般 直刺3〜5分
中衝(ちゅうしょう)井穴国際表示:(PC9)
中は、なか、まんなかの意味です。衝は、衝脈の意味です。このツボは、中指先端にある意味です。 膝を伸ばして休んで、口を軽く開けた状態で、みぞおちのあたりを、両方の手のひらで押してみて下さい。次に、両脇腹を肋骨に沿ってゆっくり押してみます。これらが柔らかければ健康な証拠です。次に、みぞおちとヘソのあたりを軽く押してみて、シコリも痛みも感じないなら、あなたの胃や膵臓、そして肝臓の働きは好調だと思って良いでしょう。この様に、東洋医学ではみぞおちのあたりの状態を大変重要に見ています。中衝というツボは、みぞおちのあたりの不調な症状を取り除くための、極めて重要なツボなのです。みぞおちのあたりが非常にはって、重苦しいようなときは、中指の爪の根元の親指側を強く押すと、重苦しさがやわらぎます。そして同時に、疲れやだるさも消えていきます。このツボは古来より、心包の脈の出るところ、これを井(せい)となすといい、心包経の終点となっています。
筋肉: 血管:掌側指動脈 神経:正中神経

取穴法

主 治

鍼灸法

中指先端の中央で、爪甲から約1分 狭心症、頭痛、ショック、耳鳴 1分直刺、あるいは瀉血

手少陽三焦経国際表示:(TE)
関衝(かんしょう)井穴国際表示:(TE1)
関は、門を閉じる横木が変じて、しめくくる、ふさぐ、薬指の別名環指の環に通じるの意味です。衝は、先端、末端の意味です。薬指末端のツボの意味です。 変形性頸椎症のときの症状、薬指から小指にかけて、手先が冷え手指の腹がしびれる、腕の小指側にかけて、重いだるさを感じることがありますが、この様な症状を取るのに使われるツボです。
筋肉: 血管:掌側指動脈 神経:尺骨動脈

取穴法

主 治

鍼灸法

薬指の尺側端で、爪甲角から約1分 頭痛、咽喉腫瘍、熱病、上肢痛で手が挙がらないもの 直刺1〜3分
液門(えきもん)栄穴国際表示:(TE2)
液は、うるおう、ひたすの意味です。門は、邪気ので入りする門の意味です。三焦経の経脈、井泉よりかすかな谷川の流れとなって兪(次の中渚)に注ぐ部の意味です。 このツボは、小指と環指との別れ目(腋部)にあるところから付いた名でもあります。
筋肉:背側骨間筋 血管:背側指動脈 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四・五指間で、肌目より手背側へ5分のところ 頭痛、結膜炎、咽喉腫痛、手腕痛、間歇熱を伴う疾患 直刺3〜5分
中渚(ちゅうしょ)兪穴国際表示:(TE3)
中は、なか、真ん中の意味。渚は、なぎさ、水際、小島の意味です。 このツボは、手を握ったとき、小指と環指と間の波方をなす陥凹中にあることから付いた名です。
筋肉:背側骨間筋 血管:背側中手動脈 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

軽く拳をつくり、酒杯側で第四・五中手骨の間、液門穴の後方約1寸 聾唖、耳鳴り、肩背痛 斜刺5分〜1寸
陽池(ようち)原穴国際表示:(TE4)
陽の池で、少陽三焦経の滞るところの意味です。 このツボは、腕が痛んでどうにも力が入らないとか、富に精力が衰えてきたというときに、よく効くツボですが、この陽池というツボは、三焦経の原穴であるということで、「三焦の虚実みなこれを抜く」といって三焦経の機能が高まっているか、弱くなっているかは、みなこの陽池で見分けます。東洋医学には昔から、「人南面すれば左が陽なり」という原則があります。また、「天子、南面す」という言葉があり、京都御所の紫宸殿も南を向いていて、南は陽の最も盛んな方向です。当然、人が南を向けば左手は東を向き、太陽の昇る陽の方角に当たるわけです。そこから左手が大切だということになったのです。
筋肉:伸筋支帯、総指伸筋、小指伸筋 血管:背側手根動脈網 神経:尺骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

手関節横紋の中央、やや尺即よりの凹陥部で、総指伸筋腱の尺側 手腕痛、肩腕痛、マラリア 直刺3〜5分
外関(がいかん)絡穴国際表示:(TE5)
心包経のツボの一つに、内関というツボがありますが、それに相呼応する効果を持っているといわれるのがこのツボです。 このツボは特に、三焦の病として昔から知られる耳聾、難聴に大変効果のあるツボです。古典に「手の五指、ことごとく痛みて、物を握ることを得ざるを治す」とあり、手足が痛くて動かないときににもよく効くツボです。
筋肉:総指伸筋、小指伸筋 血管:後骨間動脈 神経:後前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

手関節横紋の正中の直上2寸で、尺骨と橈骨の間 上肢関節痛、耳下腺炎、耳鳴り、ねちがい 5分〜1.5寸直刺あるいは斜刺
支溝(しこう)経穴国際表示:(TE6)
支は、肢に通じて手足の意味です。溝は、みぞで、橈骨と尺骨の間の意味です。  
筋肉:総指伸筋、小指伸筋 血管:後骨間動脈 神経:後前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外関穴の直上1寸 肩腕痛、便秘 直刺1〜1.5寸
会宗(えそう)国際表示:(TE7)
会は、あうの意味です。宗は、むね(主)、おさ(長)、もと(本源)、はじめの意味です。  
筋肉:小指伸筋、尺側手根伸筋 血管:後骨間動脈 神経:後前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

支溝穴の尺側で傍ら一横指、尺骨の橈側縁 上肢痛、癲癇 直刺5分〜1寸
三陽絡(さんようらく)国際表示:(TE8)
三陽は、陽明、太陽、少陽の三つの陽の意味です。絡は、交わり、別れるところの意味です。 古典の鍼灸甲乙経には、臂上の大交会とあります。
筋肉:小指伸筋、尺側手根伸筋 血管:後骨間動脈 神経:後前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

支溝穴の上1寸で、尺骨と橈側の間 腕痛、失語症 直刺5分〜1寸
(しとく)国際表示:(TE9)
四は、太陰の数の意味です。は、みぞ、くぐりの意味です。  
筋肉:小指伸筋、尺側手根伸筋 血管:後骨間動脈 神経:後前腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

尺骨肘頭の下5寸で、尺骨と橈骨の間 前腕痛、上肢の麻痺、歯痛、腎炎 直刺1〜1.5寸
天井(てんせい)合穴国際表示:(TE10)
天は、天に通じる意味です。井は、泉の意味です。天井で泉の水が湧き出るところ、天部に通じる経水の湧き出るところの意味です。 このツボは、「手の少陽の脈入るところ合となす」といい、三焦経が本流となるところに合流するツボ、つまり、三焦経の小さな流れが集まって、大きな海のような流れに合流するという意味があります。のぼせる、目尻が痛む、耳の聞こえが悪い、喉が痛む、咳が出る、胸の動悸がおさまらせない、肩から上腕にかけての三焦経の経路が痛むなどといった時によく使われるツボです。
筋肉:上腕三頭筋腱 血管:肘関節動脈網 神経:後上腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

尺骨肘頭の上方で、肘を曲げたとき現れる凹陥部 片頭痛、胸・腕・頸・肩の痛み、リンパ腺炎 直刺5分〜1寸
清冷淵(せいれいえん)国際表示:(TE11)
清は、きよし、濁の反対、澄む、きよめる、明らか、静平、整えるなどの意味です。冷は、ひややか、熱の反対、さむし、すがすがしいなどの意味です。淵は、ふち、水、地より出て深くたたえて流れざるもの、転じて物の多く集まるところの意味です。 つまり、清冷淵とは、三焦経の経病変にあたり、経気の邪(濁)を清め、整える意味があります。
筋肉:上腕三頭筋腱 血管:肘関節動脈網 神経:後上腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

天井穴の上1寸で、肘を曲げてとる 肩腕痛 直刺1〜1.5寸
(しょうれき)国際表示:(TE12)
消は、きゆ、けす、つく(尽く)、ほろぶ(滅ぶ)、ちる(散る)、とける(釈)、火が消えて亡ぶ意味です。は、たのしむ、よろこぶ、やすんず(安)、心に苦しみうれうる事なき也の意味です。消とは、病症消滅して苦しくなく憂いなく、患者喜び安ずるツボの意味です。  
筋肉:上腕三頭筋 血管:中側副動脈 神経:後上腕皮神経、橈骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

清冷淵と臑会穴とを結ぶ線の中央 頭痛、頸・項の強ばり痛み、腕痛 直刺1〜1.5寸
臑会(じゅえ)国際表示:(TE13)
臑は、上腕の意味です。会は、手の陽明と少陽の経脈の交会するところの意味です。  
筋肉:上腕三頭筋 血管:上腕深動脈 神経:外側上腕皮神経、腋窩神経

取穴法

主 治

鍼灸法

穴と尺骨肘頭とを結ぶ線上で、三角筋の後縁 肩腕痛 直刺1〜2寸
(けんりょう)国際表示:(TE14)
肩は、肩の意味です。は、角すみの意味です。肩とは、肩の骨の角すみにあるツボの意味です。  
筋肉:三角筋 血管:後上腕回旋動脈 神経:鎖骨上神経、肩甲上神経、腋窩神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩峰の後下縁で、上腕を外方に平らに挙げ、肩穴の後方約1寸の凹陥部 肩痛、腕痛で手が挙がらないもの 直刺1〜2寸
(てんりょう)国際表示:(TE15)
天は、頸より上(頭部)を天部となすの意味です。は、角すみの意味です。天とは、頭骨の角すみにあるツボの意味です。  
筋肉:僧帽筋 血管:肩甲上動脈 神経:肩甲上神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩峰突起と大椎穴とを結ぶ線の中点の肩井穴後下方1寸 肩腕痛、腕が挙がらないもの、肩甲・頸項部の疼痛 直刺5分〜1寸
(てんゆう)国際表示:(TE16)
天は、頸より上(頭部)を天部となすの意味です。は、まど、光を取り入れるところ、正気の通じるところの意味です。天とは、天部に正気を取り入れ、三焦経の様々な症状を治すツボの意味です。 頭や目、歯などの痛み、肩から首にかけての痛み、こりには非常に効果があるツボがこのツボです。
筋肉:胸鎖乳突筋、板状筋 血管:浅頸動脈 神経:小後頭神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

乳様突起の後下方で、胸鎖乳突筋の後縁、下顎角と水平のところ 頸・項の強ばり 直刺1.5〜2寸
翳風(えいふう)国際表示:(TE17)
翳は、かざす、しりぞく、目のほし、目がかすむ、かくす、かげの意味です。風は、中風の風、中風よりくる眼、耳の疾患に効くツボの意味です。  
筋肉:顎二腹筋 血管:浅側頭動脈 神経:大耳介神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

乳様突起前下方の凹陥部で、耳垂と水平、口を開けてとる 耳鳴り、顔面神経麻痺 鍼先をやや前上方に向けて1.5〜2寸斜刺
(けいみゃく)国際表示:(TE18)
は、くるう、精神病の意味です。脈は、みゃくの意味です。脈は、耳鳴りに効くツボの意味です。  
筋肉:後耳介筋 血管:後耳介動脈 神経:大耳介神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

耳の後部、乳様突起の中央で、翳風穴と角孫穴とを耳輪に沿って結ぶ線の中・下方1/3のところ 耳鳴り、頭痛 斜刺3〜5分
顱息(ろそく)国際表示:(TE19)
顱は、頭の骨、頭の意味です。息は、呼吸、息をする、憩う、休む、ねぎらう、ふさぐ、安しの意味です。このツボは、頭病むを止める意味です。  
筋肉:後頭筋 血管:後耳介動脈 神経:大耳介神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

脈穴の上1寸 耳鳴り、嘔吐、中耳炎 斜刺1〜3分
角孫(かくそん)国際表示:(TE20)
角は、すみ、額の骨の意味です。孫は、まご、ゆずる、へりくだる、したがう、のがるの意味です。このツボは、額角より後ろへへだたり下る意味です。  
筋肉:上耳介筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

耳介を前方に折り曲げ、耳先端の直上方の髪際に入るところ 耳部赤腫、角膜白濁、歯痛 斜刺2〜3分
耳門(じもん)国際表示:(TE21)
耳は、耳の意味です。門は、邪気の出入りするところの意味です。このツボは、耳疾患の重要なツボの意味です。  
筋肉:前耳介筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

聴宮穴の上方で、耳珠前切痕と水平のところ、口を開けてとる 耳鳴り、中耳炎、歯痛 やや下方に向け1〜2寸斜刺
(わりょう)国際表示:(TE22)
和は、やわらぐ、おだやか、のどか、元気、精気の意味です。は、角すみの意味です。  
筋肉:前耳介筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

耳門穴の前上方、耳介根部の前と水平、浅頭動脈の脈の触れる部分の後方 耳鳴り、頭痛、顔面神経麻痺、顎関緊閉 斜刺2〜3分
絲竹空(しちくくう)国際表示:(TE23)
絲は、いと、蚕の口より吐き出される糸、すじ、きぬいと、転じて微細な意味です。竹は、たけの意味です。空は、陥凹部の意味です。眉毛を絲、竹に例えてその外端、微細なる空なる中の意味です。  
筋肉:眼輪筋 血管:浅側頭動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

眉弓外側端の凹陥部 片頭痛、眼痛、顔面神経麻痺 斜刺5分〜1寸

足少陽胆経国際表示:(GB)
(どうしりょう)国際表示:(GB1)
瞳子は、ひとみの意味です。は、角すみの意味です。 このツボは、何となく顔全体の印象が年寄りくさくなっり、小じわが目立ってきた際に最も効果的なツボです。
筋肉:眼輪筋 血管:頬骨眼窩動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

眼の外眼角の外側約5分 眼球の屈折異常、角膜白斑、角膜炎、視神経萎縮 斜刺3〜5分
聴会(ちょうえ)国際表示:(GB2)
聴は、耳に関係する意味です。会は、集会、座、集まるの意味です。 このツボは、耳に関する症状を取るツボです。
筋肉: 血管:浅側頭動脈 神経:大耳介神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

聴宮血の下方で、耳珠間切痕と水平、口を開けてとる 聾、耳鳴り、中耳炎、歯痛、顔面神経麻痺、下顎関節炎 直刺1〜2寸
客主人(きゃくしゅじん)または上関(じょうかん)国際表示:(GB3)
訪れる客人が、主人と向き合う意味です。このツボは、別名を上関といい、胃経の下関に対するもの。頬骨を関所に見立て、上関と下関が相対しているところからでたものです。 このツボは、三叉神経痛で上歯が痛いときに効き目があります。
筋肉:側頭筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、三叉神経(第3枝)

取穴法

主 治

鍼灸法

頬骨弓上縁で、下関穴の直上方 顔面神経麻痺、耳鳴り、聾、歯痛 直刺5分〜1寸
頷厭(がんえん)国際表示:(GB4)
頷は、おとがい、下顎の意味です。厭は、あく、たる、みつ、ふさぐ、つかれる、にくむ、たつ、しずむ、かくす、のぞむなどの意味です。  
筋肉:側頭頭頂筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

頭維穴の下1寸で、咀嚼するときにかすかに動く部分 片頭痛、目眩、耳鳴り、鼻炎、顔面神経麻痺 斜刺3〜5分
懸顱(けんろ)国際表示:(GB5)
懸は、かく、かくる、ひきかける、遠くへだてる、転じて非常に苦しむの意味です。顱は、額の意味です。 頭痛によく効くツボの意味です。
筋肉:側頭頭頂筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

頷厭穴と、曲鬢穴とを結ぶ線の中、上方1/3のところ 片頭痛、ノイローゼ、歯痛 斜刺2〜3分
懸釐(けんり)国際表示:(GB6)
懸は、かく、かくる、ひきかける、遠くへだてる、転じて非常に苦しむの意味です。釐は、尺度の単位で、一分の1/10の意味です。懸顱の直下にあるツボの意味です。 頭痛によく効くツボです。
筋肉:側頭頭頂筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

頷厭穴と曲鬢穴とを結ぶ線の中、下方1/3のところ 片頭痛、ノイローゼ、顔面浮腫、歯痛 斜刺3〜5分
曲鬢(きょくびん)国際表示:(GB7)
曲は、額角の意味です。鬢は、横毛の意味です。額角で髪の部にあるツボの意味です。  
筋肉:側頭頭頂筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

耳上部の水平線と耳前部の垂直線との交点 頬・顎部腫痛、開口困難、頭痛、頸の強まり 斜刺3〜5分
率谷(そっこく)国際表示:(GB8)
率は、したがう、よりそう、おおかた、かるがるしい、さきだつ等の意味です。谷は、経水の骨肉間をかすかに流れるの意味です。  
筋肉:側頭頭頂筋 血管:浅側頭動脈 神経:下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

耳先端部の直上で、髪際から1.5寸入る、咀嚼するとき連動する部分 片頭痛 斜刺3〜5分
天衝(てんしょう)国際表示:(GB9)
天は、天部、頸より上の意味です。衝は、つくの意味です。このツボは、天部(頸部)の刺点(衝)の意味です。  
筋肉:側頭頭頂筋 血管:後耳介動脈 神経:小後頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

率谷穴の後方5分で、耳根の上後方の髪際から2寸入ったところ 頭痛、歯肉の腫痛、癲癇 斜刺5〜8分
浮白(ふはく)国際表示:(GB10)
浮は、うかぶ、うく、さまよう、あふれる等の意味です。白は、しろ、眼輪筋腱部の意味です。  
筋肉:側頭頭頂筋 血管:後耳介動脈 神経:小後頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

天衝穴の下約1寸で、耳介根部の上縁、後方に向け髪際から1寸 耳鳴り、聾、歯痛、扁桃炎 斜刺5〜8分
竅陰(きょういん)国際表示:(GB11)
竅は、骨にあいている穴、ここでは耳の意味です。陰は、かげの意味です。このツボは、耳の後ろ、耳翼を隔てたすぐ後ろ側にあるツボの意味です。 耳の周りには、多くのツボが集まっていますが、中でもこの竅陰は、昔から耳に効くツボとして有名です。耳の聞こえが悪い、めまい、耳鳴りがするといったときに効果を発揮します。また、お年寄りが気分が悪いとか、疲れやすい、耳の聞こえが悪くなってきたなどと訴えた場合にもこのツボは効果があります。身体の衰えが耳に現れるのです。このツボはまた、胆経と膀胱経の交わるところにあります。膀胱は、腎と表裏一体をなす大切な器官で、腎虚(精力減退)と深い関係を持っています。そして、腎虚は、耳の二陰(性器と肛門)に最も顕著に現れるといわれています。このツボは腎経のツボ、腎兪や肓兪、京門や太谿のツボと併用すると、非常に効果があります。
筋肉:後頭筋 血管:後頭動脈 神経:小後頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

浮白穴と完骨穴とを結ぶ線の中央 眼痛、頭頂痛 斜刺5〜8分
完骨(かんこつ)国際表示:(GB12)
完骨は、耳の後ろ、乳様突起を完骨という、の意味です。この突起の傍らにあるツボという意味です。 耳の後ろ、乳様突起を完骨という。この突起の傍らにあるツボという意味。
筋肉:胸鎖乳突筋 血管:後頭動脈 神経:小後頭神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

乳様突起後下方の凹陥部、耳を前に曲げてとる 耳鳴り、歯痛、頬腫、顔面神経麻痺 斜刺5〜8分
本神(ほんしん)国際表示:(GB13)
足の少陽と陽陰の会。胆経と陽維脈の合するところであるとあります。このツボと身柱は共に癲癇(てんかん)に用いて妙なり。とあります。  
筋肉:前頭筋 血管:浅側頭動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

眼の外眼角の直上で、髪際から5分入ったところ 癲癇、頸の強ばり 斜刺5〜8分
陽白(ようはく)国際表示:(GB14)
陽は、少陽の意味です。白は、四白の白と同様、眼輪筋腱部の意味です。  
筋肉:前頭筋 血管:眼窩上動脈 神経:眼神経

取穴法

主 治

鍼灸法

眉毛中央の上1寸で、瞳孔に対応している 前顔頭痛、眼科疾患、顔面神経麻痺 斜刺3〜5分
臨泣(りんきゅう)国際表示:(GB15)
臨は、臨むの意味です。泣は、なみだの意味です。このツボは、涙の出るのに効く意味があります。  
筋肉:前頭筋 血管:眼窩上動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

瞳孔の直上で髪際から5分入る 鼻づまり、眼科疾患、脳卒中に伴うひきつけ 斜刺5〜8分
目窓(もくそう)国際表示:(GB16)
目は、めの意味です。窓は、まどの意味です。このツボは、目の窓の意味で目の疾患に効く意味です。  
筋肉:前頭筋 血管:眼窩上動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臨泣穴の上1.5寸 眼科疾患、顔面浮腫 斜刺5〜8分
正営(しょうえい)国際表示:(GB17)
正は、ただしいの意味です。営は、いとなみ、こしらえる、をさむ、はかる、ととのえる等の意味です。このツボは、病患(特に目の疾患)を正しく治め整える意味です。  
筋肉:帽状腱膜 血管:眼窩上動脈 神経:眼神経

取穴法

主 治

鍼灸法

目窓穴の上1.5寸 頭痛、目眩、歯痛 斜刺5〜8分
承霊(しょうれい)国際表示:(GB18)
承は、うけるの意味です。霊は、心の蔵する精気の意味です。このツボは、霊を受ける意味です。  
筋肉:帽状腱膜 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

正営穴の後1.5寸 頭痛、鼻詰まり、鼻出血 斜刺5〜8分
脳空(のうくう)国際表示:(GB19)
  古典の鍼灸約説に、一に曰く鍼五分、気を得て即ち微かに瀉し、血を出せば脳風、頭痛、忍べからざるを治すとあります。
筋肉:後頭筋 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

風池穴の直上1.5寸 頭痛、頸の強ばり、鼻出血、喘息 斜刺5〜8分
風池(ふうち)国際表示:(GB20)
風は、邪気の意味です。池は、滞る意味です。風入りて邪気停滞するツボの意味です。 中風(風邪に当たる諸症)のツボ。
筋肉:僧帽筋、胸鎖乳突筋の間 血管:後頭動脈 神経:小後頭神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後頸部の、喉頭隆起の下で、乳様突起の下縁と水平、僧帽筋外側の凹陥部 頭痛、眼科疾患、鼻炎、感冒、脳卒中、片麻痺、聾、耳鳴り 鍼先端を反対側の眼窩の方向へ向け、1〜2寸、あるいはもう一方の風池穴に透刺する
肩井(けんせい)国際表示:(GB21)
肩は、肩の意味です。井は、湧き出る泉の意味です。「肩の井」といわれるほどのツボです。肩をめぐる経水の湧き出る泉の意味です。 血圧の高い人やいつも後ろ首から肩にかけて、「肩こり」に悩んでいる人はこのツボを圧すと大変効果があります。東洋医学では、首筋から肩先にかけての手技を、「肩井の術」といって、このツボを中心に処置することになっています。
筋肉:僧帽筋 血管:肩甲上動脈 神経:鎖骨上神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大椎穴と肩峰とを結ぶ線の中央で、肩部の高所にとる 肩背痛、寝違い、挙手困難、乳腺炎、甲状腺機能亢進、機能性子宮出血 直刺5分〜1寸
淵腋(えんえき)国際表示:(GB22)
淵は、水のよどんで深きところの意味です。腋は、わきの下の意味です。経水の深く停滞する部分の意味です。  
筋肉:前鋸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経、長胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

腋窩中点の直下3寸で、腕をあげてとる 胸膜炎、肋間神経痛、腋窩リンパ節炎 斜刺5分〜1寸
輒筋(ちょうきん)国際表示:(GB23)
輒は、わきぎ、車箱の両傍らの上端、前に向かって反り出たもの、転じて、直、即ち、たやすく、容易等の意味があり、また足の疾の意味でもあります。筋は、筋肉の意味です。このツボは、前挙筋前縁部で、筋が輒(車の両側のおおい)に似ている部分にある意味です。 前挙筋と外腹斜筋とが側胸部で上肢を挙上すると車耳(輒)に筋隆起を現す。
筋肉:前鋸筋 血管:肋間動脈 神経:肋間神経、長胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

淵腋穴の前1寸で、腕をあげてとる 嘔吐、胸やけ、喘息、流涎 斜刺5分〜1寸
日月(じつげつ)(胆経の募穴)国際表示:(GB24)
このツボは、自然界における天地運行の重要なる要素です。また、臨床意義もまた大きいです。 古くは、神の光ともいわれ、また、胆の募穴でもあり、良く活用されるツボです。背中にある膀胱経の胆兪とこの日月を合わせて、胆の機能を調べるツボとして大切な意味を持っています。
筋肉:外腹斜筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

期門穴の直下肋骨一本へだてたところ、第七肋間 胃痛、肝炎、胆嚢炎、吃逆 斜刺5分〜1寸
京門(けいもん)(腎経の募穴)国際表示:(GB25)
京門とは、君主がいる都の門、先天の元気の座に邪気が出入りするところの意味です。 胸から脇腹にかけてつかえが上がって重苦しい、お腹がゴロゴロ鳴って下痢気味、消化不良でゲップ、吐き気、胸やけ、肩から肩甲間部にかけてこりがあって時々重苦しく痛む、この様な症状は、腎虚証で東洋医学では、腎の機能が衰えたと表現します。この様なときに使われるツボです。
筋肉:広背筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十二肋骨端の下縁 腎炎、肋間神経痛 直刺5分〜1寸
帯脈(たいみゃく)国際表示:(GB26)
胆経と帯脈の交会するところの意味です。 このツボは、奇経八脈の帯脈(章門より起始して帯脈穴をめぐって身体を帯状に一巡して諸経を管束する)の経絡上のツボです。
筋肉:下腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十一肋骨端と第十二肋骨端とを結ぶ中点から下降する線と臍の水平線との交点 子宮内膜炎、膀胱炎、腰脇背痛、月経不順 直刺1〜2寸
五枢(ごすう)国際表示:(GB27)
  足の少陽、帯脈の会。
筋肉:外腹斜筋 血管:浅腸骨回旋動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

帯脈穴の前下方3寸で、関元穴と水平、上前腸骨棘の前方 下腹痛、腰痛、子宮内膜炎、睾丸炎 直刺1〜2寸
維道(いどう)国際表示:(GB28)
維は、つな、大綱、世界の四隅をつなぐ綱、また転じて筋、つなぐ、くくる、つらね結ぶ意味です。道は、経絡を連絡する意味より、少陽と帯脈の会を表示した意味です。  
筋肉:外腹斜筋 血管:浅腸骨回旋動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

五枢穴の下五分 子宮内膜炎、下腹部痛、習慣性便秘 直刺1〜2寸
(きょりょう)国際表示:(GB29)
居は、いる、おる、そこにあるの意味です。は、角すみの意味です。前腸骨棘の角すみ、突出部にある意味です。 疲れて膝が痛い、足が重く怠い、少しひきづる様な感じがするといった症状に大変効き目があります。他に下腹部が引きつて痛む、腰から脚、時には肩にかけて痛むなどの症状にもよく使われます。立ち歩きに関係の深い坐骨神経に神経痛が起これば、足首、膝、股関節の十分な動きができなくなり自然にそのしわ寄せが腰痛となって臀部の筋肉に現れます。
筋肉:腸腰筋 血管:浅腸骨旋回動脈 神経:大腿神経枝

取穴法

主 治

鍼灸法

維道穴の後下方3寸で、大腿を屈するとき、鼠径溝上端 腰痛、下腹部痛、睾丸炎、子宮内膜炎、膀胱炎 直刺1〜2寸
環跳(かんちょう)国際表示:(GB30)
環は、たまき、たまのわ、転じてめぐる、まわるの意味です。跳は、おどるの意味です。大腿を屈曲して跳躍する形の時、股が外に旋回するが如く骨突起大転子(環骨)の際にある意味。  
筋肉:大殿筋、大腿筋膜張筋 血管:上殿動脈 神経:下殿神経、下殿皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大腿骨・大転子の後方で、両足をつけて直立すね時に現れる凹陥部。 腰・下肢痛、坐骨神経痛、下肢麻痺 直刺2〜3寸
風市(ふうし)国際表示:(GB31)
   
筋肉:腸脛靱帯、大腿二頭筋の間 血管:外側大腿回旋動脈 神経:外側大腿皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

直立して両手を自然に垂らし、大腿部の外側、中指の先端が触れるところ 下肢関節痛、下肢運動麻痺、坐骨神経痛 直刺1.5〜3寸
(ちゅうとく)国際表示:(GB32)
中は、なか、あたるの意味です。は、溝、とぶ、転じて濁る、けがすの意味です。にあたる。胆経が溝状をなして股分を下る部にあるための意味です。  
筋肉:腸脛靱帯、大腿二頭筋の間 血管:外側大腿回旋動脈 神経:外側大腿皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

風市穴の直下2寸 片麻痺、坐骨神経痛 直刺1〜3寸
陽関(ようかん)国際表示:(GB33)
  古典の素問に、足の陽関を寒府といっています。これは熱府に対するものです。ヘソより上の熱邪を去るには寒府(陽関)を用いる。
筋肉:腸脛靱帯、大腿二頭筋 血管:腸脛靱帯、大腿二頭筋 神経:外側大腿皮神経、総腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大腿骨外顆上方の凹陥部で、膝を屈して取穴するときは、陽陵泉穴の上3寸 膝関節痛、下肢運動麻痺 直刺1〜2寸
陽陵泉(ようりょうせん)合穴国際表示:(GB34)
陽は、少陽の陽で、外側の意味です。陵は、高まり、丘の意味です。泉は、湧き出る泉の意味です。 昔から「少陽の脈はいるところを合となす」といわれ、大切なツボとされています。古典の霊枢に「病高くして内なるものは、これを陰の陵泉にとり、病高くして外なるものはこれを陽の陵泉にとる」として、このツボの使い方を述べています。つまりヘソから上の部分で冷えを主とする陰の症状の場合は、陰陵泉をもって治療し、熱、腫れ痛みなど、外に症状が現れた場合は、陽陵泉で治療せよというわけです。東洋医学では、良く上下病という言葉を使いますが、上半身と下半身とがまったく症状が異なるときがあります。いわゆる上熱下寒の証、反対に上寒下熱の証といわれるものです。こういう場合「上半身の病気は下半身のツボにとる」のが治療の原則です。この様に、人間の身体における上下違和、つまり症状に色々の変化が出てくるとき、それらを取り除くツボドコロとして、陽陵泉は昔から重要視されています。特に、陰陽二つの陵泉を併用すれば、より大きな効果が上げられます。
筋肉:長腓骨筋、長趾伸筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝を屈し、下腿の外側、腓骨頭前下縁の凹陥部 膝関節痛、坐骨神経痛、片麻痺、胸脇痛、胆嚢炎 1.5〜2寸直刺あるいは陰陵泉穴へ透刺
陽交(ようこう)国際表示:(GB35)
このツボは下腿外側の陽分にあり、交は陽維脈と交合するところです。  
筋肉:長腓骨筋、長趾伸筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果直上7寸で、腓骨の後縁 下腿外側痛、坐骨神経痛、喘息 直刺1〜2寸
外丘(がいきゅう)国際表示:(GB36)
このツボは下腿外側(腓骨側)が丘隆状を呈するところの意味です。  
筋肉:長腓骨筋、ヒラメ筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

陽交穴の後方1寸 下腿外側痛、腓腹筋痙攣、頸項の強ばり痛み 直刺1〜2寸
光明(こうめい)絡穴国際表示:(GB37)
古典の霊枢、基礎学に「足の少陽の別は光明、別れて厥陰に光る。実する時は厥し、虚するときは痰し、坐して立つ事能わず、之を別るる所にとる。」とあります。  
筋肉:長腓骨筋、長趾伸筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の直上5寸で、腓骨の後縁 近視、夜盲症、神経萎縮、片頭痛、下腿外側痛 直刺1〜2寸
陽輔(ようほ)経穴国際表示:(GB38)
膝の横紋の外廉の傍らにある骨を輔骨といいます。腓骨小頭より腓骨体部を指します。輔骨の外側にあるツボなので陽輔といいます。  
筋肉:短腓骨筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の直上4寸で、腓骨の後縁 腰痛、膝関節炎、全身の痛み 直刺1〜2寸
懸鐘(けんしょう)国際表示:(GB39)
中国では腓骨の外縁より三寸位までの間を絶骨といいます。故に、腓骨下端、絶骨部にあるツボの意味です。 別名を絶骨といいます。
筋肉:長・短腓骨筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の直上3寸で、腓骨の後縁 膝・足関節痛、脇痛、寝違い、片麻痺 1.5〜2寸あるいは三陰交へ透刺
丘墟(きゅうきょ)原穴国際表示:(GB40)
丘は、おかの意味です。墟は、うつろ、陥凹部の意味です。このツボは、足背丘陵部、しかも陥墟するところの意味です。  
筋肉:下伸筋支帯、短指伸筋 血管:前外果動脈 神経:外側腓腹神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果前下方の凹陥部 腋窩リンパ節炎、胸脇痛、胆嚢炎、坐骨神経痛 斜刺5分〜1寸
臨泣(りんきゅう)兪穴国際表示:(GB41)
頭にも同名のツボがあり、このツボを足の臨泣といいす。共に眼疾患の治療に使うツボの意味です。  
筋肉:短指伸筋 血管:足背中足動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四・第五中足骨接合部前方の凹陥部 結膜炎、胸脇痛、乳腺炎、頸部リンパ節核 直刺3〜5分
地五会(ちごえ)国際表示:(GB42)
  古典の鍼灸約説に、足膚不沢足の五指用いられざるを治す。とあります。
筋肉:短指伸筋 血管:足背中足動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四・第五中足骨の骨接合部の間で、足臨泣穴の前5分 耳鳴り、腋痛、乳腺炎 直刺3〜5分
(きょうけい)栄穴国際表示:(GB43)
このツボは、狭い谿谷にある意味です。第四趾、第五趾の間、陥凹中、谿谷状をなす部にあるツボという意味です。  
筋肉:背側骨間筋 血管:背側指動脈 神経:外側足背皮神経、外側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四・第五趾背の骨接合部の間で、指間肌目の後5分 聾、頭痛、目眩、胸痛、肋間神経痛 直刺3〜5分
竅陰(きょういん)井穴国際表示:(GB44)
このツボは、耳の後ろのツボと同名です。共に治療上の相関関係を持っています。  
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:外側足背皮神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第四趾背の外側で、指爪甲角から約1分 胸膜炎、喘息、頭痛、咽喉炎 直刺1〜2分

足厥陰肝経国際表示:(LR)
大敦(だいとん)井穴国際表示:(LR1)
大とは、重要穴の意味です。敦とは、滞るという意味を持っています。経脈の中を流れる経水が大きく滞って流れにくい場所が、大敦です。 脾経の大都に対応するツボで、別名を水泉とも言います。
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足の第一趾の外側で、爪甲角から約1分 子宮脱、疝痛、不正子宮出血、遺尿 直刺1〜2分
行間(こうかん)栄穴国際表示:(LR2)
行は、いく、歩む、すすむ、かへる、さる、ながる、うつる、めぐる等の意味です。間は、あいだの意味です。このツボは、肝経が第一・第二趾骨の間を行きめぐる部の意味です。  
筋肉: 血管:背側指動脈 神経:深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足の第一・二基節骨の骨接合部間で、趾間肌目の後約5分 頭痛、目眩、緑内障、月経過多、小児の引きつけ、肋間神経痛、盗汗 斜刺5分〜1寸
太衝(たいしょう)兪穴  原穴国際表示:(LR3)
太は、重要なツボの意味です。衝は、衝脈の意味です。 古典の素問に、太衝は人部の脈診部で、同時に原穴としての重要な意義をもつとあります。
筋肉:背側骨間筋 血管:背側中足動脈 神経:深腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

足の背部第一・二基節骨の骨接合部の間の上1.5寸の所で、第一・二中足骨接合部前方の凹陥部 頭痛、目眩、頭頂痛、高血圧、不正子宮出血、無月経、乳腺炎 直刺5分〜1寸
中封(ちゅうふう)国際表示:(LR4)
中は、あたるの意味です。封は、さかい、境界を定めるための高く盛った土、おおいなり、ふさぐ、ふうじる等の意味です。肝経病変に当たって経脈の閉塞する部の意味です。  
筋肉:下伸筋支帯 血管:前内果動脈 神経:伏在神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果下縁の前方1寸で、前脛骨筋腱・長母伸筋腱・長趾伸筋腱の内側、足関節を背屈したときに現れる凹陥部 下腹痛、尿閉、疝痛、遺精 直刺3〜5分
蠡溝(れいこう)絡穴国際表示:(LR5)
蠡は、むしばむ、虫が木の心を食う、転じて別れる(絡)の意味です。溝は、みぞの意味です。足の厥陰肝経の絡穴で、経脈の流通するところの意味です。 別名を分儀といいます。
筋肉: 血管:前脛骨動脈 神経:伏在神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の直上5寸で、脛骨の内縁 疝痛、排尿困難、月経不順、下腿倦怠感 5分〜1.5寸直刺あるいは斜刺
中都(ちゅうと)国際表示:(LR6)
中は、あたるの意味です。都は、みやこ、転じてすべての意味です。  
筋肉: 血管:前脛骨動脈 神経:伏在神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の直上7寸で、脛骨の内縁 不正子宮出血、疝痛、下肢の関節痛 5分〜1.5寸直刺あるいは斜刺
膝関(しつかん)国際表示:(LR7)
膝は、ひざの意味です。関は、関所の意味です。このツボは、肝経の経脈が足の下の方から、膝に入る関所のような所という意味です。 膝の痛みや、喉が腫れて痛むときによく使われるツボです。男女の性欲減退、女性の生理不順などにも活用されています。また年寄りの膝の痛み、変形性膝関節症では、この膝関と、次にある曲泉のツボで不思議と痛みが取れます。
筋肉:腓腹筋 血管:膝関節動脈網 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

脛骨内果の後下方で、陰陵泉穴の後約1寸 膝関節痛 直刺1〜2寸
曲泉(きょくせん)合穴国際表示:(LR8)
曲は、膝関節部の意味です。泉は、泉源の意味です。膝の曲がりめで、経水の湧き出る泉という意味です。 膝に邪気が滞ったとき、ここを治療して、清らかな経水を湧き出させ邪気を取るとされています。
筋肉:博筋、縫工筋の間 血管:膝関節動脈網 神経:伏在神経、閉鎖神経

取穴法

主 治

鍼灸法

膝内側の膝窩横紋先端、大腿骨内側顆の後方、半膜様筋停止部の前縁 子宮脱、排尿困難、遺精、膝痛、大腿内側痛 直刺1〜2寸
陰包(いんぽう)国際表示:(LR9)
陰は、陰陽の陰で内側の意味です。包は、つつむの意味です。このツボは、陰を包むという意味があります。肝経は陰器をめぐるとされているところからこのツボの名が付けられたのです。 女性の生理が整わないとき、尿が出にくい時、あるいは逆に知らずして尿が漏れてしまうといったような症状、そしてまた、腰痛、下腹の痛みや疲労感、足の痛みやしびれ、冷えなど、東洋医学でいう肝虚証によく効くツボです。
筋肉:縫工筋、博筋の間 血管:大腿動脈 神経:大腿神経、閉鎖神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大腿骨内側上窩の直上4寸で、内側広筋と縫工筋との間 腰痛、下腹痛、遺尿、月経不順 直刺1〜3寸
五里(ごり)国際表示:(LR10)
五里の意味は判然としません。  
筋肉:長内転筋 血管:大腿動脈 神経:大腿神経、閉鎖神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大腿内側で陰廉穴の下1寸 下腹膨満感、尿閉、遺尿 直刺1〜3寸
陰廉(いんれん)国際表示:(LR11)
陰は、陰陽の陰で内側、陰器の意味です。廉は、角すみの意味です。このツボは、陰器の角すみにあるツボという意味です。 このツボは、婦人科疾患に効くツボの一つで、肝経の他のツボと良く併用して使われます。この陰廉は、生理異常に大変効果を発揮するツボとして臨床状よく使われます。生理異常にはこのツボの他に、腎兪、上、中、巨闕、太谿、陰包等と併用すると効果的です。
筋肉:長内転筋 血管:大腿動脈 神経:大腿神経、閉鎖神経

取穴法

主 治

鍼灸法

恥骨結合上縁中央の外側2.5寸で、さらに下へ2寸 大腿内側痛、白帯過多、月経不順 直刺1〜2寸
急脈(きゅうみゃく)国際表示:(LR12)
   
筋肉: 血管: 神経:

取穴法

主 治

鍼灸法

恥骨結合上縁の下1寸で、そこから外側へ2.5寸、鼠径溝の下方 子宮脱、下腹痛、大腿内側痛 血管を避けて5分〜1寸直刺
章門(しょうもん)脾経の募穴国際表示:(LR13)
章は、あきらかの意味です。門は、病邪の出入りするところの意味です。このツボは、邪気の出入りがあきらかにわかるツボという意味です。 このツボは、脾経の募穴ですから、脾臓の機能を調べるツボでもあります。主に、胸から脇腹にかけての痛み、消化不良、吐き気、手のこわばり、手足が怠くてしょうがないといった症状に効果があります。また、糖尿病にも効くツボの一つです。
筋肉:腹斜筋、腹横筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横臥位にして、第十一浮肋骨の前端よりやや下方 嘔吐、腹部膨満感、下痢、肝炎、胸脇痛 8分〜1寸斜刺あるいは直刺
期門(きもん)肝経の募穴国際表示:(LR14)
期は、あう、あうべき時、とりきめたる日時、とき、めあてをつける、まこと、かぎる、さだめるの意味です。門は、病邪の出入りするところの意味です。 不眠症、胸から脇腹の痛み、食欲不振、産後の余病、食べ物が胸につかえて飲み下しが悪いといった症状にこのツボはよく使われます。またこのツボは、脾経の太谿、肝経の厥陰、奇経の陰維脈が交わるところなので、陰気の集まるところとされています。陰気とは寒気のことで、急性の熱性の病気には良く効くツボです。
筋肉:腹斜筋、腹横筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

不容穴の外側1.5寸で、第六肋間 胸膜炎、肋間神経痛、肝炎、消化不良 斜刺5分〜1寸

督脈国際表示:(GV)
長強(ちょうきょう)国際表示:(GV1)
長は、ながし、たけだけし、おくふかし、つね、いつまでも、あまる、むだ、すすむ、等の意味です。強は、つよし、心または身体の力がすぐれて強い、すこやか、等の意味です。このツボは、生命を長く、かつ身体を強く保つという意味があります。 背中がこわばって身体が曲がりにくいとか、便秘や痔、子どもの引きつけ、小便の出が悪い、そして淋病に大変効果があるといわれています。その中でも、頭痛と痔については、百会という頭のてっぺんにあるツボと併用すると大変効果があります。東洋医学では同じ頭痛でも、この督脈の経路に沿って前頭から後頭にかけて痛むのを督脈頭痛といい、この場合は、百会から長強まで、この経脈に沿ってよく調べ、ツボを決めていきます。東洋医学には、「上は下で治す、下は上で治す」つまり上下病という上半身と下半身に、はっきり別れて出た症状については、上半身の症状には下半身のツボで、下半身の症状には上半身のツボで治すことがあります。
筋肉: 血管:下直腸動脈 神経:下直腸動脈

取穴法

主 治

鍼灸法

後正中線上で、尾骨先端の下5分 痔疾、脱肛、腰背痛 膝胸位の姿勢をとり、上方へ向け1〜1.5寸斜刺
腰兪(ようゆ)国際表示:(GV2)
腰は、こしの意味です。兪は、邪気の注ぐところの意味です。このツボは、腰に注ぐ腰の兪穴の意味です。 腰戸、腰柱等ともいい、腰部の症状のツボの意味です。別名を髄空、髄孔、髄兪、髄府といいます。
筋肉: 血管:下殿動脈 神経:仙骨神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

p仙骨と尾骨とが接合するところで、仙骨管裂孔の中にある 腰仙部疼痛、月経不順、痔疾、脱肛、下肢麻痺 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
陽関(ようかん)国際表示:(GV3)
陽は、陰陽の陽の意味です。関は、門の要会、出入りの所の意味です。このツボは、陽気の出入りするところの意味です。 腰の陽関と足の陽関とは相対します。陽関は人体下部の陽気を導く関門と解すれば陽気缺弱、下元虚冷、所謂腎虚の証のツボを現しています。
筋肉: 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第四腰椎棘突起の下 腰仙部疼痛、下肢麻痺、月経不順、慢性腸炎、下痢 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
命門(めいもん)国際表示:(GV4)
このツボは、命の門ともいい、先天の元気が宿るところとされています。人間の生命力の一番の中心であるということから、このツボの名が付いています。 またの名を、「腎間の気」「先天の元気の座」などとも呼ばれ、両方の腎臓の間にあります。人間が生まれながらにして持っている体質、体力を丈夫にするツボということで、昔から虚弱体質や腰痛によく使われています。そしてまた、精力減退からくる耳鳴り、頭痛、婦人の生理異常、おりものなどにもよく効くツボです。スタミナ作りに使われるツボとして、命門と共に、先天の座といわれる腎兪、後天の元気の座といわれる三焦兪、元気に関するツボといわれる任脈の関元を併用すると大変効果を発揮します。
筋肉: 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第二腰椎棘突起の下 腰痛、遺尿、遺精、白帯、子宮内膜炎、頭痛、耳鳴り やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
懸枢(けんすう)国際表示:(GV5)
懸は、関係のあるという意味です。枢は、人身の枢要なる部の意味です。 このツボは、三焦兪の中央にあります。三焦は後天の元気の入る門、人身の枢要なる部です。懸枢は人身の枢要(三焦)に懸かるツボ(関係ある意味)です。天枢、中枢共に相関します。
筋肉: 血管:腰動脈 神経:腰神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第一腰椎棘突起の下 腰背痛、消化不良、腸炎、下痢 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
脊中(せきちゅう)国際表示:(GV6)
このツボは、背骨の中点の意味です。 別名に、神宗、背兪があります。
筋肉: 血管:第11後肋間動脈 神経:胸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第十一胸椎棘突起の下 癲癇、黄疸、下痢、小児の脱肛、痔疾 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
中枢(ちゅうすう)国際表示:(GV7)
   
筋肉: 血管: 神経:

取穴法

主 治

鍼灸法

第十胸椎棘突起の下 腰背痛、胃痛、食欲不振、視力減退 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
筋縮(きんしゅく)国際表示:(GV8)
このツボは、筋の縮まるところの意味です。筋の弛緩を引き締めるのに効果があるツボの意味があります。 筋は肝に属し、筋縮というツボは、肝に属する総ての病に用いられます。このツボは肝兪の中央に当たります。背筋がこわばって身体の曲げ伸ばしがうまくないときに用いると効果的です。
筋肉: 血管:第9後肋間動脈 神経:胸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第九胸椎棘突起の下 腰背痛、胃痛、ノイローゼ、癲癇、ヒステリー やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
至陽(しよう)国際表示:(GV9)
このツボは、陽に至る部の意味です。 古典の素問に「七椎の下問、腎熱を主る」とあります。人身上を陽となし、下を陰となす。膈兪、膈関、至陽以上を人身の陽となす。
筋肉: 血管:第7後肋間動脈 神経:胸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第七胸椎棘突起の下 肝炎、胆嚢炎、胃痛、肋間神経痛、腰背痛 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
霊台(れいだい)国際表示:(GV10)
霊は、心の意味です。神霊の宿るところ、心の付着する第五椎の下、心の台に当たる部という意味です。 心とか霊というツボは、すべて神の座である心の臓の治療のツボです。特に、心の臓の生理的機能面よりも精神情緒面での失調に使用するツボです。
筋肉: 血管:第6後肋間動脈 神経:胸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第六胸椎棘突起の下 喘息、気管支炎、腰背痛、胃痛 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
神道(しんどう)国際表示:(GV11)
東洋医学では、神は心の臓に宿る、つまり人間の性格も能力も健康も心の臓が支配しているとしています。その神に通じる道にあるのが、この神道というツボです。 神道というツボは、心兪と共に使用すると、循環系の障害に対して効果があります。つまり、上半身がほてり、首や肩がこる、動悸がする、息切れがするといった症状に大変効果があります。軽い狭心症の症状を取るときにも、威力を発揮するツボです。また、自律神経失調症といわれる情緒不安や、対人恐怖症、赤面症のような場合にも効果のあるツボです。
筋肉: 血管:第5後肋間動脈 神経:胸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第五胸椎棘突起の下 ノイローゼ、脊背痛、咳嗽、肋間神経痛、小児の引きつけ やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
身柱(しんちゅう)国際表示:(GV12)
身柱は別名、「散り気」と言って、「集まり募った邪気をはらうツボ」とされ、特に乳幼児の体力を高め、身体を丈夫にするツボとして知られています。「散り気の灸」と言えば、今もなお、子どもの保健強壮灸として有名です。 このツボは、頭、うなじ、首、肩から背中にかけての、こりや痛みを取るためにもよく使われます。古典の和漢三才図会には「智利介」と訓じ、智の利を介ける(たすける)と解して健脳の灸ツボとしいます。
筋肉: 血管:第3後肋間動脈 神経:胸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第三胸椎棘突起の下 気管支炎、肺炎、胸背痛、精神科疾患、小児の引きつけ やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
陶道(とうどう)国際表示:(GV13)
陶は、開くという意味があります。道は、みちの意味です。道がひらく、督脈(陽脈の海)開場する所、陽気の発揚する所の意味です。  
筋肉: 血管:頸横動脈 神経:胸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第一胸椎棘突起の下 頭痛、頸背の強ばり痛み、精神科疾患 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
大椎(だいつい)国際表示:(GV14)
このツボは、第一椎を称美した語で、大きな椎(骨)という意味です。 陽の経絡が全部このツボに会します。すなわち、膀胱、小腸、胆、三焦、胃、大腸の各経が来て大椎に会するわけです。一名を百労といいます。このツボは、首から肩にかけて非常にこりの強いときによく使われます。
筋肉: 血管:頸横動脈 神経:頸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第七頸椎棘突起の下 発熱疾患、頸項の強ばり、背痛、気管支炎、喘息、精神科疾患 やや上方に向けて5分〜1寸斜刺
(あもん)国際表示:(GV15)
は、言語を発し得ざる病の、邪気の出入りするところの意味です。一名を、舌横、舌厭といいます。  
筋肉: 血管:外頸動脈の枝 神経:頸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第一・二頸椎棘突起の間で、後髪際の正中線から5分入ったところ 脳性麻痺、頭痛、癲癇、聾唖、精神科疾患 1〜1.5直刺(上向きに斜刺することは厳禁)
風府(ふうふ)国際表示:(GV16)
このツボは、風邪の集まるところの意味です。 風の義には風邪寒骨を指す場合と中風を指す場合とがありますが、ここでは両者を含んでいます。別名を、舌本、鬼穴といいます。
筋肉: 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後正中線上で後髪際から1寸、後頭隆起直下方の凹陥部 感冒、頭痛、頸の強ばり、精神科疾患、脳卒中 直刺5〜8分
脳戸(のうこ)国際表示:(GV17)
このツボは、脳の戸口の意味です。 経絡は風府より入って脳に属し、脳戸に出て、強間、後頂に至ります。
筋肉: 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

風府穴の直上1.5寸で、後頭隆起の上方に当たる 頭と頸の強ばり痛み、眩暈 斜刺5〜8分
強間(きょうかん)国際表示:(GV18)
強は、心身の強健、すこやかの意味です。間は、あいま、ところ、転じて安ず、しずか、ゆるやか、やすむ、転じて癒の意味です。 健脳の治療のツボを表示した意味があります。
筋肉: 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

脳戸穴の直上1.5寸 頭痛、頸の強ばり、眩暈、嘔吐 斜刺5〜8分
後頂(ごちょう)国際表示:(GV19)
このツボは、前頂に対しての意味です。  
筋肉: 血管:後頭動脈 神経:大後頭動脈

取穴法

主 治

鍼灸法

強間穴の直上1.5寸 頭痛、頸の強ばり、眩暈、後頭痛 斜刺5〜8分
百会(ひゃくえ)国際表示:(GV20)
このツボは、もろもろの義で、百脈合するという意味があります。 古典の和漢三才図会に「督脈、足の太陽、手足の少陽、足の厥陰、共に之に会す。故に三陽五会等という」とあります。督脈、膀胱、三焦、胆、肝経の五脈の会です。百会は、足の太陽、手足の少陽が集合するところなので一身の陽気を整える重要なツボです。また、百会のツボのすぐ前約3cmのところにある前頂、すぐ後ろ約3cmのところにある後頂というツボは、頭痛にもよく効きます。本来、頭が痛く重いというのには二通りあり、頭痛と共に、目や鼻などに色々な症状がある場合と、もう一つは、何か物をかぶったような頭の重さに加え、後頭部の神経痛、首のこり、肩、背中のだるさやこりがあるときです。そこで前頭部の症状、頭痛に伴い、眼が疲れてかすむとか、鼻が詰まる、耳鳴りがするといったときは、百会と前頂を、また、後頸部、肩のこりに頭痛が伴いどうしようもないときは、百会と後頂を合わせて使うのが東洋医学の原則です。
筋肉: 血管:後頭動脈と前頭動脈の交わる部 神経:大後頭神経と前頭神経の交わる部。三叉神経第3枝の耳介側頭神経とも交わる

取穴法

主 治

鍼灸法

後正中線上で後髪際から7寸、頭頂正中線の両耳の先端を結ぶ線との交点に当たる 頭痛、眩暈、脱肛、子宮脱、ノイローゼ、 5分〜1寸斜刺
前頂(ぜんちょう)国際表示:(GV21)
このツボは、百会を頂点として前後のツボが、前頂と後頂です。  
筋肉: 血管:前頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

百会穴の前方1.5寸 頭頂痛、眩暈、顔面赤腫、小児の引きつけ 斜刺5〜8分
(しんえ)国際表示:(GV22)
会とは、頭蓋骨の会う処の意味です。 別名を、上、門、頂門などがあります。
筋肉: 血管:前頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

百会穴の前方3寸 頭痛、眩暈、鼻閉、鼻出血、小児の引きつけ 斜刺5〜8分
上星(じょうせい)国際表示:(GV23)
このツボは別名、鬼堂、明堂、神堂といいます。 鬼の字の付くツボは、精神鎮静のツボとして精神病等に使われます。手には少商(鬼信)、太淵(鬼心)、三里(鬼邪)、曲池(鬼臣)、隠白(鬼壘・鬼眼)、尺沢(鬼堂・鬼受)、労宮(鬼路)等があります。足には三里(鬼邪)、申脈(鬼路)、間使(鬼路)、太谿(鬼心)等があります。また、百会(鬼門)、会(鬼門)、水溝(鬼宮・鬼客庁・鬼市)等があります。
筋肉: 血管:前頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後正中線上で、前髪際から1寸 頭痛、眼痛、鼻炎、鼻閉、鼻出血 斜刺5〜8分
神庭(しんてい)国際表示:(GV24)
神は、精神の意味です。庭は、にわ、直しの意味です。  
筋肉: 血管:前頭動脈 神経:前頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後正中線上で、前髪際から5分 前頭痛、眩暈、鼻炎、癲癇、不眠症 斜刺5〜8分
(そりょう)国際表示:(GV25)
素は、もと、鼻のもと、鼻尖を指している意味です。は、角すみの意味です。鼻のすみにあるツボという意味です。 一名を、面主ともいいます。
筋肉: 血管:顔面動脈 神経:眼神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鼻の先端 鼻閉、鼻出血、鼻炎、ショック 直刺2〜3分
水溝(すいこう)別名:人中(じんちゅう)国際表示:(GV26)
このツボは、沸水の溝部近くにあるツボの意味です。 古典の老子釈略に、「鼻を天門となし、口を地戸となす。天地の間、人中これなり。」とあります。別名に、鼻人中、鼻宮、鬼客庁、鬼市、人中等があります。
筋肉: 血管:顔面動脈 神経:三叉神経第2枝、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

人中溝中で上1/3のところ ショック、日(熱)射病、(意識)昏迷、急性腰椎捻挫、ヒステリー 上に向け3〜8分斜刺
兌端(だたん)国際表示:(GV27)
兌は、変わるという意味です。端は、はしの意味です。上唇部の皮膚と粘膜の 兌端部にある意味です。  
筋肉: 血管:顔面動脈 神経:三叉神経第2枝、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

上唇の先端で、粘膜部と皮膚との移行部 歯痛、口臭 斜刺2〜3分
齦交(ぎんこう)国際表示:(GV28)
齦は、歯根の肉の意味です。交は、まじわるの意味です。歯根部の肉の左右交叉する様に見える部にあるツボの意味です。  
筋肉: 血管:顔面動脈 神経:三叉神経第2枝

取穴法

主 治

鍼灸法

上唇小帯と歯肉との接合部 歯肉腫痛、口腔潰瘍、鼻閉、鼻炎 直刺2〜3分

任脈国際表示:(CV)
会陰(えいん)国際表示:(CV1)
このツボは、会陰部にあるために会陰という名が付いています。 任脈、督脈、衝脈の三脈が起こるところです。
筋肉:浅会陰横筋 血管:会陰動脈 神経:会陰神経

取穴法

主 治

鍼灸法

男性では陰嚢と肛門の間、女性では後陰唇交連と肛門の間 痔疾、腟炎、尿道炎、月経不順、子宮脱 直刺5分〜1寸
曲骨(きょくこつ)国際表示:(CV2)
このツボは、恥骨の正中部にある故にこの名が付いています。 別名に、回骨、屈骨端、尿胞などがあります。
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上の臍の下五寸で、恥骨結合の上方 遺尿、排尿困難、白帯過多、子宮収縮不全 直刺1〜2寸
中極(ちゅうくょく)膀胱経の募穴国際表示:(CV3)
中は、なか、あたるの意味です。極は、むね、むなぎ、たかし、遠し、きわむ、はて、かぎり、物事の最終または最上、最も正しき道、くるしむ、はなはだし、とりとどむ、せまる、はなつ、つかれる、天の御位、さかい、きまり、きわめなどの意味です。任脈経の腹部におけるツボにあたる意味があります。 別名を、気原、気魚、玉泉、膀胱募などがあります。
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の下4寸 泌尿生殖器系の疾患 直刺1.5〜2.5寸
関元(かんげん)小腸経の募穴国際表示:(CV4)
  このツボの別名に、次門、下記、丹田、大中極、小腸募などがあります。古典の素問に、「上記は胃也。下記は関元也。」とあります。丹田は精神を蔵するところ。丹田とは心主の安在所。人身に丹田三あり。脳が上丹田、心が中丹田、関元が下丹田にあたります。このツボは小腸募で、小腸は心に属します。関元を治療に使う症状は大変多く、その中でも特に、精力減退とか痩せすぎ、高血圧、不眠症、冷え症といったものから、ニキビ、じんましんなどに効果があります。本来任脈は、男女の性器と密接な関係にあり、特に、陰部からヘソまでの下腹部にあるこのツボは、性器疾患の治療によく効きます。
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の下3寸 腹痛、下痢症、月経不順、月経痛、白帯過多、骨盤腔炎、閉尿、頻尿、尿道痛、蛔虫症 直刺1.5〜2.5寸
石門(せきもん)三焦経の募穴国際表示:(CV5)
石は、いし、山の骨、おも、はかり、いしぶみ、堅きものの形容などの意味があります。門は、病邪出入りの所の意味です。 別名を、利機、精露、丹田、命門、三焦募などがあります。
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の下2寸 腹部膨満感、水腫、排尿困難、不正子宮出血、無月経、白帯過多 直刺1.5〜2.5寸
気海(きかい)国際表示:(CV6)
このツボは、原気の海という意味があります。 古典の難経図翼に、「肓の原也、男子生気の海となす」とあります。古典の霊枢に、「肓の原は気海に出づ」とあります。
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の下1.5寸 腹部膨満感、腹痛、月経不順、不正子宮出血、ノイローゼ 直刺1.5〜2.5寸
陰交(いんこう)国際表示:(CV7)
このツボは、陰の交わるところの意味があります。 古典の外台秘要には、「任脈、衝脈、少陰の会」とあります。別名に、丹田、横戸、少関などの意味があります。
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の下1寸 尿道炎、子宮内膜症、月経不順、産後の腹痛 直刺1.5〜2.5寸
神闕(しんけつ)国際表示:(CV8)
このツボの名は、古典の外台秘要に、はじまる、神は心に蔵される。闕は宮城の門観である、とあります。故に神闕は神の出入りする門の意味です。 このツボは、温灸療法での治療を行うのが、一番良いとされています。別名に、臍中、気舎、闕会、維会などがあります。
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の正中 慢性腸炎、慢性下痢症、腹部膨満感、水腫、腹痛、 鍼灸療法はしない
水分(すいぶん)国際表示:(CV9)
このツボの名は、水を分けるところという意味です。水は腎に属す故に、腎と膀胱に関します。 このツボの部位は、小腸の下口にあたり、清濁を泌別して、水液は膀胱に入り、残りは大腸に入る。故に、水分といいます。別名に、分水、中守などがあります。
筋肉:白線 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の上1寸 排尿困難、水腫、腹鳴、下痢 直刺1〜2.5寸
(げかん)国際表示:(CV10)
  胃の下口、小腸の上口にあたります。水穀是に於いて入るとあります。別名を幽門といいます。
筋肉:白線 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の上2寸 胃痛、消化不良、胃下垂症、腸炎 直刺1〜2.5寸
建里(けんり)国際表示:(CV11)
建は、たつ、おく、おこす、はじめる、こぼす、くつがえすなどの意味があります。里は、さと、道程の意味です。  
筋肉:白線 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の上3寸 胃痛、嘔吐、消化不良、水腫、腹膜炎 直刺1〜2.5寸
(ちゅうかん)胃経の募穴国際表示:(CV12)
は、管也。胃の腑のこと、胃の水穀を受くるもの、これをという。胃の中央にあるので中という意味です。 古典の鍼灸甲乙経に、「胃の募、手の太陽、少陽、足の陽明の生ずる所、任脈の会」とあります。どのような症状に効き目があるのか、このツボが胃の中心に位置しているところから、胃に関する病気にはもちろん、下痢、便秘、じんましん、めまい、耳鳴り、ニキビ、精力増強などに使われます。このツボは、三焦の一つで消化吸収をつかさどる中焦の原穴としても重要です。
筋肉:白線 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の上4寸 胃炎、潰瘍性疾患、腹部膨満感、嘔吐、下痢、便秘、消化不良、高血圧、ノイローゼ、精神科疾患 直刺1.5〜2.5寸
(じょうかん)国際表示:(CV13)
は、管也。胃の腑のこと、胃腔上口にあたります。 上焦の病につかさどります。別名を、上管、胃管、胃などがあります。
筋肉:白線 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、臍の上5寸 胃炎、潰瘍性疾患、腹部膨満感、嘔吐、吃逆 直刺1〜2寸
巨闕(こけつ)心経の募穴国際表示:(CV14)
闕とは、宮城の門観、人身に於ける宮城は心であるという意味です。 古典の鍼灸甲乙経に、「巨闕は心の募」とあり、心の主治穴で、心兪、厥陰兪と相関します。このツボは、中をずっと上がって、みぞおちの所にありますが、東洋医学ではこの部分のかたさや胸苦しさを、「心下の痞硬」と呼び、身体の健康度を測るバロメーターとしています。このあたりが何となくかたいようなら、はっきりとした目に見えるような症状がなくとも、心臓にかなりの負担がかかっている証拠ですから、できるだけ休養をとるべきでしょう。そのほかにも、慢性胃病とか生理異常にも良く効くツボです。また、排気ガスによる喘息症状にも大変効果があります。
筋肉:白線 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、剣状突起の下1寸、臍の上6寸 動悸、心悸亢進、胃痛、嘔吐 下へ向けて1寸斜刺
鳩尾(きゅうび)国際表示:(CV15)
このツボは、胸骨剣状突起が鳩の尾状を呈するために付けられた名です。  
筋肉:白線 血管:浅腹壁動脈、上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

剣状突起の下で、臍の上7寸 心痛、胃痛、嘔吐、吃逆、精神科疾患 下へ向けて5分〜1寸斜刺
中庭(ちゅうてい)国際表示:(CV16)
このツボは宮殿の中庭にあたるというように解して付けられた名です。心、肺の居るところが宮殿と解されます。  
筋肉: 血管:内胸動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上第五肋間と水平で中穴の下1.6寸 喘息、咳嗽、嘔吐 斜刺3〜5分
(だんちゅう)心包経の募穴国際表示:(CV17)
は、はだをぬぐ。中という時は心臓の下にある隔膜をいいます。 中は上焦の中点、上焦の気の合いするところ、上焦の気は宗気、宗気は心・肺の臓の主る所。中は心肺、臓の調気のツボです。別名を、上気海といいます。
筋肉: 血管:内胸動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

両乳頭の間で、前正中線上、第四肋間と同じ高さにある 咳嗽、喘息、胸内苦悶、胸痛、乳腺炎、乳汁分泌不足、肋間神経痛 上あるいは下に向け、5分〜1寸横刺。乳根穴への透刺は乳部疾患。華蓋穴への透刺は喘息に有効。
玉堂(ぎょくどう)国際表示:(CV18)
このツボは、立派な殿堂の意味です。心を君主としてその座所の尊称です。 別名を、玉英といいます。
筋肉: 血管:内胸動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、中穴の上1.6寸で、第三肋間と同じ高さにある 気管支炎、喘息、胸膜炎、嘔吐 斜刺3〜5分
紫宮(しきゅう)国際表示:(CV19)
このツボは、大帝の居、心臓上部の大切な部を意味します。支那帝王の居城を紫禁城といい、紫とは高貴、大切などの意味がある色です。  
筋肉: 血管:内胸動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、中穴の上3.2寸で、第二肋間と同じ高さにある 気管支炎、肺結核、胸膜炎 斜刺3〜5分
華蓋(かがい)国際表示:(CV20)
肺は五臓の華蓋にして第三椎に付着するとあります。このツボがこの部にあるが故に付いた名です。  
筋肉: 血管:内胸動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、胸骨柄と胸骨体の接合部 咽喉炎、喘咳、胸痛 斜刺3〜5分
(せんき)国際表示:(CV21)
は、玉についで美しい石のことです。は、玉をちりばめた美しい宮殿のことです。も共に美しい高貴の珠玉の意味があります。  
筋肉: 血管:内胸動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

前正中線上、天突穴の下1寸 喘咳、胸痛、咽喉腫痛 斜刺3〜5分
天突(てんとつ)国際表示:(CV22)
天部の刺突点。 別名を、玉戸といいます。
筋肉:左右胸鎖乳突筋間 血管:下甲状腺動脈 神経:頸横神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

胸骨柄上縁の凹陥部 喘息、気管支炎、咽頭炎、甲状腺肥大、嘔吐 2分直刺
廉泉(れんせん)国際表示:(CV23)
廉は、いさぎよし、かど、側辺などの意味です。泉は、経脈流通に密接な意味です。 別名を、舌本、本池といいます。
筋肉:正中甲状舌骨靱帯 血管:上甲状腺動脈 神経:頸横神経

取穴法

主 治

鍼灸法

喉頭隆起上方の凹陥部 気管支炎、咽喉炎、舌炎、喘息 5分〜1寸斜刺
承漿(しょうしょう)国際表示:(CV24)
口中の漿(唾液)を受けるツボの意味です。  
筋肉:下唇下制筋 血管:顔面動脈 神経:三叉神経第3枝、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

頤唇溝中央の凹陥部 顔面神経麻痺、歯痛、頭頂の強ばり 斜刺3〜5分

衝脈(しょうみゃく)
会陰(えいん)国際表示:(CV1)
このツボは、会陰部にあるために会陰という名が付いています。 任脈、督脈、衝脈の三脈が起こるところです。
筋肉:浅会陰横筋 血管:会陰動脈 神経:会陰神経

取穴法

主 治

鍼灸法

男性では陰嚢と肛門の間、女性では後陰唇交連と肛門の間 痔疾、腟炎、尿道炎、月経不順、子宮脱 直刺5分〜1寸
気衝(きしょう)国際表示:(ST30)
気は、天気・地気・正気など気を意味しています。衝は、脈の起こるところの意味です。 古典の奇経八脈に、衝脈の起こる所なので、気衝の名があるとあります。古典の素問に、三里・上巨虚・下巨虚と共に胃中熱の瀉穴とあります。
筋肉:鼠径靱帯 血管:外腸骨動脈 神経:腸骨鼠径神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下5寸で曲骨穴の外側2寸 生殖器系疾患 直刺1〜2寸
横骨(おうこつ)国際表示:(KI11)
横骨は、恥骨弓のことを指す意味です。恥骨弓の上部にある故に横骨といいます。 気衝、衝門、曲骨、横骨の四つのツボは水平に並んでいます。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下5寸で、曲骨穴の外側5分 排尿困難、仙痛、遺尿、遺精 直刺1〜2寸
大赫(だいかく)国際表示:(KI12)
大は、尊称、重要、大切の意味です。赫は、赤、火の赤く、輝き、光、光明を発するの意味です。  
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上1寸で、中極穴の外側5分 陰部痛、白帯過多 直刺1〜2寸
気穴(きけつ)国際表示:(KI13)
気は、万物生成の根元の意味です。穴は、ツボの意味です。 別名、胞門、子戸などがあり、共に子宮のことを指しています。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上2寸で、関元穴の外側5分 月経不順、下痢 直刺1〜2寸
四満(しまん)国際表示:(KI14)
四は、陰の数の意味です。満は、みたす、いっぱい、ほこる、おごるが転じて、もたれる、わずらうの意味です。 陰性症における腹満の証に効果があります。別名を、髄府といいます。髄は腎に通じる意味があります。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上3寸で、石門穴の外側5分 不正子宮出血、産後の腹痛、下痢 直刺1〜2寸
中注(ちゅうちゅう)国際表示:(KI15)
中は、なかの意味です。注は、そそぐの意味です。このツボは、中に注ぐの意味があります。 本経は、中注より肓兪に於いて腎に属します。経脈は、このツボより腎に注ぐ故にこの名が付いています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下1寸で陰交穴の外側5分 月経不順、下腹部痛、便秘 直刺1〜2寸
肓兪(こうゆ)国際表示:(KI16)
肓は、ツボの意味です。兪は、邪気の注ぐところの意味です。このツボは、腎経の邪気の注ぐところの意味があります。 このツボは、腎の虚実を整える、つまり腎虚証に効くツボです。動悸がする、みぞおちが痛む、胃腸が弱くて下痢しやすいといった症状にもよく使われるツボです。この他に、精力が減退してきた、何となくのぼせる、足が冷えるなど、身体の調子や疲れているかどうかを調べるのにき欠かせないツボです。仰向けに寝て、脚を伸ばし、左右両方の肓兪を軽く触れ、足の方に向かって圧した際、強い痛みが走ると、腎虚証の症状です。この様なときには湧泉にシコリや痛み、軽い腰痛があるはずです。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神闕穴の外側5分 黄疸、胃痛、仙痛、月経痛 直刺1〜2寸
商曲(しょうきょく)国際表示:(KI17)
商は、五行の色体表の五音(角・微・宮・商・羽)の一つで肺金の意味です。曲は、まがるの意味です。 本経は肓兪に於いて腎に属し、再び上行して肺に向かう(商)経路をたどるという意味で、商曲のツボの名が付いています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上2寸で、下穴の外側5分 胃痛、仙痛、腹膜炎、食欲不振 直刺1〜2寸
石関(せきかん)国際表示:(KI18)
石は、かんぬき、門を閉じる横木、しめくくり、しきり、つらぬく、ふさぐの意味です。関は、かかわるの意味です。  
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上3寸で、建里穴の外側5分 胃痛、吃逆、便秘、産後の腹痛 直刺1〜2寸
陰都(いんと)国際表示:(KI19)
陰は、足の少陰の意味です。都は、大勢集まるところの意味です。少陰の邪気が集まるところの意味です。 このツボは、みぞおちがつかえ、わき腹がはって胸苦しい、動悸がする、食物の消化が悪い、胃が重苦しい、寝付きが悪いなどの症状に効き目があります。特に、胃下垂症などで悩んでいる人は、背中にある、肝兪、脾兪、胃兪と共に使うと効果抜群です。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上4寸で、中穴の外側5分 腹鳴、腹部膨満感、腹痛 直刺1〜2寸
通谷(つうこく)国際表示:(KI20)
通谷は一名、通穀とも言い、穀の通路に当たる意味です。  
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上5寸で、上穴の外側5分 嘔吐、下痢、腹部膨満感、腹痛 直刺1〜2寸
幽門(ゆうもん)国際表示:(KI21)
幽は、幽霊などのように、隠れる、潜むなどの意味です。門は、邪気ので入りする門の意味です。したがって、少陰の邪気の出入りする門という意味です。 このツボには、血液のめぐりが悪いために起こる冷え症や、さらにそれからくる胃腸障害などの治療にとって背中の、厥陰兪、心兪、と共に大切なツボとされています。
筋肉:大胸筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上6寸で、巨闕穴の外側5分 胸痛、嘔吐、下痢 直刺1寸

帯脈(たいみゃく)
章門(しょうもん)脾経の募穴国際表示:(LR13)
章は、あきらかの意味です。門は、病邪の出入りするところの意味です。このツボは、邪気の出入りがあきらかにわかるツボという意味です。 このツボは、脾経の募穴ですから、脾臓の機能を調べるツボでもあります。主に、胸から脇腹にかけての痛み、消化不良、吐き気、手のこわばり、手足が怠くてしょうがないといった症状に効果があります。また、糖尿病にも効くツボの一つです。
筋肉:腹斜筋、腹横筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横臥位にして、第十一浮肋骨の前端よりやや下方 嘔吐、腹部膨満感、下痢、肝炎、胸脇痛 8分〜1寸斜刺あるいは直刺
帯脈(たいみゃく)国際表示:(GB26)
胆経と帯脈の交会するところの意味です。 このツボは、奇経八脈の帯脈(章門より起始して帯脈穴をめぐって身体を帯状に一巡して諸経を管束する)の経絡上のツボです。
筋肉:下腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

第十一肋骨端と第十二肋骨端とを結ぶ中点から下降する線と臍の水平線との交点 子宮内膜炎、膀胱炎、腰脇背痛、月経不順 直刺1〜2寸
五枢(ごすう)国際表示:(GB27)
  足の少陽、帯脈の会。
筋肉:外腹斜筋 血管:浅腸骨回旋動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

帯脈穴の前下方3寸で、関元穴と水平、上前腸骨棘の前方 下腹痛、腰痛、子宮内膜炎、睾丸炎 直刺1〜2寸
維道(いどう)国際表示:(GB28)
維は、つな、大綱、世界の四隅をつなぐ綱、また転じて筋、つなぐ、くくる、つらね結ぶ意味です。道は、経絡を連絡する意味より、少陽と帯脈の会を表示した意味です。  
筋肉:外腹斜筋 血管:浅腸骨回旋動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

五枢穴の下五分 子宮内膜炎、下腹部痛、習慣性便秘 直刺1〜2寸

陰きょう脈(いんきょうみゃく)
然谷(ねんこく)栄穴国際表示:(KI2)
然は、もやす、たくの意味。谷は、たにの意味。このツボは、栄火のツボで、火は然に通じる意味です。 この栄穴は、井穴(湧泉)より湧き出した経水が微かに谷川を流れる意味を持っています。然谷は腎経栄火のツボの意味を表しています。
筋肉:下伸筋支帯、長拇指屈筋腱 血管:内側足底動脈 神経:内側足底神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果の前下方で、舟状骨前下方の凹陥部 膀胱炎、月経不順、糖尿病、咽喉腫痛 直刺1〜1.5寸
照海(しょうかい)国際表示:(KI6)
照は、てらす、光の及ぶところ、日がさす、輝くの意味です。海は、うみの意味です。物事の集まり来るところの意味です。 腎経の病の明らかに邪気の集まるところです。
筋肉:屈筋支帯、後脛骨筋腱 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果先端の直下1寸 月経不順、子宮脱、扁桃炎、ノイローゼ、癲癇 直刺5分〜1寸
交信(こうしん)国際表示:(KI8)
交は、まじわるの意味です。信は、まこと、あきらか、きわまる、もちうる、おとずれの意味です。このツボを経て、三陰交を通り交わるツボという意味があります。  
筋肉:長趾屈筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内果先端の上2寸で、脛骨内側縁の後方 月経不順、不正子宮出血、下痢、便秘、睾丸腫痛 直刺5分〜1寸
缺盆(けつぼん)国際表示:(ST12)
元来鎖骨上窩のことをいい、盆状にくぼんでいるツボの意味です。 別名を天蓋といいます。
筋肉:広頸筋、前斜角筋 血管:鎖骨下動脈 神経:鎖骨上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨上窩の中央で、ほぼ乳糖と相対するところ 咽喉腫痛、喘息、胸膜炎、肋間神経痛 血管を避けて3〜5分直刺
睛明(せいめい)国際表示:(BL1)
睛は、晴れる意味です。明は、明らかな意味です。このツボは、「翳(かげ)晴れて、物、明らかなる状」の意味です。 眼の様々な疾患に効くツボの意味です。
筋肉:内側眼輪靱帯 血管:眼角動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内眼角の内側1分で、これよりさらに上方に向け約1分 急・慢性結膜炎、涙流過多、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障 内眼角の内方1分。眼瞼内縁に沿ってゆるやかに

陽きょう脈(ようきょうみゃく)
申脈(しんみゃく)国際表示:(BL62)
申は、あきらかの意味です。脈は、拍動の意味です。明らかに脈の触れる場所の意味です。  
筋肉:下伸筋支帯、短腓骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果下縁の下5分の凹陥部 足関節痛、腰腿痛、下肢無力感、頭痛、目眩、メニエル症候群 直刺3〜5分
僕参(ぼくしん)国際表示:(BL61)
僕は、しもべ、付き従うの意味です。参は、道程の意味です。崑崙のツボへの経路の意味です。  
筋肉:下伸筋支帯 血管:腓骨動脈 神経:腓腹神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の後下方で、昆侖穴の直下1.5寸、踵骨の、傍らの凹陥部 踵部の疼痛、下肢の萎縮による無力感 直刺3〜5分
(ふよう)国際表示:(BL59)
は、足のかかと、花のがく、うてな(屋根のない高いたてもの)、ものをのせる台の意味です。陽は、太陽の分での意味です。このツボは、足のかかとの陽分にあるツボの意味です。  
筋肉:ヒラメ筋 血管:腓骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の後で昆侖穴の上3寸 頭痛、腰仙痛 直刺1〜2寸
(きょりょう)国際表示:(GB29)
居は、いる、おる、そこにあるの意味です。は、角すみの意味です。前腸骨棘の角すみ、突出部にある意味です。 疲れて膝が痛い、足が重く怠い、少しひきづる様な感じがするといった症状に大変効き目があります。他に下腹部が引きつて痛む、腰から脚、時には肩にかけて痛むなどの症状にもよく使われます。立ち歩きに関係の深い坐骨神経に神経痛が起これば、足首、膝、股関節の十分な動きができなくなり自然にそのしわ寄せが腰痛となって臀部の筋肉に現れます。
筋肉:腸腰筋 血管:浅腸骨旋回動脈 神経:大腿神経枝

取穴法

主 治

鍼灸法

維道穴の後下方3寸で、大腿を屈するとき、鼠径溝上端 腰痛、下腹部痛、睾丸炎、子宮内膜炎、膀胱炎 直刺1〜2寸
章門(しょうもん)脾経の募穴国際表示:(LR13)
章は、あきらかの意味です。門は、病邪の出入りするところの意味です。このツボは、邪気の出入りがあきらかにわかるツボという意味です。 このツボは、脾経の募穴ですから、脾臓の機能を調べるツボでもあります。主に、胸から脇腹にかけての痛み、消化不良、吐き気、手のこわばり、手足が怠くてしょうがないといった症状に効果があります。また、糖尿病にも効くツボの一つです。
筋肉:腹斜筋、腹横筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横臥位にして、第十一浮肋骨の前端よりやや下方 嘔吐、腹部膨満感、下痢、肝炎、胸脇痛 8分〜1寸斜刺あるいは直刺
(けんぐう)国際表示:(LI15)
とは、肩のすみの意味です。  
筋肉:三角筋起始部 血管:腋窩動脈の枝 神経:鎖骨上神経、腋窩神経

取穴法

主 治

鍼灸法

腕を水平に上げてると、肩関節に二つの凹みが現れる。そのうちの前方の凹みが本穴。あるいは腕を下げたとき、鎖骨の肩峰端の直下2寸の骨結合部にとる 肩腕痛、上肢の関節痛、片麻痺、しびれ 関節中に斜刺1〜1.5寸
巨骨(ここつ)国際表示:(LI16)
巨骨とは、鎖骨の意味です。鎖骨の際にあるツボの意味を指しています。  
筋肉:僧帽筋 血管:腋窩動脈の枝 神経:鎖骨上神経、副神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨肩峰端と肩甲棘との凹陥部 屈伸不能の肩臂痛、吐血、頸部リンパ節結核 直刺1〜1.5寸
臑兪(じゅゆ)国際表示:(SI10)
臑は、上腕の意味です。兪は、ツボの意味です。このツボは、上腕にあるツボという意味です。 腕がうずいて上がらないとき、鎖骨上窩へかけて痛むとき、耳鳴りがするとき、手足がしびれるときなどにも効果があるツボです。
筋肉:三角筋 血管:後上腕回旋動脈 神経:腋窩神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩貞穴の直上で、肩甲骨の肩峰突起の後下縁にある凹陥部 肩・上腕のけだるい痛みを伴う無力感 直刺1〜2寸
地倉(ちそう)国際表示:(ST4)
地は、天地の地、地の気の意味です。倉は、くらの意味で、胃を意味です。 東洋医学では、鼻から吸い込んで、鼻から出す大切な気、今で言うなら空気のことですが、これを天の気と言います。これに対して、地の気というのは、地に実る五種の穀物、米・麦・黍・粟・稗を表しています。これらの地の気は、口から取り入れられ、そして胃に入ります。胃は東洋医学では大倉と呼んでいますから、地の気は、口を通って大倉に通じるわけです。「地の気、大倉に通る」こんな事から、口の際にあるツボを地倉というのです。このツボが健康のバロメーターであることは、現代医学でも証明されていて、地倉というツボが荒れてくると、必ず口臭が強くなってきます。
筋肉:口輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

口角の外側から4分 流涎(よだれ)、顔面神経麻痺 斜刺3〜5分
(こりょう)国際表示:(ST3)
巨は巨分で、巨分とは鼻唇溝の意味です。は、角すみの意味です。 鼻の天気の出入りするところ、天の分。口は地気の入るところ、地の分。これらの境にあって大きく分かれるところ、鼻唇溝の角すみにある故にこの名が付いています。
筋肉:小頬骨筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水平視の状態で瞳孔の直下、鼻翼下縁の水平線との交点 顔面神経麻痺、歯痛、鼻出血、唇頬腫痛 斜刺3〜5分
承泣(しょうきゅう)国際表示:(ST1)
承は、受けるという意味です。泣は、なくという意味です。承泣とは、涙を受けるツボの意味です。 眼疾患に良く効くツボという意味が含まれています。
筋肉:眼輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水平視の状態で瞳孔の直下、眼窩下縁の上 急・慢性結膜炎、涙管閉塞、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障 左手の示指で下眼瞼をやや上方におして眼球を上方に固定し、鍼先を眼窩下縁に沿って、眼底の方向へ5分〜1.5寸ゆるやかに刺入する。
睛明(せいめい)国際表示:(BL1)
睛は、晴れる意味です。明は、明らかな意味です。このツボは、「翳(かげ)晴れて、物、明らかなる状」の意味です。 眼の様々な疾患に効くツボの意味です。
筋肉:内側眼輪靱帯 血管:眼角動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内眼角の内側1分で、これよりさらに上方に向け約1分 急・慢性結膜炎、涙流過多、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障 内眼角の内方1分。眼瞼内縁に沿ってゆるやかに
風池(ふうち)国際表示:(GB20)
風は、邪気の意味です。池は、滞る意味です。風入りて邪気停滞するツボの意味です。 中風(風邪に当たる諸症)のツボ。
筋肉:僧帽筋、胸鎖乳突筋の間 血管:後頭動脈 神経:小後頭神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後頸部の、喉頭隆起の下で、乳様突起の下縁と水平、僧帽筋外側の凹陥部 頭痛、眼科疾患、鼻炎、感冒、脳卒中、片麻痺、聾、耳鳴り 鍼先端を反対側の眼窩の方向へ向け、1〜2寸、あるいはもう一方の風池穴に透刺する

陰維脈(いんいみゃく)
築賓(ちくひん)国際表示:(KI9)
築は、きずくの意味です。賓は、濱(浜)に通じる意味です。 つまり腓腹筋の筋肉がだんだん低くなり、経脈を流れる経水が、波立つような平たい浜になっているツボという意味があります。
筋肉:腓腹筋、ヒラメ筋 血管:後脛骨動脈 神経:伏在神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大谿穴の直上5寸で、脛骨内側縁の後方約2寸 腓腹筋痙攣、精神科疾患、癲癇 直刺1〜2寸
腹哀(ふくあい)国際表示:(SP16)
腹は、はらの意味です。哀は、かなし、かなしむ、憂い思う、あわれ、いつくしむ、痛むの意味です。腹哀は、腹傷または腹痛に効果があるツボの意味です。  
筋肉:外腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大横穴の上3寸で、前正中線の外側4寸 腹痛、消化不良、便秘、下痢症 直刺1.5〜2寸
大横(だいおう)国際表示:(SP15)
大は、重要の意味です。横は、よこの意味です。ヘソの傍らにある重要なツボの意味です。 昔からヘソは、神闕(しんけつ)といわれ、人体の中でも極めて重要なところとされています。古人は両手を万歳したとき、人体を上下に二分するのがヘソの高さだと考えていました。その真横4cmの両側にある大切なツボがこの大横というツボです。このツボは、人間の上半身と下半身の機能が、良くバランスを保っているかどうかを知る大切なツボドコロとされています。特に下痢、便秘など、腸の働きが鈍ったときなどに現れる症状には、大変効き目のあるツボです。
筋肉:外腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神闕穴の外側4寸 腹部膨満感、便秘、腸麻痺、下痢、下腹痛、腸寄生虫症 直刺1〜2.5寸
府舎(ふしゃ)国際表示:(SP13)
府は、蔵、役所、都、集まるなどの意味です。舎は、家、小屋、めぐるなどの意味です。脾経がこの部より腹部内臓(腸・脾・胃)にめぐり宿る意味です。 府は邪気の集まるところとされていて、脾経、肝経などが交わるところであり、これらの経脈の様々な症状を取るのに極めて効果的です。
筋肉:外腹斜筋 血管:下腹壁動脈 神経:大腿神経、腸骨鼠径神経

取穴法

主 治

鍼灸法

衝門穴の斜め上方7分で、前正中線の外側4寸 腹痛、疝気、虫垂炎、便秘 直刺1〜2寸
期門(きもん)肝経の募穴国際表示:(LR14)
期は、あう、あうべき時、とりきめたる日時、とき、めあてをつける、まこと、かぎる、さだめるの意味です。門は、病邪の出入りするところの意味です。 不眠症、胸から脇腹の痛み、食欲不振、産後の余病、食べ物が胸につかえて飲み下しが悪いといった症状にこのツボはよく使われます。またこのツボは、脾経の太谿、肝経の厥陰、奇経の陰維脈が交わるところなので、陰気の集まるところとされています。陰気とは寒気のことで、急性の熱性の病気には良く効くツボです。
筋肉:腹斜筋、腹横筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

不容穴の外側1.5寸で、第六肋間 胸膜炎、肋間神経痛、肝炎、消化不良 斜刺5分〜1寸
天突(てんとつ)国際表示:(CV22)
天部の刺突点。 別名を、玉戸といいます。
筋肉:左右胸鎖乳突筋間 血管:下甲状腺動脈 神経:頸横神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

胸骨柄上縁の凹陥部 喘息、気管支炎、咽頭炎、甲状腺肥大、嘔吐 2分直刺
廉泉(れんせん)国際表示:(CV23)
廉は、いさぎよし、かど、側辺などの意味です。泉は、経脈流通に密接な意味です。 別名を、舌本、本池といいます。
筋肉:正中甲状舌骨靱帯 血管:上甲状腺動脈 神経:頸横神経

取穴法

主 治

鍼灸法

喉頭隆起上方の凹陥部 気管支炎、咽喉炎、舌炎、喘息 5分〜1寸斜刺

陽維脈(よういみゃく)
金門(きんもん)国際表示:(BL63)
金は、黄金のように貴重なものの意味です。門は、入るところの意味です。このツボは、経脈の流れの一つで重要な関門のツボの意味です。  
筋肉:短腓骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の前下方で、第五中足骨祖面部の後方の凹陥部 足関節痛、腰腿痛、小児の引きつけ、癲癇 直刺3〜5分
陽交(ようこう)国際表示:(GB35)
このツボは下腿外側の陽分にあり、交は陽維脈と交合するところ、しかも陽維のkan38穴です。  
筋肉:長腓骨筋、長趾伸筋 血管:前脛骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果直上7寸で、腓骨の後縁 下腿外側痛、坐骨神経痛、喘息 直刺1〜2寸
(きょりょう)国際表示:(GB29)
居は、いる、おる、そこにあるの意味です。は、角すみの意味です。前腸骨棘の角すみ、突出部にある意味です。 疲れて膝が痛い、足が重く怠い、少しひきづる様な感じがするといった症状に大変効き目があります。他に下腹部が引きつて痛む、腰から脚、時には肩にかけて痛むなどの症状にもよく使われます。立ち歩きに関係の深い坐骨神経に神経痛が起これば、足首、膝、股関節の十分な動きができなくなり自然にそのしわ寄せが腰痛となって臀部の筋肉に現れます。
筋肉:腸腰筋 血管:浅腸骨旋回動脈 神経:大腿神経枝

取穴法

主 治

鍼灸法

維道穴の後下方3寸で、大腿を屈するとき、鼠径溝上端 腰痛、下腹部痛、睾丸炎、子宮内膜炎、膀胱炎 直刺1〜2寸
臑兪(じゅゆ)国際表示:(SI10)
臑は、上腕の意味です。兪は、ツボの意味です。このツボは、上腕にあるツボという意味です。 腕がうずいて上がらないとき、鎖骨上窩へかけて痛むとき、耳鳴りがするとき、手足がしびれるときなどにも効果があるツボです。
筋肉:三角筋 血管:後上腕回旋動脈 神経:腋窩神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩貞穴の直上で、肩甲骨の肩峰突起の後下縁にある凹陥部 肩・上腕のけだるい痛みを伴う無力感 直刺1〜2寸
(てんりょう)国際表示:(TE15)
天は、頸より上(頭部)を天部となすの意味です。は、角すみの意味です。天とは、頭骨の角すみにあるツボの意味です。  
筋肉:僧帽筋 血管:肩甲上動脈 神経:肩甲上神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩峰突起と大椎穴とを結ぶ線の中点の肩井穴後下方1寸 肩腕痛、腕が挙がらないもの、肩甲・頸項部の疼痛 直刺5分〜1寸
肩井(けんせい)国際表示:(GB21)
肩は、肩の意味です。井は、湧き出る泉の意味です。「肩の井」といわれるほどのツボです。肩をめぐる経水の湧き出る泉の意味です。 血圧の高い人やいつも後ろ首から肩にかけて、「肩こり」に悩んでいる人はこのツボを圧すと大変効果があります。東洋医学では、首筋から肩先にかけての手技を、「肩井の術」といって、このツボを中心に処置することになっています。
筋肉:僧帽筋 血管:肩甲上動脈 神経:鎖骨上神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

大椎穴と肩峰とを結ぶ線の中央で、肩部の高所にとる 肩背痛、寝違い、挙手困難、乳腺炎、甲状腺機能亢進、機能性子宮出血 直刺5分〜1寸
陽白(ようはく)国際表示:(GB14)
陽は、少陽の意味です。白は、四白の白と同様、眼輪筋腱部の意味です。  
筋肉:前頭筋 血管:眼窩上動脈 神経:眼神経

取穴法

主 治

鍼灸法

眉毛中央の上1寸で、瞳孔に対応している 前顔頭痛、眼科疾患、顔面神経麻痺 斜刺3〜5分
本神(ほんしん)国際表示:(GB13)
足の少陽と陽陰の会。胆経と陽維脈の合するところであるとあります。このツボと身柱は共に癲癇(てんかん)に用いて妙なり。とあります。  
筋肉:前頭筋 血管:浅側頭動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

眼の外眼角の直上で、髪際から5分入ったところ 癲癇、頸の強ばり 斜刺5〜8分
臨泣(りんきゅう)国際表示:(GB15)
臨は、臨むの意味です。泣は、なみだの意味です。このツボは、涙の出るのに効く意味があります。  
筋肉:前頭筋 血管:眼窩上動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

瞳孔の直上で髪際から5分入る 鼻づまり、眼科疾患、脳卒中に伴うひきつけ 斜刺5〜8分
正営(しょうえい)国際表示:(GB17)
正は、ただしいの意味です。営は、いとなみ、こしらえる、をさむ、はかる、ととのえる等の意味です。このツボは、病患(特に目の疾患)を正しく治め整える意味です。  
筋肉:帽状腱膜 血管:眼窩上動脈 神経:眼神経

取穴法

主 治

鍼灸法

目窓穴の上1.5寸 頭痛、目眩、歯痛 斜刺5〜8分
脳空(のうくう)国際表示:(GB19)
  古典の鍼灸約説に、一に曰く鍼五分、気を得て即ち微かに瀉し、血を出せば脳風、頭痛、忍べからざるを治すとあります。
筋肉:後頭筋 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

風池穴の直上1.5寸 頭痛、頸の強ばり、鼻出血、喘息 斜刺5〜8分
風池(ふうち)国際表示:(GB20)
風は、邪気の意味です。池は、滞る意味です。風入りて邪気停滞するツボの意味です。 中風(風邪に当たる諸症)のツボ。
筋肉:僧帽筋、胸鎖乳突筋の間 血管:後頭動脈 神経:小後頭神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後頸部の、喉頭隆起の下で、乳様突起の下縁と水平、僧帽筋外側の凹陥部 頭痛、眼科疾患、鼻炎、感冒、脳卒中、片麻痺、聾、耳鳴り 鍼先端を反対側の眼窩の方向へ向け、1〜2寸、あるいはもう一方の風池穴に透刺する
風府(ふうふ)国際表示:(GV16)
このツボは、風邪の集まるところの意味です。 風の義には風邪寒骨を指す場合と中風を指す場合とがありますが、ここでは両者を含んでいます。別名を、舌本、鬼穴といいます。
筋肉: 血管:後頭動脈 神経:大後頭神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後正中線上で後髪際から1寸、後頭隆起直下方の凹陥部 感冒、頭痛、頸の強ばり、精神科疾患、脳卒中 直刺5〜8分
(あもん)国際表示:(GV15)
は、言語を発し得ざる病の、邪気の出入りするところの意味です。一名を、舌横、舌厭といいます。  
筋肉: 血管:外頸動脈の枝 神経:頸神経後枝

取穴法

主 治

鍼灸法

第一・二頸椎棘突起の間で、後髪際の正中線から5分入ったところ 脳性麻痺、頭痛、癲癇、聾唖、精神科疾患 1〜1.5直刺(上向きに斜刺することは厳禁)



宝塚中医推拿院


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